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マンチェスターユナイテッド対セビージャ~夢の劇場はモウリーニョを変えるか

サッカー関連
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1st Legを0-0で終えた2nd Leg

 

関連記事:アレクシス・サンチェスはマンチェスターユナイテッドへ開き直ったモウリーニョ

 

1st Legはデヘアの活躍もあって、0-0で終えたユナイテッド。「プラン通り。キリッ」とか言っているユナイテッドファンもいたが、そんなわけないわな(笑)どう考えても機能不全だったユナイテッド。チャンスもルカクも浮き球のボレーぐらい?まぁ酷かった。

 

一応両チームのスタメン。

 

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ユナイテッドはフェライニとかいう凡庸なMFがスタメン。スコット・マクトミネイとかいう若手が良い感じと聞いていたのだが、なぜか使われなかった。まぁ理由はモウリーニョのみ知る。モウリーニョは重要な試合では保守的なのでいつも通りと言えばそうなのだが。

 

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セビージャのスタメン。バネガ、エンゾンジのダブルボランチの構成力はユナイテッドを上回る。この時点で嫌な予感がプンプン(笑)

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攻守にチグハグなユナイテッド

 

試合の結果は御存知の通り、途中交代で入ったベン・イェデルが2得点。この時点でユナイテッドは3点必要になる。ルカクが1点を返したが、時既に遅し。赤い悪魔は静まり返る夢の劇場で終戦のホイッスルを聴くことになった。

世間の声をまとめると「モウリーニョは守備的過ぎる」みたいな意見が多い。この意見に関しては個人的には疑問である。だって1失点目の守備なんかはユルユルである(笑)左サイドバックのヤングはかなり高い位置取りだった。バスすら停めれてないのが真実だったのでは。

 

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言われている通りポグバの無気力プレーも酷いが、自慢の守備組織すら破綻しているという現状。

 

ポグバの無気力プレーはサンチェスの記事で書いた通り、モウリーニョのチームの持病みたいなもんなので放出するか、モウリーニョが辞めるかの2択である。問題は守備の歪みである。これはマドリーで崩壊した3年目のシーズンでもここまで酷くはなかったので意外だった。

ある選手は攻撃的に、ある選手は守備的にという具合に、攻めるのか守るのか中途半端だったような印象。その中途半端さがこの日の「静まり返ったオールド・トラッフォード」を生んだのでは?と個人的には思うのだが。観客的にも「これ攻めるのが正解なの?それとも守るの?どっち?」みたいに変な緊張感があったように感じた。

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モウリーニョはどこで間違ったのか?

 

そういう意味ではユナイテッドの敗北は1st Legを0-0で引き分けた時点で決まっていたのかもしれない。穿った見方になるが、デヘアのスーパーセーブが無いほうがユナイテッドには良かったかもしれない(笑)

仮にユナイテッドが1st Legを1-0で落としたとしよう。そうすればユナイテッドの目的はより明確になる。オールド・トラッフォードの観衆も「逆転を後押しするぞ!」と一体化する。そうなればオールド・トラッフォードは「夢の劇場」へと変化する。試合開始からアドレナリンMAXの赤い悪魔がセビージャに襲い掛かり、かなり高い確率で勝てたのではないかと思うのだが。

 

思い返せばモイーズ時代のCLベスト16オリンピアコス戦では敵地での1st Legを2-0で落としていた。ただ「夢の劇場」での2nd Legで3-0で勝利。スコアをひっくり返した。言うまでもなくコチラの条件の方が難易度は高い。負けた状態からひっくり返したモイーズと、0-0から負けたモウリーニョとの「差」にユナイテッド復権のヒントがあるように思うのだが。

つまりユナイテッドの選手を「何が何でも点を獲りに行く」という精神状態でプレーさせる事が出来れば、ユナイテッドはファギー時代のメンタリティを取り戻し、復権を果たせるのではないだろうか?

 

以前の記事でも書いたが、ユナイテッドは戦術的なチームではなく、アドレナリンとエモーショナルのフットボールをするチームだと思っている。そういう意味では今のモウリーニョはユナイテッドに相応しくないのかもしれない。だがユナイテッドは先日、モウリーニョとの契約を延長してしまった。ならばモウリーニョ自身が変わるしかない。

モウリーニョはレアルマドリー時代、ドルトムント相手に敵地での1st Legを4-1で大敗。ベルナベウでの2nd Legでは後半から3-5-2という超攻撃的システムでスコア2-0にし、ドルトムントに冷や汗をかかせている(あんま機能はしてなかったがww)

なので監督ジョゼ・モウリーニョの脳内には「攻撃的なフットボール」という志向は間違いなく存在する。モウリーニョは攻撃的なフットボールが出来ないわけではないのだ。モウリーニョの問題はそういう危機的状況に追い込まれないと、攻撃的なフットボールに舵を切れないという所である。

もうモウリーニョの首元は涼しくなってきた。今夏は莫大な補強費を使って選手を加えた。もう言い訳は出来なくなった。監督ジョゼ・モウリーニョは変われるのだろうか?変われなければモウリーニョは夢の劇場を去る事になるだろう。個人的にはモウリーニョにはもう一暴れしてほしいのだが…。

 

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