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大一番を前にした時に問われる監督の心理マネジメント能力~オーストラリア戦~

サッカー関連
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監督の仕事は作戦や先発メンバーを考えるだけではない

 

CL決勝ユベントス戦の前日会見でのジダンのコメント

「決勝だからといって、何も変えるつもりはない。選手には試合について話をするが、それだけだ。いつもと同じだし、変えるべきではないね。いつものようにプレーするよ。あとは試合展開を見て判断することになる。」

 

対してアッレグリ

「我々は土曜日に勝つ必要があり、攻撃と守る時間を理解する必要がある。我々はカップを持ち帰ることができるという信念を持っていなければならない。そして、レアル・マドリードが試合を開始した時、私たちは勝利するために『悪魔』になる必要がある」


「3年間で2回の決勝進出は重要なステップだが、それだけでは不十分だ。我々は勝たなければならず、タフで、テクニカルで戦術的でなければならない。2015年は決勝に進出したが、チャンピオンズリーグで何年にもわたって苦戦してきたため、十分に自信を持てていなかったのかもしれないね。優勝できる自信が足りなかった。しかし、今回は違うよ」

 

このコメントをからわかる事は、ジダンは「日常」、アッレグリは「非日常」を強調しているように思う。


結果はご存知の通りレアルマドリードが勝利したわけだが、後出しジャンケンと言われるかもしれないが、監督の心理マネジメントが結果に影響を及ぼした可能性は多分にある。

かつてバルセロナの監督だったヨハン・クライフはCL決勝直前に

「ウェンブリーだぞ、楽しんでこい。」

 

と言って選手のプレッシャーを取り除いた。(結果はバルセロナが勝利)
これも「日常」を強調した心理マネジメントと言える。

 

ジダン、クライフのような名選手兼名監督は現役時代の経験から選手のプレッシャーを取り除く術を熟知している。

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日本代表監督ハリルホジッチの心理マネジメントはどうか?

 

そして我らが日本代表の監督であるハリルホジッチのオーストラリア戦コメント
(かつてフランスリーグで得点王に輝いた名選手である)

 

「我々全員にとって非常に重要な時期だ。他の試合とは違う試合。ただのサッカーの試合ではない。日本にはこの試合に興味を持つ人がたくさんいると思う。愛国心や誇り、そのようなたくさんのものがこの試合に絡んでくると思う。このチームが好きな人たち、日本代表が好きな人たちはこの試合に勝つために応援してもらいたい。」


「歴史に残る試合をつくりたい。W杯出場を決める試合。オーストラリアに対する初めての勝利。そういったものをチャレンジとして捉えたい。我々のホームである埼玉で、素晴らしい雰囲気の中で戦う試合になる。このチームはサポーターのみなさんの応援を必要としている。こういったプレッシャーの中で初めて戦う選手もいる。重要な勝利を求めて全員で戦っていきたい。」

 

う~む、非日常を強調するフレーズが至る所に見受けられますねー。

 

はっきり言って、このハリルの心理マネジメントは勤勉な日本人の気質に合ってないと私は思う。

代表選手は監督に言われる前からこの試合が重要な試合というのはわかっているので、過度のプレッシャーでいつもできてるプレーができなくなる可能性の方が高い。

しかもこのコメントを見るとハリル自身の采配も保守的になってしまう可能性がある。「まだサウジアラビア戦もあるし、プレーオフもあるし余裕でーす。イェーイ」
ぐらいの楽観的なコメントの方が良かったのでは…….。

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オーストラリア戦の鍵を握るのは?

 

私は試合のポイントはハリルの先発メンバー選びで9割方決まると思っている。
好調な乾、柴崎、岡崎、経験豊富な長谷部、本田は先発で使うべきだろう。

長谷部のパートナーに柴崎や小林を選ぶ勇気がハリルにあれば、面白いのだが….。
(守備的なハリルはおそらく蛍か井手口を選ぶだろう)

柴崎のボランチはたしかに守備面で不安だが、蛍や井手口もつり出されてスペースを空けてそこを使われる悪癖がある。「両方守備に不安要素があるならパス出せる方使ったほうがよくない?」というのが私の考え。

相手は5バックでスペースを消してくることが予想されるので、原口元気は使うべきではないだろう。彼はプレーが単調すぎる。後半のカウンター要員で使うべき選手と言える。

私なら左サイドの先発は、周りを上手く使えて、自分でも仕掛けられる乾を選ぶ。

私なら先発は
GK 川島
DF 酒井 吉田 昌子 長友(怪我が不安だが)
MF 本田 柴崎 長谷部 乾
FW 岡崎 大迫
を選ぶ。

 

まぁおそらくハリルはこのスタメンは選ばないだろう(笑)

とりあえず何でもいいから勝ってくれ!!
「埼スタの悲劇」なんてことにならないことを願うばかりである。