魔境リアソールでの開幕戦
記念すべき17-18シーズンの開幕戦。
今シーズンは悲願の主要タイトル3冠を目指すマドリーの初戦は魔境リアソールで幕を開けた。
最近マドリーを見始めた人にはピンと来ないかもしれないが、昔マドリーはこのスタジアムでまったく勝てなかった。グティのタコナッソが呪いを解くまでは….。
そういう過去のジンクスもあるし、クラシコの後ということもあって、マドリー伝統の舐めプが発動すれば負けてもおかしくないスタジアムなわけだが….。
ジダンも油断は禁物というニュアンスの発言を前日会見で発しており、マドリーイレブンのモチベーションに注目をしながら観ていた。
デポルティボはマドリーBから移籍したフェデリコ・バルベルデが契約上の理由から不出場。(彼はリーガエスパニョーラの若手選手の中では最も才能のある選手の一人なので要注目)
マドリーはuefa supercupと同じスタメン。
立ち上がり相手FWアンドネのスピードにラモスが苦戦。2回の決定機を作られるが、ナバスのファインセーブに救われた。(アンドネはシメオネが欲しがりそうな選手だな~)
プレスを掻い潜るマドリー
その後デポルティボがホームの声援を受けて、マドリーを自陣に押し込み始める….がそれがマズかった。
マドリーは理不尽な個の力でデポルティボのプレスをすり抜けて、ゴール前まで到達。守備に戻りきれずバイタルエリアが空いた所でモドリッチがボールを受けてシュート。こぼれ球をベイルが押し込んでマドリーが先制した。
デポルティボのペペ・メル監督のプランがどんなものだったかはわからないが、全員でリトリートの守備からボールを回収し、快速のFW陣を走らせる方が得点の可能性は高かったのではないか。
聞くところによるとデポルティボのプレシーズンの対戦相手は格下の相手が多かったようで、そのチームには通用した戦術が欧州王者のマドリーには通用しなかったのではないだろうか。
とはいえ自分達のスタイルを押し通した結果なので、なんともいえないのだが。
その後もサイドバックのマルセロからアンカーのカゼミロというカオスな攻撃で追加点。(44本もパスを繋いだらしい)普通のチームではありえないパターンだが、ジダンマドリーでは普通の話。
注目したいのが、カゼミロが上がった時はモドリッチが気の利いたポジションで守備のリスクを担保していたと言うこと。
やはり今シーズンもモドリッチはマドリーにとっては重要な選手となるだろう。
その後マドリーは若干ギアを緩めて省エネモードに入る。
デポルティボは開幕戦と言うことで、モチーベーションが高くプレスを掛け続けたが、マドリーの技術力の前には無駄に終わった。
相手の集中力が散漫になった所でスローインからベンゼマ→イスコ→ベイル→クロースと繋いで3点目。
試合終了間際にカルバハルのお笑いDFからPKを与えたが相手がミス。
その後ラモスがよくわからないファウルで退場。次節はナチョ・バランの若手コンビになりそうだ。
キャプテンラモスの必殺技である退場による「強制世代交代」とカゼミロの必殺技「パルプンテゴール」が発動したマドリー。今年も色々な出来事が起こりそうで楽しみである。