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ロマサガ2の七英雄と古代人の考察~追憶の迷宮で明らかになった真実

日記・IT・雑学
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初見だと高確率で詰む鬼畜ゲーム

 

関連記事:FF8シナリオ考察~リノア=アルティミシアってマジ?!クロノトリガーとクロノクロスのストーリーと繋がりを考察~マール、ルッカの未来

 

*ネタバレが含まれています

 

私は幼少期はスクウェアっ子だった。ファイナルファンタジーシリーズは難易度が控えめというのもあって、ほとんどの作品を楽しんでプレーした。

その流れで「他のスクウェアのゲームもやってみたい!」と思い、中古で安く売ってたとあるスクウェアのゲームを買う事に。そしてそのゲームが私に初めての挫折を味あわせる事になる。

 

そのゲームの名は「ロマンシングサガ2

 

このロマサガ2は今でも「歴史に残る初見殺しRPG」として語り継がれている。

 

「どう初見殺しなのか」と言うと、このゲームはフリーシナリオなので最近の言われた事だけしておけば良い「ゆとり専用お使いゲー」とは比べ様も無いぐらい難易度が高い上、システムが難解だ。(内乱が起きているカンバーランドという国があって、内乱を解決する前に主人公が国外に出た瞬間にカンバーランドが滅びた時にはワロタ。)

 

「戦えば戦う程有利になる」がRPGゲームの定石だが、このゲームは戦えば戦う程相手が強くなり、戦わなくて逃げただけでも戦闘回数にカウントされ相手が強くなるという鬼畜仕様のゲームだった。

それに気付いた時にはレベル上げすら困難な状況に追い込まれてるのだ。しかも仮にMAXまで鍛えても普通の敵にぶっ殺される事もあるぐらいザコ敵が強い。

 

加えて、話が進むに連れて魔法がクソ強くなる設定になっているのだが、誰もそんな事教えてくれない。

強力な魔法は魔法レベルというものを一定のレベルまで上げないと使えないので、多くのプレイヤーは「脳筋パーティーを組んで詰んだ」という経験をしたのではないだろうか?

 

そして、このゲームの最大の特徴は皇帝の能力を後世に継承していくという独自のシステムだろう。故に時代が進むたびに主人公である皇帝がコロコロ変わるのだ。要はこのゲームではキャラは使い捨てなのだ。実際、用が済んだら皇帝を謀殺するプレイヤーもたくさんいた。

そういう意味では最初から最後まで同じパーティで進行するFFシリーズなどとは違い、キャラに全く愛着が沸かない一癖あるRPGなのだ(笑)

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古代人とかいう真性のクズ(笑)

 

そもそも、このゲームの最大の敵は七英雄(ワグナス、ノエル、ロックブーケ、ダンターグ、スービエ、ボグオーン、クジンシー)といって、その名の通りかつて世界を救った英雄達なのだが、勧善懲悪が当たり前だった当時のゲーム業界ではとても珍しかった。(ちなみに七英雄の名前は山手線の駅名から来ている。)今回はそこら辺について詳しく掘り下げたい。

 

そもそも「なんで英雄が敵なの?」って話になると思うのでそこから説明したい。簡潔に説明すると、

この世界(Aと仮定)には人間よりも前に古代人という種族がいた。

古代人「モンスター怖すぎワロタ。誰か強い人倒してくれないかな(チラッ)」

七英雄(この時点では同じ古代人)「私達がなんとかしましょう」

七英雄が「吸収の法」という技を使って、モンスターの力を吸収して自分自身を強化。そしてモンスターを倒す。

古代人「七英雄最高や!」

しばらくすると古代人が「最近の七英雄ってうざくね?世界救ったからって調子に乗ってんじゃねーぞ」と七英雄に不満を抱き始める。

古代人が次元移動装置を使って七英雄を異世界(Bと仮定)に追放する。

古代人は次元移動装置で七英雄とは別の世界(Cと仮定)に移住。

ブチ切れた七英雄が長い年月をかけて異世界(B)から元の世界(A)に戻ってくる。そして別の世界(C)に逃げた古代人に復習するために、モンスターを従えて異世界への行き方を探している所からストーリが始まる。(七英雄の中には復讐に興味が無いダンターグみたいなヤツもいる)

こんな感じになる。

 

 

つまり非人道的な行為をして七英雄の恨みを買った古代人に巻き込まれた人間達の話なのだ。古代人無能&自己中過ぎんだろ(笑)

七英雄の一人であるスービエ「では冥途の土産に教えてやろう。我々は世界を救った。だが救われた連中は強くなり過ぎた我々を恐れて、別の世界へ追放したのだ!数千年後、苦労して帰って来てみると奴らも違う世界へ行ったようだ。奴らはどこへ行ったのか。探しているのさ、復讐のために!

 

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七英雄VS皇帝の始まり

 

というわけで、七英雄と人間が戦うってよりも、「古代人の尻拭いをしている」といった方が正しいかもしれん。

 

 

古代人の中には責任を感じて、現世界(A)に残ったマトモな(?)古代人もいて、そいつ(オアイーブという女性)がレオン皇帝に伝承法というものを教えて、物語が始まるっていう流れである。

マトモな(?)」と書いたのは、古代人が「そやっ!伝承法を人間に教えて七英雄倒させたろ!」って感じで人間を利用していた節があるからだ。(オアイーブの真意については明らかになってない。)

 

ちなみにこの真実が明らかになるのは「忘れられた町」という現世界に残った古代人が住んでいる町に行った時に明らかになるのだが、ストーリーの進め方によっては、ここに来ずにラストダンジョンに行くプレイヤーもいる。

こういう絶対必要な説明すら、メインシナリオに組み込まれていないという鬼畜仕様。それがロマサガ2。

ちなみにエンディングで七英雄を倒した皇帝は自分の意思で皇帝の座を降りている。

おそらく巨大な力を持って疎まれた七英雄の二の舞にならないためだと思われる。説明不足な上に、こんな深いシナリオ持って来られたらは子供には理解できませんわ(笑)

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リマスター版追加ダンジョン「追憶の迷宮」

 

実はリマスター版のロマンシングサガ2では「追憶の迷宮」というオリジナルダンジョンが楽しめる。

これは只の追加ダンジョンではなくて、七英雄がダークサイドに堕ちるまでの過程を補足してくれているのだ。

 

 

簡単に言うと、かつて七英雄が古代人のために戦った時の記憶を仮想体験できるダンジョンになっている。

ロマサガ2に興味があって、よりストーリーを深く知りたいという方はリマスター版をプレイする事をオススメしたい。追加要素以外のメリットとしてはリマスター版の方がグラフィックがキレイで、ダッシュ時に視野が狭まらないので快適にプレー出来る。(所持金無限増殖バグは使えないが。)

勿論スーパーファミコン版のロマサガ2をプレイしたという方も楽しめるのでオススメです。