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リーガエスパニョーラ17-18第33節レアルマドリード対アスレティックビルバオ~誰のためのリーガ?

レアルマドリード
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徒労に終わった無意味な90分

 

関連記事:リーガエスパニョーラ第32節マラガ対レアルマドリード~ベンゼマのリハビリに費やした空白の90分CLベスト8セビージャ対バイエルンミュンヘン~ピンチをチャンスに変えたハインケスケパがビルバオと契約延長&ジダンの身内贔屓は異常

 

前節のマラガ戦の時も思ったのだが、「これは何のための、誰のための試合なのか?」というのが、試合を観終わった後の率直な感想。4位以上はほぼ確定。今シーズンからCLは4位までストレートイン。出来ればアトレティコより上の2位で終われればいいが、別に必須事項でもない。求められているのは「CL3連覇」。これだけである。

 

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ジダンが最近4-3-1-2と同じくらい「味を占めている」4-4-2で来た。 別にこのスタメンでもいいのだが、バイエルン戦まで一週間まで空くという状況を考えれば、正直この布陣で臨んだジダンの決断は疑問である。(理由は後述)

 

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ビルバオのスタメン。「怪我が原因で獲得を見送った」とも伝えられたケパはしっかりスタメン。やはりケパを獲得しなかったのは、私の予想通りジダンの「信頼ガー問題」が原因のようだ。

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バイエルン戦は4-4-2で行くの?

 

試合は無能監督シガンダ率いる凡庸なビルバオに引き分けるという悲惨な結果。どれぐらい今のビルバオが凡庸かと言うと、ELでマルセイユにボコられるぐらい凡庸なチームである。しかもジダンが自己満足のために、獲得を見送ったケパがナバスとの格の違いを見せ付ける大活躍というオマケ付きで、マドリティスタにとっては2重にストレスの溜まる試合であった。

前述した通り、マドリーはフラットな4-4-2であった。だが個人的にこの決断は大いに疑問である。というのもセビージャ対バイエルンの記事でも書いたが、このフラットな4-4-2はバイエルンの4-3-3と相性が悪い。実際フラットな4-4-2で臨んだセビージャは、ダブルボランチの脇を使われてホームで1-2で敗れた。

 

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まぁマドリーに置き換えるとこんな感じ。(赤がパスコースで、黄色が選手の動き出し。)まぁCBの個人能力が違うので、同じ様にはならんだろうが、このシステムでバイエルン戦に臨むのはあまりオススメできない。

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今日の失点シーン検証

 

失点シーンも前述した形と同じではないが、バイエルン戦に向けて非常に不安が募る失点の仕方であった。

 

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実際は青いパスコースを「ズバッ」っと通されたのだが、バイエルン戦は写真の赤丸のように、ハメスとチアゴの2枚で間受けを狙ってくる可能性がある。しかもボアテングとフンメルスは攻撃の起点になる縦パスを出せるCBである。これが私が4-4-2を不安視している理由である。「ビッグマッチ界王拳」が発動してロナウド、ベンゼマの2トップが守備をしてくれれば、リスクは低下するが、それに期待するのは何とも心許無い(笑)

かといって守備意識を気にして、ユベントス戦2nd Legのようにチキン采配でベンゼマを外せば、攻撃が機能不全になるのは目に見えている。なのでジダンの決断は、試合の結果を左右する重要なファクターとなるだろう。

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読めないジダンのプラン

 

色々書いたが、そもそも今日のスタメンは別にバイエルン戦と全く関係ない可能性もある。しれっとイスコトップ下の4-3-1-2を敷いて来る事もありえるし、BBCの4-3-3の可能性も有り得る。

冷静に考えれば、「チキンのジダンがビッグマッチでカゼミーロを外す勇気があるか?」という問題もある。

だとしたら今度は「この試合は一体何が目的だったんだ?」という疑問が沸いてくる。今日ジダンは中二日という過密日程でカルバハルを強行先発させた。前述した通り、「リーガの優先度が低いこの状態で」である。モドリッチも明らかに疲労が溜まって、キレが無い状態であった。そういった事を鑑みると、ジダンにとっては何らかの意味があったのだろうが、イマイチ私には理解できない。

 

「CL最優先」の状況で、バイエルン戦を見据えるなら、リーグ戦の選択肢として考えられるのは、

①疲労している主力を温存
②本番を見据えてテスト
③敢えて本番とは違うシステムでハインケスを牽制
④批判にビビッてフルメンバー起用

ぐらいか。

 

となると今日のジダンの選択は②・③・④のどれかという事になる。仮にジダンの狙いがで、バイエルン戦のスタメンが今日と同じであれば、まぁ今日の選手起用は納得できる。だが今日と全く違うスタメンであれば、「無駄に選手の疲労を蓄積させた愚策」となる。仮に狙いがであったとしても、疲れの溜まっているカルバハルやモドリッチを起用する必要があったのか?という疑問が残る。そして大して疲れていないであろうカゼミーロを休ませるという決断もよくわからない。ビルバオの先制点はカゼミーロかジョレンテがいればおそらく生まれなかっただろうし。あと④ではないと信じたい。

 

そもそもこの時期にシステムもスタメンも固まっていないというのは、今シーズンのマドリーが如何にジダンの無能采配に振り回されたかを象徴している。このやきもきした状況が、今シーズン限りになるか?来シーズンも続くのか?審判の日は刻一刻と時が近づいている。

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選手評

 

ナバス 失点シーンはノーチャンス。だが獲得の噂があったケパの大活躍を観ると、「マドリーの正GKはナバスでいいのか?」という疑念が沸いて来る。結局良かったのはマドリードダービまでの数週間だけ。

マルセロ やや疲れ気味。この試合もテオで良かったと思う。一週間で回復できるか…。

カルバハル これだけ酷使されて、このパフォーマンスは称賛に値する。フロントは給料倍にしたれや(笑)

ラモス お馴染みの舐めプモード。バイエルン戦は違うモードである事を期待したい。

ヴァラン ラモスよりは安定してた。

クロース 攻撃はいいのだが、守備がユルユル。特に前半は酷かった。

モドリッチ 明らかに疲れが溜まっている。守備面でいつもよりカバー出来る範囲が狭かった。なぜ休ませないのか?

バスケス 量は魅力的だが、質がイマイチ。やはりここは補強ポイントだと思うが。もしくは他の選手を試してみるとか。まぁジダンが監督の間は期待できそうもないが。

アセンシオ 前半42分の突破を見れば、どう考えても右サイドの方が良くてワロタ。右ウイングでも十分活躍できると思うし、何でアセンシオはバスケスとセットで先発と義務付けられているのか甚だ疑問である。

ベンゼマ シュート下手過ぎてワロタ。だがジダンの脳内には他の選択肢が無さそうで、さらにワロタ。この状況でベンチ外のマジョラルが不憫でならない。

ロナウド 得点の薫りがするのは彼だけ。CL3連覇を達成するには、もう彼に何とかしてもらうしかない(笑)

ベイル 有効なプレーが出来ず。批判的な意見も増えている。だが、毎回ベンゼマと交代で、前線が機能不全な状態で使われている事が多く、それは情状酌量の余地があると思うのだが。彼のスピードが活きる、スペースも無かった。

イスコ ベンゼマと交代で投入され、トップ下でプレー。最後の精度がイマイチ。

ジダン どう考えてもケパを獲得しなかったのは失敗だった。そして無意味なリーガで主力を酷使する采配も疑問。ケパの一件の時に、あれだけ「信頼」とか「チームの和」を強調してたくせに、カシージャ、ジョレンテ、セバージョス、マジョラル、アクラフはほぼ無視でチャンスを与えないというダブルスタンダード采配にはウンザリ。結局そのダブルスタンダード采配の皺寄せが、モドリッチ、マルセロ、カルバハルの蓄積した疲労として表れている。バイエルンとの1st Leg後のホームでのレガネス戦で彼らを使わなければ、マジで無能。ビルバオが引き篭もっていてスペースが無い状況なのに、忖度采配でベイル投入というのもジダンの悪い癖だ。ロナウドの次に得点の可能性があるアセンシオを交代させて、バスケスを残したのも意味不明だ。テンプレ化している交代策を改めるべき。