ブルージュ戦直後の試合
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ブルージュ戦は自分の采配で自分の立場を再び危うくしてしまったジダン。2位のグラナダとの首位攻防戦という事で絶対勝たなければいけない試合。
バスケス、ヴィニシウスがメンバー外。ブルージュ戦で体調不良を訴えたクルトワの代わりにアレオラが先発。
マルセロが再び離脱して、左サイドバックがいなくなったので、カルバハルが左サイドにコンバート。ヴァランの所にミリタオでも良かったかなと思うが、まあそこまで不満はない。
GK 1 ルイ・シルバ
DF 6 ヘルマン・サンチェス 15 カルロス・ニーバ 16 ビクトル・ディアス
22 ドミンゴス・ドュアルテ
MF 12 ラモン・アゼーズ 19 アンヘル・モントロ 21 ヤンヘル・エレラ
FW 9 ロベルト・ソルダード 10 アントニオ・プエルタス 23 ダルウィン・マチス
4-2で勝利。首位キープで代表ウィークへ。
うむ、ずっと言ってるが、やはりこのチームは先行逃げ切り型のチームだから先制点を取れればソコソコ強いな。
あとグラナダが好調で現在2位というのも逆に良かったのかもな。
「お前は何を言ってるんだ?」と思われるかもしれないが、自信溢れるグラナダは立ち上がりから引き籠らずに攻撃的に前に出て来た。
結果的にこれが仇となり、マドリーのカウンターが発動。ベイルのスーパークロスからベンゼマが難なくゴールを決めた。マドリーは咽喉から手が出る程欲しかった先制点を簡単に手に入れる事が出来た。
この試合のゴールを振り返ると
1点目→自陣からのロングカウンター 2点目→バルベルデが高い位置で引っ掛けてからのショートカウンター 3点目→同じくバルベルデのボール奪取が起点。その後アザールがドリブルでDFを引き付けて、モドリッチが空いたスペースで受けてミドルを決める。 4点目→同点にしようと前掛かりになったグラナダに対してカウンターが発動。 |
こんな感じでカウンターから生まれた得点ばかりだった。
質的優位を活かせれば…
つまり、今日のようにアタッカーに「スペースと時間」が与えられた場合はマドリーのアタッカー陣は活躍できる。
1点目のシーンを図に置き換えるとこんな感じになる。水色の線に注目してもらえばわかるが、マドリーのカウンターに対してグラナダMFの戻りが間に合っておらず、マドリーの選手とグラナダの選手が5対5の数的同数になっている。簡単に言うと、相手DFとタイマン状態。
こういう状況になればマドリーのアタッカー陣は質的優位で違いを創り出せる。
だがブルージュ戦でわかった通り、どんなに選手の質で上回っていても相手にスペースを消されて10人で守られると、今のマドリーは凡庸なチームに成り下がる。
結局、攻守両面で圧倒されたPSG戦からあまり変わってないというのが現実で、試合のシチュエーションによって良い面が出たり悪い面が出たりするのを繰り返しているだけである。
本来なら、どんなシチュエーションにも対応できるようにして欲しい所なのだが、ジダンにそういう戦術的な要素を求めても望み薄なので、16-17シーズンのように戦力を満遍なく活用してチーム内の競争を活性化させて、選手がモラルとコンディションを高いレベルで保ち続けれるようにしてもらいたい。それが出来れば今季のリーガは十分狙えるだろう。
そういう意味では今日ベンチ入りしたロドリゴを試さなかった事にはガッカリした。
チャンスを与えられた若手のバルベルデが躍動して、バルベルデ、モドリッチ、カゼミーロという新しい中盤の組み合わせが機能したように、新たなオプションの導入・チーム内競争の活性化なくしてこのチームが勝つのは難しい。
しばらくマドリーの試合はお休みで退屈な代表ウィークに入るわけだが…
10/20 マジョルカ(A) 10/23 ガラタサライ(A) 10/26 バルセロナ(A) |
ガラタサライ戦とクラシコは選手を温存するのは難しいだろうから、マジョルカ戦では思い切った選手起用を期待したい。
選手評
アレオラ PK取られたミスは酷すぎワロタ。
カルバハル 左サイドバックで先発。普通にワールドクラスのレフトバックでワロタ。カットインからシュートを放つも相手GKのファインセーブに阻まれた。
オドリオソラ ハメスのゴールをアシスト。彼はスピードに乗ってる状態でボールを貰えれば良い仕事をしてくれる。最近評価が上がってるアクラフも同じタイプなので、戻って来てもカルバハルには及ばないだろう。
ラモス カルバハルに殺人キックかましててワロタ。FKは蹴るな。
ヴァラン 相手のヘディングをギリギリでクリア。だが2失点目ではマーカーに振り切られた。精度はイマイチだったがアザールへのフィードがあった。最近アレよくやるよね。
カゼミーロ マジョルカ戦はイエロー4枚なので休めるだろう。誰がカゼミーロの役を務めるかは知らん(笑)
クロース 左足内転筋を痛めてモドリッチと交代。代表ウィークを挟むのが唯一の救い。
バルベルデ 「カゼミーロの控えはバルベルデ」みたいに言われてるが、どう考えてもBox To Boxの選手みたいになってきてるよな(笑)
アザール 1ゴール1アシスト。正直ゴール以外はまだまだだった。代表で勘を取り戻すことに期待。イスコと交代。
ベイル スーパーなアウトサイドクロスでベンゼマの先制点をアシスト。一日で良いからその左足貸してくれ(笑)ハメスと交代。
ベンゼマ 先制点を決める。正直、3-0の時点でヨビッチが観たかったのだが、ベンゼマが代表ウィークに休めるからジダンが酷使しがち。
モドリッチ クロースと交代で出場。決勝点となるスーパーミドルシュートを決める。不慣れな左インサイドハーフでも好パスを配球。代表から無事に帰ってくる事を祈る。
イスコ 怪我明けで出場。微妙過ぎワロタ。
ハメス 何故かベイルと交代でそのまま右ウイングでプレー。ダメ押しの4点目を決める。やはりクロスボールに対するエリア内での位置取りは上手い。守備でも良いパスカットが有った。
ジダン 交代策が謎。イスコ投入はボールをキープしたかったのかもしれないが、その役割は好調な選手に期待する役割であり、怪我明けの選手に期待するのはリスクが高すぎる。あとロドリゴを使う気がないならカスティージャに返してもらいたい。ロドリゴがいないからアウェーで引き分けちまったじゃねぇか!マジョルカ戦は思い切った采配を希望。