何にも変わってねぇ(笑)
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いよいよリーガが開幕。マドリーの初戦はアウェーでのセルタ戦。なんと前日に優勝候補のバルセロナがビルバオに敗れたので、求められる結果は勝利のみ。
案の定お馴染みの4-3-3で来た。結局ジダンはプレシーズンで何がしたかったんだ?世界中に恥を晒しただけじゃないか(笑)
しかも「みんなにとってハッピーだ」とか言って干してたベイルが先発。でもプレシーズンのパフォーマンスを見ればベイルの先発は妥当っちゃ妥当。お気に入りの選手に拘らなかった事は評価したい。
GK 13 ルーベン・ブランコ
DF 3 ダヴィド・コスタス 4 ネストル・アラウホ 15 ルーカス・オラサ
20 ケビン・バスケス
MF 6 デニス・スアレス 8 フラン・ベルタン 14 スタニスラフ・ロボトカ 23 ブライス・メンデス
FW 10 イアゴ・アスパス 19 ガブリエル・フェルナンデス
祝・暫定首位
試合は前半12分にベイルのクロスからベンゼマが先制点を決める。後半にモドリッチが退場する憂き目に遭うが、クロースが値千金のスーパーミドルを決めセルタを突き放す。その後途中出場のバスケスのダメ押し弾が決まり3-0に。試合終了間際にお馴染みの義務失点を喫して、マドリーが3-1のスコアで勝利した。
勝つには勝ったが、やはりジダンという監督はよくわからない。何にも考えてないように思えるのだが、「試合のあらゆる不確定要素がマドリー側に有利なように転がる」そんな試合だった。
①アザールの怪我でヴィニシウスが代わりに出場したが、ヴィニシウスの方が守備意識が高いので逆に守備強度が上がる。4-1-4-1の撤退守備からのカウンターがハマり、ベイルが躍動するキッカケに。 ②後半にデニス・スアレス→アスパスの裏抜け攻撃に苦しめられていたが、モドリッチの退場でラインを下げざるを得なくなって、結果的に守備が安定した。 ③例のVAR。 |
思いつくだけでもこんな感じ。まさに強運。アメリカでのプレシーズンが酷かったのは、ジダンがチーム造りをお座なりにして、パワースポット巡りをしてたからなのか?と思いたくなるぐらいだ(笑)
戦術的に言うと…
有利に転がったのは戦術面でも同じ。
まず今日のセルタはフラットな4-4-2で、セルタの中盤4枚に対して、マドリーは3センターと両SBの5枚で数的優位の状態だったので、マドリーの3センターとSB(特に左サイド)は割と楽にボールを持てた。(セルタの2トップはCBを見るケースが多く、プレスバックはあまりしてなかった印象。)
加えてセルタのDFラインは中途半端に高かった。(おそらくセルタは前目で引っ掛けてカウンターを狙いたかったんではないだろうか?そしてDFラインの高さはベイル先発を想定してなかったのではないだろうか?)
ここでマドリー側の有利な要素を整理すると
①マドリーの3センター&SBはボールを持てる。 ②セルタのDFラインは中途半端に高い。 |
となる。
そして①・②が原因でマルセロからベイルへのパスが通り、ベンゼマのゴールが決まった。
そういう意味ではベイル先発もマンネリ気味と言われた4-3-3の採用も、今日の試合に関しては大正解という事になる。
マジでジダンがここまで見通して今日の先発を決めたのなら土下座不可避案件(笑)なのだが、セルタのレベルがそこまで高くなかったのもあるし、その判断を下すのはまだ早いだろう。
つまりマドリーが今日勝ったのは必然かもしれないが、大事なのはそこじゃなくて、「ジダンの戦術・先発のチョイスが必然なのか?偶然なのか?」が非常に大事なのだ。もし偶然ならリーグ戦を安定して勝ち続ける事は難しいのは言うまでもない。
加えて、今日の4-1-4-1での撤退守備からのカウンターは守備意識皆無のアザールの欠場による副産物みたいなもんなので、ジダンに対する評価はアザールが戻ってきてからで良いのではないだろうか。(アザールを外すという考えはジダンには無いはずなので。)
個人的にはアザールが戻って来てるであろう、9月末のマドリードダービー。ここまでは一喜一憂せずに見守ろうと思っている。
選手評
クルトワ ファインセーブ連発でチームを救う。だがオドリオソラがVARに救われたシーンはセルタの2トップが追い込んでる方向にパスを出すという凡ミス。
マルセロ 攻撃力は流石。だが前半30分ぐらいに相手のSBのボールを奪いに行きピンチを招くという判断ミスも。
オドリオソラ 叩かれ過ぎワロタ。VARのシーンは前述した通り、クルトワの判断もおかしい。本人的には「何で囲まれてる俺にパスすんだよ!」って感じだろう。何度も言ってるが、素材系の若手は忍耐強さと指導力のある監督がセットで揃ってないと大成しないよ。そしてマドリーにどちらも無いのは言うまでもない(笑)擁護するわけではないが、ベンゼマの枠に直撃したヘディングに繋がるクロスを上げた。
ラモス 突撃してボールを奪えないシーンが目立つ。心配。
ヴァラン 前半30分のクリアは非常に大きかった。
カゼミーロ セルタにそこまで狙われなかったので機嫌よくやってた印象。最後のギャンブルスライディング酷すぎワロタ。
モドリッチ アキレス腱を踏んでしまい、新ルール適用で退場に。前半はカゼミーロの脇を埋める守備でチームを助ける。
クロース スーパーミドルで試合を決める。モドリッチが退場してから露骨にやる気出しててワロタ。まさに不良優等生(笑)
ベイル セルタのバックラインが高いのもあって躍動。このサッカーで行くなら彼はドハマリだと思うが、9月まで何が起こるかわからない。
ヴィニシウス 攻撃ではイマイチ。マルセロとの連携もまだまだ。だが守備はしてくれるので駒としては計算できる。
ベンゼマ 1ゴール1アシスト。
バスケス 3点目を決める。この使い方ならまだマシ。だがブラヒムでも代用可能なのでは。
イスコ ボールキープ要員として投入。一定の効果はあったと思うが、コスパを考えると微妙。インサイドハーフでもやれる事を証明しないと出場機会は得られないだろう。
ヨビッチ ボールに触れず。基本的に「決めるか・決めないか」という選手なので、評価を下すのはまだ早すぎる。
ジダン 内容の凡庸さは置いといて、先発はこの試合に関しては当たりだった。次のバリャドリードはおそらくドン引きしてくると思うので、今日よりもやり難い相手かもしれない。モドリッチの欠場は痛いが、移籍市場がまだ開いているこの時期なのが不幸中の幸い。試合の内容・結果によっては然るべき判断を下してもらいたい