悲劇のクラック
少し時間が経ってしまったがカカが引退を表明した。
マドリディスタにとっては評価が分かれる選手になるのかもしれない。
2010年W杯に強行出場し、実質その時点で彼のキャリアは終わってしまった。マドリディスタの中には彼の事を不良債権扱いする人間もいる。それも理解できる。
だが移籍初年度前半のカカのパフォーマンスは間違いなく世界最高のトップ下と言って差し支えの無いものだった。特にカンプノウでのクラシコでのパフォーマンスはロナウド、メッシという宇宙人バロンドーラーにも引けをとらないパフォーマンスであった。
「ちょっww何この化物(笑)当たり前だけどイスコとレベル違い過ぎてワロタ」
あとついでに伝説の試合の伝説のプレーも
クレスポに出したスルーパスなんか今のイスコにやって欲しいプレーだなー。(たぶん無理だろうけど)
しかしACミランでの勤続疲労とサンシーロのピッチコンディションの悪さが祟り、その時点で彼の膝はボロボロだった。ちなみに彼をほとんどの試合で使い続けたのは、後にマドリーで指揮を執るアンチェロッティ。
アンチェロッティって信頼した選手はトコトン使い続ける傾向があるので、カカに関してはこの決断はマイナスであった。だが当時ミランはカカがいなければ成立しないチームだったので致し方ない部分もあるが…。まぁアンチェロッテイは機能しているチームを固定するのでいいのだが、ジダンに至っては機能してないチームを固定するからな(笑)
マドリディスタの心が躍った2009年の夏
カカとロナウドが同時にマドリーに来た時のワクワク感は今でも忘れられない。なんだかんだ言ってもペレスのギャラクティコ政策は夢があって私は批判する気にはなれない。マドリーみたいに夢を追うクラブはやはり必要だと感じる。(ジダンが監督になってから優等生的な補強になって個人的にはチョット寂しい)
個人的には09-10シーズンの「リアソールの呪い」を解いた試合が印象に残っている。あの時の中盤はカカ、グティ、グラネロ、アロンソのイケメン4人にラウールとベンゼマの2TOPという超私好みの布陣であった。しかしこの試合以降この布陣が観れる事は無かった…。
やはりこの辺りが監督ペジェグリーニの限界か。当時のWSDのコラムでヘスス・スアレスも絶賛していた記憶がある。
その後モウリーニョが監督になってからはエジルが来た事もあってベンチに座る事が多くなった。だがエジルとカカが同時起用されたら無敗というジンクスがあるくらい、エジルと同時に出場している時のカカは良いパフォーマンスをしていた。
ユナイテッドでは相変わらず塩試合を連発しているモウリーニョだが、カカ、エジル、グラネロ、シャビ・アロンソが同時出場した11-12シーズンのベルナベウでのビルバオ戦はスペクタルだった。
こう観るとモウリーニョのチームでも面白い試合あったんだな。マドリーで言うとカカは出てなかったと思うけど09-10のラシン戦のスペクタクルな内容はマドリディスタ達では語り草になっている試合である。コチラも是非観て欲しい試合である。
ベンゼマ今だったら1対1外してるやろな(笑)
あんまり同意してもらえないかもしれないがカカってクラシコでは結構良いパフォーマンスしていた記憶がある。たぶんスペースがあるからやり易かったんだと思う。ブスケツを毎回チンチンにしていた記憶がある。
もし全盛期のカカが今のマドリーのトップ下のポジションにいれば凄い事になりそうなのだが…。
まぁとりあえずカカお疲れ様。ゆっくり休んでくれ。