アルコルコナッソにはならなかったとはいえ辛勝
タイトルを読んでピンときたあなたはマドリディスタ。
そう、共通点は頭髪…いや、なんでもない。
フエンラブラダ戦1st Legは0-2でマドリーが勝利。
3部のチームにpk2本で辛勝。
どちらもファウルなのは間違いないが、1本目はエリアの外っぽくも見えて、フエンラブラダからすると非常に厳しい判定だったと言える。
マドリーは攻撃が機能不全で、この判定が無かったらさらに苦しんでいたと言えるだろう。
おまけにバジェホが一発レッドで退場。(まぁ厳しいがこれは妥当だろう)まぁ予想はしていたが、酷い試合内容であった。
結局ジダンの選手配置が間違ってるということに尽きるのだが、この試合に関しては今まで出場機会が無かった選手を使うということを優先した可能性もあるので、これは致し方ないのかもしれない。
一応問題点を挙げると、テオとバスケスが大外のレーンでのプレーが一番得意な選手なので、サイドバックと役割が被ってしまっていた。
後半はインサイドでプレーするように若干修正されていたが、選手の適正を考えるとイスコなどそういうプレーを得意とする選手を使った方が良かったのではないだろうか。
基本的にサイドハーフやウイングをインサイドに絞らせる戦術の場合は、利き足と逆サイドに選手を配置するのが普通なのだが、アセンシオを左に置いたりジダンの考える事はよくわからん。(この日はトップ下だったが)
エスパニョール時代は確かに左サイドだったが、彼の才能を活かしていたかと言われると、大いに疑問である。
ていうかジダン自身が現役時代右利きで左サイドでプレーしていたくせに、何を考えているのだろうか?ベイルなどの特殊なタイプ以外は利き足と逆サイドに置いてもらいたい。
バイエルンで言うとリベリーか右サイドでプレーしているようなものなのだが…。
ジダンの起用法を見ているとファンデ・ラモスを思い出す。
ファンデ・ラモスはマルセロを左サイドハーフで起用したり、フォベールとかいう全く使えないサイドハーフの選手獲得をしたりと、色々と共通点が見つかる。
ファンデ・ラモスはリバプールにアンフィールドで4-0とボコられたり、ベルナベウでペップバルサに6発ブチこまれたりと、CL圏を獲得したくらいしか評価のしどころが無い監督である。
結局、選手のクオリティとカリスマ性においてはジダンの方が恵まれているので、獲得タイトル数は全く違っているが、戦術、選手配置などは似通っている。
ただ今日に関しては前述した通り、主力を休ませて控え組みにチャンスを与えるというのがメインテーマだった可能性もあるので、何とも言えないのだが….。
国王杯を獲得できるかはジダン次第
私が心配しているのは今後の国王杯の試合でジダンがどれくらい主力選手を使うつもりなのか?という事である。間違いなく今日の出来では国王杯優勝は夢のまた夢で、おそらく次のラウンドで敗退するだろう。
CWCなどもあり、おそらく世界一ハードなスケジュールを戦わなければいけないマドリーではコパで選手を休ませるというの必須事項である。そうなってくると今日のジダンの選手配置のミスなどが国王杯獲得に向けて一つの不安要素として浮かび上がってくる。
今日の試合内容の乏しさではプリメーラのチームには通用しないだろう。私が言っているのはテオ、セバージョス、ジョレンテ、マジョラル、バジェホなどの若手達のクオリティに不安があるというこではなく、あくまでもジダンの戦術の問題である。ジダンが正しい戦術と選手配置で戦えば、若手主体でも国王杯獲得は可能だと思っている。(バスケスを使うようだと厳しいだろうが)
ちなみに私の考える国王杯に置けるベストメンバーは
CFW マジョラル
RWG アセンシオ
LWG イスコ
RCM コバチッチ
LCM セバージョス
DMF マルコス・ジョレンテ
LB テオ
RB アクラフ
RCB バジェホ
LCB ナチョ
GK カシージャである。ちなみにシステムは4-3-3。
この選手配置ならばリーガ1部の中堅以下のチームなら問題なく勝てると思うのだが….。
リーガ上位のチームと対戦するなら、このチームをベースに何人か主力を入れればいい。
とりあえずバスケスを使わなければ、もうちょっと内容がマシになるのは間違いないのだが、なぜかジダンはバスケスを使う。これが一番の問題である。
選手評
カシージャ 特に印象に残るシーンがなかった。まぁ及第点。
テヘロ 普通にやれてた。ただ前がテオだったので、あまり機能していなかった。ネクストナチョになってもらいたい。
アクラフ PKゲットに貢献。攻撃で自分らしさを出せるようになってきた。
ナチョ いつも通り安定。ただ最後の相手CK時のDFはPKでもおかしくなかった。
バジェホ 結構良かったと思うのだが、最後の退場で全てが台無しに。退場につながるファウルも自分のボールコントロールミスからなので、これに関しては完全に彼の責任だ。ただ相手のカウンターで1対2になった時に落ち着いて対処していたのは良かった。
ジョレンテ 相手CKの時にスーパークリアでアルコルコナッソを鎮火。おしいミドルもあったし、捌きも悪くないし、守備も良かった。もっとリーガでチャンス与えてあげてほしい。
セバージョス やはりこのレベルだと無双。前半はボール持ちすぎ感はあったが、サイドが機能していなかったので致し方ない。
テオ この使い方だとインサイドに切れ込めない彼は厳しい。やはりサイドバックで使うべき。
ルーカス・バスケス 相手にとって無害。味方にとって有害。インサイドでプレーできないなら使うべきではない。後半は修正しようとしていたが、3部のチーム相手に個人で違いを創れないようでは厳しい。一番悪いのはこの内容で使い続けるジダン。
アセンシオ 今日はフリーロールでプレー。ただ彼とリンクできる選手が2列目にいなかったので真価を発揮できず。後半右サイドから切れ込んで良いミドルが一本あったが、あれを見るとやはり右サイドで使うべきなのは明白だ。ジダン早く気付け。
マジョラル この試合で得点しなかったからといって、「使えない」というレッテルを貼られるのであればあまりにも不憫である。今日の内容ではベンゼマやCR7が同じポジションに入っても同じだったろう。66分のセバージョスの縦パスを受けてターンからシュートに持っていくシーンでは才能の片鱗を見せた。シュートを全て枠内に飛ばしているという事も評価すべきだろう。なのにジローナ戦の召集メンバーからマジョラルを外して、ルーカス・バスケスをメンバーに入れるジダンは無能。
フランチュ プレー時間が短すぎて正直よくわからなかった(笑)