スポンサーリンク
スポンサーリンク

UEFAユースリーグドルトムント戦~祝・グループリーグ突破

レアルマドリード
スポンサーリンク

見事に逆転でグループリーグ突破

 

関連記事:UEFAユースリーグアポエル戦~もしグティがジダンの後任なったら

「えっ、トップチームの記事はどうしたって?しっ、知らん(笑)」

まず状況を説明すると、ドルトムントは試合前の段階で2位で引き分けでOK。マドリーは3位で絶対に勝たなければいけない試合。

一応マドリーの先発メンバーを

 

image4.jpg

 

いらんと思うけど一応ドルトムントのも

 

image1.jpg

 

マドリーは画像だと4-3-3になっているが、4-2-3-1かもしれない。正直よくわからんかった。基本的にビルドアップ時は、アンカーのマルティン・カルデロンとオスカル・ロドリゲスの2人で下がって捌いていたので、ダブルボランチなのかもしれない。

スポンサーリンク

引いた相手に対するグティの応手

 

引き分けでOKのドルトムントは勿論守備的に来た。

トップチームの伝家の宝刀であるゲーゲンプレスとリトリートを織り交ぜた守備。

グティ率いるレアルマドリードはオスカル・ロドリゲスとマルティン・カルデロンを中心とした素早いパスワークで対応。

やはりグティのチームは距離感が良いので、ポンポンとパスが回る。マルセロやモドリッチのようなチートプレス破壊マシーンはいないが、連動性でボールをファイナルサードまで運んでいく。

次第にドルトムントも完全撤退の守備に移行。

こうなるとジダンマドリーならモイーズクロス連発になるが、グティのチームは一味違う。

前の記事で書いた通り、グティのチームは大外レーンの選手は動いている状態でボールを貰う事が多い。(ワンツーとかも結構使う)故に必ずマークを外せているのでチャンスが生まれ易い。

 

cap37.jpg

 

この試合を観てて思ったのだが、グティのチームは「相手のCBとSBの間のスペースを如何に攻略するか」が大きなテーマになっているように感じた。これはマルセロ・ビエルサやグアルディオラに通じるスタイルで、グティのサッカー観が良く反映されているのではないだろうか?

ジダンのチームのボール経由ルートは「外-外-外」なのでこういうシーンは全く見られない。

 

cap36.jpg

 

例えばジダンマドリーではイスコからオーバーラップしたマルセロにパスが出る場合、二人共大外のレーンにいる事が多い。確かにこのやり方は成功確率こそ高いが、相手DFはボールとプレイヤーを同時に視野に入れる事ができるので、対策し易く、最終的には1対1の個人技ゴリ押しサッカーになり易い。

という事で序盤はマドリーがサイドからチャンスを創り始める。

スポンサーリンク

試合は拮抗した展開に

 

まず最初にチャンスを創ったのはマドリー。シュート性のクロスからセサルがバックヒールでゴールに流し込んだのだが、オフサイドポジションにいたダニ・ゴメスがプレーに関与したと判断されオフサイドに。正直、ダニ・ゴメスはプレーに関与してないので、マドリーにとっては厳しい判定であった。

その後も攻勢を続けたマドリーだが、ドルトムントのプレスにパスが引っ掛かり、こぼれ球の処理に焦って体を入れたところでドルトムントの選手が豪快なダイブを決める。これがPKになりまさかの追う展開に。

その後、マドリーはサイド攻撃をチラつかせつつ、相手の逆を取って中央突破の攻撃パターンも見せる。

その苦労が実り、ペナルティエリア近くでダニ・ゴメス(だったかな?)がファウルを貰う。

蹴るのは勿論、名手オスカル・ロドリゲス。

私はこの時思った。

 

「あれっ?もしかしてコイツ決めんじゃね?(笑)」

予感通りオスカルはGKが一歩も動けないコースにFKを叩き込んでスコアをタイに戻した。

映像を観て貰うのが一番いいのだが、ベッカムを彷彿とさせる見事な軌道のシュートであった。個人的には02-03シーズンのユナイテッド対マドリーのベッカムのFKを思い出した。

オスカルのFKはすでにスペイン人でトップではないだろうか?正確性という意味では、彼より優れているキッカーは私は知らない。あまり注目されていないが、彼のFK決定率は異常である。是非トップチームでも彼の活躍を観たいと思う。

その後もマドリーは決定機を量産するのだが、チャンスをモノにできず。そのまま後半へ。

スポンサーリンク

グティが3バック?!

 

この辺りから私が睡魔との闘いに負けそうになり始める。(笑)(いや、完璧に負けてたかも)

後半からはサイド攻撃よりも、中央に3トップが集結して、コンビーネーションで崩そうとする攻撃パターンがたくさん見られた。

そしてそのグティの采配がズバリ的中し、セサル、ダニ・ゴメス、アルベルトの3人で完全にドルトムント守備陣を崩し、ダニ・ゴメスが冷静に股抜きシュートを決め、マドリーが勝ち越す。

ここからグティが3-4-3にシステムを変更。

グティが3バックを使っているのは初めて観たので、正直驚いた。だがジダンの機能性に乏しいお笑い3バックみたいにはなってなくて、ちゃんと戦術的に機能していたので余計驚いた。

ドルトムントのアタッカー陣はかなり強烈で、特にデンベレの後継者と言われているジェイドン・サンチョとか言う選手の馬力は凄かった。(元々マンチェスターシティの選手らしい)強烈なサイドアタッカーのいるチームに3バック(実質5バック)は非常に有効なので、この采配は当たったと言っていいだろう。

脳筋ドリブルに落ち着いて対処し、マドリーは時間をやり過ごす。

試合終了間際に相手のスルーパスに飛び出したGKのモハが相手選手を手で倒してしまう。(たぶんペナルティエリア内だった)

私は「オワタ」と思ったが、審判が前半の誤審に罪悪感を感じて忖度したのかどうかは知らんが、エリア外のファウルと判定され、モハはイエローカードで済んだ。

相手が前掛かりになった所で、オスカルとダニ・ゴメスが独力でチャンスを創り出したが、決定力に欠き、2-1のままのスコアで試合は終了した。

スポンサーリンク

采配でチームを勝利に導いたグティ

グティ「やれやれ」

 

image5.jpg

 

マドリーは無事で2位で突破。

ハッキリ言ってアタッカー陣の馬力はドルトムントの方が上であった。(中盤はマドリーの方が圧倒的に優れていたが)こういう状況で、相手のアタッカーの良さを消しながら、手駒の特性を引き出して勝利したグティは賞賛に値する。この試合では間違いなく戦術面でドルトムントを凌駕していた。

グティのサッカーをトップチームの選手のクオリティでやればとんでもなく強いチームが誕生すると思うのだが…。まぁ将来の楽しみにとっておくとしよう。

この試合で印象に残ったのは、オスカル・ロドリゲス、ダニ・ゴメス、マルティン・カルデロンの3人かな。この3人はトップチームでもやれると思った。

特にアンカーのマルティン・カルデロンは良かった。シャビ・アロンソの後継者と言っていいだろう。パスの捌きに関しては、ジョレンテやカゼミーロよりもセンスを感じた。たまにトップチームの練習に参加しているようなので、今後の活躍に期待したい。