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リーガエスパニョーラ19-20第10節バルセロナ対レアルマドリード~不完全な両雄

レアルマドリード
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祝・無事開催

 

関連記事:CLベスト16の対戦相手はシティに決定。マルセロとアザールは招集外。

 

「独立問題ガー」とか言って騒がれてたが、無事開催される事になったクラシコ。ちなみにマドリーとバルサは同じホテル(プリンセサ・ソフィア)に泊まった模様。

 

 

前線に時間を創れるイスコと、アルバとミスマッチになるベイルを選んだジダン。中盤から後ろは予想通り。配置はイスコが真ん中の時間帯もあったが、基本的にイスコが左の4-3-3だった。

 

 

GK  1 マルク・アンドレ・テア・シュテーゲン

DF  2 ネルソン・セメド  3 ジェラール・ピケ  15 クレマン・ラングレ  18 ジョルディ・アルバ

MF  4 イヴァン・ラキティッチ  20 セルジ・ロベルト  21 フランキー・デ・ヨング 17 アントワーヌ・グリーズマン

FW  9 ルイス・スアレス  10 リオネル・メッシ

ブスケツは発熱で出場できず。

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終着駅を失ったマドリーと哲学を失ったバルサ

 

試合は序盤からジダン(アシスタントのベットーニの作戦?)のプレッシングが機能して、バルセロナを自陣に押し込む事に成功。

予想通りメッシとスアレスの2トップが全く守備をしないので、2ndボールを回収してひたすら波状攻撃を仕掛けるマドリー。

ところが、あれだけ守備戦術を準備してたのに攻撃の戦術は全く準備してなかった我らがお茶目なマドリー。ひたすらブロックの外からクロスを放り込み続け、それをピケが跳ね返し続ける単調な展開に終始してゴールを割れず。

一方バルセロナはメッシを中心とした鋭いカウンターを何度か繰り出すが、マドリー守備陣の頑張りもあって無得点。両者決め手を欠いたクラシコはスコアレスドローに終わった。

 

勝ちたかったけど、まあ妥当な結果かな。審判は相変わらず無能だったが(笑)

個人的な感想を言わしてもらえば、今日の選手のパフォーマンスは素晴らしかったし、ジダンの守備戦術は利いてたと思うけど、「クラシコ」としては低レベルな試合だったな。

ファイナルサードまでは運べるが、そこからのアイデアが無いマドリー。ファイナルサードでは圧倒的な攻撃力を持っているが、そこまでボールを前に運べないバルサ。「攻撃の終着駅を失ったチーム」と「哲学を失ったチーム 」の戦いって感じだった。

そしてこの2チームが抱える問題はそう簡単に解決できる問題ではない。そう考えると、世界最高の一戦である「エル・クラシコ」としては物足りなかったというのが偽らざる本音。

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今後のリーガ

 

今後のリーグ戦に話を移すと、おそらくリーガで優勝するのはマドリーかバルサだろう。それは間違いない(たぶんね)

問題は「終着駅を失ったチーム」と「哲学を失ったチーム」どちらがリーグ戦を戦う上で有利か?という事。

 

バルセロナは今日はボールを運ぶのに苦労したが、ブスケツが帰ってくれば多少はマシになるだろう。そして下位相手なら簡単に押し込めるので、自慢の攻撃陣でかなり高い確率で勝ち点を拾えるだろう。ラキティッチが再び戦力として数えられるようになったのも大きい。

だがバルベルデ(監督の方)はビダルとの関係だったり、マネジメント面で不安を抱えている。

 

一方、マドリーは今日観たように、攻撃のアイデアが無いので、どの試合でも「得点を奪えるか?」という不安が付きまとう。実際、ホームでベティス、バリャドリードといった格下に勝ち点を落としている。

あとジダンがイスコを中心としたCL仕様の「負けないサッカー」をリーガでもしようとしている不安要素もある。

だが今日のベイルの献身的姿勢を見る限り、ジダンの圧倒的カリスマ性でチーム内のムードは悪くないように思える。

 

そう考えると、僅かだけ…本当に僅かだけだけど、「下位から勝ち点を確実に拾えるか?」という点でメッシのいるバルサが有利だと思う…。

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選手評

 

クルトワ あまり仕事が無かった。不安要素である繋ぎの部分も割と落ち着いてた。

 

カルバハル 対面がネイマールだった頃に比べると楽だっただろう。

 

メンディ 初めての割には落ち着いてた印象。対人の強さも見せた。

 

ラモス メッシの無人のゴールへのシュートを弾き出す。

 

ヴァラン めちゃくちゃファウルされてるのに取ってもらえなくて草。そして相変わらずヘディングは入らない。

 

カゼミーロ 試合終了間際のスアレスを止めたシーンなど、守備では利いていた。だが捌きは相変わらず。試合終了間際の裏に抜けたベンゼマへのパスとかはちゃんと合わして欲しかった。有給取得で、次節お休み。

 

クロース 司令塔としてゲームをコントロール。守備でも勤勉だった。逆に普段手を抜いてる事がバレてしまった(笑)

 

バルベルデ ジダンの「走って死んでこい戦術」の任務を見事に遂行。対面のフレンキーに仕事をさせなかった。高精度ミドルシュートも。

 

ベイル 献身的な守備、裏抜け、高精度クロスなど完全にルーカス・バスケスの上位互換みたいになってて草。メンディからのパスを受けてネットを揺らすがオフサイドで取り消された。

 

イスコ 今シーズンで一番キレてたと思う。3試合連続出場である事を考えると、試合に出ないと状態が上がらないタイプなのかもしれない。

 

ベンゼマ いつも通りエレガントだったが、9番の仕事は出来なかった。ベンゼマというよりチームの構造的問題。

 

ロドリゴ 展開的に「オメェ~仕掛けても良いけどロストすんなよ」的なムードだったので、あまり試合に入れなかった。

 

モドリッチ ベイルへのアウトサイドパスは絶品だった。もうちょい早く投入しても良かったと思う。

 

ジダン 守備はハマってたが、攻撃面のアイデアが乏しい。おそらくジダンは相手の良さを消すという事は出来る。だが何かを創造するプレーを仕込む事が出来ない。今日のモイーズリスペクト戦術&ミドルシュート祭りを見る限り、タイトルを獲るためには攻撃面で何らかの上積みが必要。