スポンサーリンク
スポンサーリンク

CL17-18ベスト16レアルマドリード対PSG 2nd Leg~世紀の凡戦、犯人はエメリ

レアルマドリード
スポンサーリンク

勝ったでー

 

関連記事:CLベスト16レアルマドリード対PSG 1st Leg~だからアセンシオだってジダン

 

この試合に関しては多くを語る必要ない、一言で十分だろう。

 

エメリ無能

 

これに尽きる。

 

まず両チームのスタメンを

 

cap227.jpg

 

マドリーのスタメン。ベティス戦のスタメンのベイルの所にベンゼマが入った形。私が前日に書いた予想スタメンは外れたが、そんなに驚きはなかった。というのも私はチキンのジダンはモドリッチ&クロースを強行先発させる事を前提に予想していた。さすがにジダンもそこまで馬鹿じゃなかったようだ。モドリッチ&クロースが不在の場合のスタメンとしては、リーガでテストしていた予想通りの形と言える。

 

cap226.jpg

 

コチラがPSGのスタメン。まぁ妥当。

 

実はこの時点で私は「こりゃヤバイな。敗退あるで」と思っていた。というのも私はベティス戦の記事で

 

正直、今日の試合で労働者であるバスケスとカゼミーロを使うメリットは感じられなかった。大一番であるPSGとの2nd Legでは、得点が必要なPSGは前線からハイプレスを仕掛けてくる事が容易に想像できる。スタイル的には今日のベティスに近いと言えるだろう。もしジダンがPSG戦で労働者タイプを2人以上ピッチに立たせたらそれは危険なシグナルと言わざるをえない。

と書いた。

 

つまりこの布陣はベティスの前プレに苦しんだ布陣で、ベティスよりも遥かに個のクオリティで勝るPSGに同じ戦法を採られれば、大敗しても不思議ではないと試合開始前に私は考えていたのだ。

PSGから見れば、1st Legを3-1で落として2点差の勝利が必須のこの状況。普通に考えればホームの声援を背に、アドレナリンMAXでハイプレス一択のはず。ところがどっこい、蓋を開けてみるとエメリは何とも中庸でどっちつかずな戦い方を選択してきた。

やはりエメリはエメリだったという事か。

スポンサーリンク

プレスがかからないPSG①

 

もちろん単発的にプレスをかけて来る場面もあった。だが中途半端で、個人的な印象だがPSGの選手からモチベーションを感じられかった。

 

cap228.jpg

 

カゼミーロがボールを自陣前で持つ。PSGとしてはボールを奪い返すチャンス。

 

cap229.jpg

 

プレスに行ったカバーニがカゼミーロにおちょくられる始末(笑)しかもボールを受けるヴァランには誰もプレスに行ってない。ちなみにこれは前半13分ぐらいのシーン。なので体力的には問題ないはず。仮にペップシティとかだったら間違いなくヴァランの所までプレスに行ってたハズ。

スポンサーリンク

プレスがかからないPSG②

 

続いて別のシーン。

 

cap230.jpg

 

バスケスがボールを持つ。バスケスはユーリ・ベルチチェが縦を切れば、中に切り返すしかない。なのでヴェラッティはボールを回収するチャンスなのだが…。

 

cap231.jpg

 

あっさりと中に逃げられる。

 

cap232.jpg

 

逆サイドに展開され、撤退守備を余儀なくされる。

 

このように点差を考えればマドリーを自陣に釘付けにし、セカンドボールを拾い、波状攻撃を仕掛けたいPSGだったが、まったくプレスがかからずマドリーに何度も決定機を創られる始末。無駄に体力と時間を消耗し、失点。そしてイラついたベラッティが退場し、試合は終わったと言っていいだろう。

 

実際ドラクスラーも「レアル・マドリーが3-1で勝っているとき、とにかくプレッシャーをかけなければいけない。最初からプレッシャーをかけなきゃいけなかったんだ。僕たちはそれをしなかった。だから、この敗退は妥当だったんだ」と言っている。

というわけで両チームの豪華な陣容から「世紀の一戦」とも例えられたこの試合は、PSGの自滅という何ともあっけない結末で幕を降ろした。

スポンサーリンク

なぜジダンの采配が当たったのか?

 

前述した通り、私の「前プレの餌食」になるという心配事は杞憂に終わった。このユルユルプレスがエメリの望んでいた作戦なのか、彼の求心力の低さによる産物なのかは私にはわかりかねる。

 

私はリーグアンは全く観てないのだが、ひょっとしたらリーグアンならこのレベルのプレスでも、ボールを回収する事が可能なのかもしれない。だが今日のPSGのプレスはCLレベルでは全く意味を成さない低レベルな代物だった。マドリーの選手にとってはノンプレッシャー同然だった事は想像に難くない。

 

加えてスモールスペースでのプレー精度がマドリーとPSGでは段違いだった事も挙げておきたい。PSGはアウベスの失点につながるボールロストのように、攻守において軽率なミスが多く、2失点で済んだのは僥倖と言わざるをえない。

そしてジダンがそこまで見通してこのスタメンを選んだのなら、お見事と言わざるをえない。結果的にモドリッチとクロースを温存してこの試合を乗り切ったわけで、この試合に関してはジダンの采配は概ね当たったと言えるだろう。

正直言って、私はジダンがそこまで見通していたとは思えない(笑)前プレを苦手とする布陣で臨んだら、相手のプレスが機能不全だったというだけと予想。何と言う幸運(笑)まぁ勝ったので良しとしよう。

だがこのやり方はマンチェスターシティなどの本物のハイプレスを仕掛けてくるチームには通用しない。そういう意味ではジダンには今日のチームをさらにアップデートする事が求められる。

 

今日ジダンはモドリッチとクロースという絶対的な選手をベンチ置いた。そしてアセンシオとコバチッチという成長著しい若手を先発に抜擢した。モドリッチとクロースはトップフォームなら先発は確定的であり、今日のスタメンのMF4人の内2人が外れる事になる。(DFラインとベンゼマ&ロナウドのコンビはスタメンは確定と仮定)

ジダンがこの状況から最適解を見つけ出す事ができれば、CL3連覇も可能だと個人的には考えている。

 

「しつこい」と言われるかもしれないが、私はこの布陣が観たい。

 

cap222.jpg

 

CL3連覇のキーマンはジダン。ジネディーヌ・ジダン。

とか言ってると、エイバル相手にクソ試合したりするんだよな。このチーム(笑)CLストレートインは最低でも確保してもらいたい。

スポンサーリンク

選手評

 

ナバス 失点は事故のようなもの。それ以外は安定してた。

カルバハル ダークサイドに堕ちたディマリアを完封。間違いなくダニエウ・アウベスを超えて世界最高のライトバックだ。

マルセロ まだトップフォームとは思えないが、一定の仕事はこなす。ベンゼマの決定機も演出。エイバル戦は休ませて、テオを使いたい。

ラモス アドレナリンMAXでほぼ無敵状態に。格の違いを魅せ付ける。

ヴァラン 安定してた。スピード自慢のエムバペにも仕事をさせず。

カゼミーロ どうやらリーグアンだと上手い部類に入る模様(笑)リーガだと凡庸極まりないが、CLの方が向いているのかもしれない。だが対ハイプレス問題が解決したわけではない。

コバチッチ バランサーとして攻守に奮闘。まだモドリッチのレベルにはないが、このレベルの試合で先発出来たという事は彼にとって大きいはず。早く契約延長して欲しい。

バスケス 今日は利他的なプレーが多く、それがチームにとって有益だった。だが相手のレベルが上がると正直不安だ。

アセンシオ おそらく本当の意味でのビッグマッチ先発は初めてのはず。(スーペルコパなどは除く)最初の方はやや固くなっているように見えたが、後半は積極的に中央のスペースに顔を出して、カウンターの起点になっていた。まずまずだったのでは。

ベンゼマ 聖母のような慈悲深い心でPSGを救う。決定機を外しまくってメチャクチャ叩かれるだろうが、個人的には彼よりも才能のあるストライカーは世界中を探してもいないと思う。そりゃあれだけ決定機あったら決めて欲しいけどさ(笑)10番としては最高の選手だと思う。たぶんいなくなって偉大さがわかるのでは。

ロナウド まさにエース。

ベイル 予想通り先発を外れる。ここからヒエラルキーをひっくり返せるか。交代カードとして彼が控えていてくれるのはデカイ。

クロース 最高峰の舞台で優雅にリハビリに勤しむ(笑)

イスコ 時間が短すぎるので割愛。

ジダン どこまで予想していたのかはわからないが、采配が当たったのは事実なので認めざるをえない。ヘタフェ戦の対角線のサイドチェンジをエメリへの牽制に使ったのなら、マジで策士。だがさすがにそれは無いと思われる(笑)ベスト8からはエメリのような無能はいないので、最適解を見つけられなければ勝ち進むのは難しくなるだろう。