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なぜ田嶋幸三は日本サッカー協会の会長になれたのか?

サッカー関連
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偏向報道で有耶無耶になったハリルホジッチの会見

 

関連記事:日本サッカー協会がハリルホジッチ解任を発表…~日本サッカー暗黒時代の始まり?【朗報】ハリルホジッチが日本サッカー協会に宣戦布告田嶋幸三会長がサンデースポーツ2020に生出演~日本サッカー協会内部で何が起こっているのか?

 

ハリルの記者会見はメディアでもかなり大々的に取り上げられていた。だが地上波のサッカー解説者はサッカー協会寄りの意見が多く、正直聞いていて辟易としてしまった。

特に日テレの「シューイチ」で通訳の樋渡群さんの事を、「仕事なくなるから泣いたんゃないですか」といった北澤豪(現・サッカー協会理事)の発言にはドン引き。直前でW杯に行けなくなった人間の悔しさを一番知っているはずの北澤豪が、どうしてそんな酷い発言が出来るのか?

ハリルホジッチの会見に対しては「次の仕事に響かないようにパフォーマンス」とか言っていたが、サッカー協会に媚びへつらわないと仕事がない無能のお前が言うな(笑)ハリルホジッチと樋渡群の方がお前より何百倍も優秀だわ。

 

一方、サッカー協会に媚びへつらう必要も無い、自由な人生を謳歌している中田英寿

「2カ月前に監督が辞めるということですが、もう少し早く何か方法がなかったのかなとは思います。たとえ、良い結果が出たとしても次の選択への判断材料にならない気がします。次のワールドカップへ向けて、そこまでどうやってきて、その結果がどうなったのか。長い歴史で見た時に、今回だけの話で終わってしまうのではないでしょうか」

と的を得た発言をしている。

なんでこういう有能なヤツが代表監督だったり、サッカー協会の会長にならないんだよ(笑)中田は昔から「監督業には興味が無い」と公言していたが、何とかならんもんかね?まぁ本人の人生だから仕方ないのだが….。

 

今回の一件で、過去の名選手でも日本サッカー界で仕事にありつくためには、サッカー協会の犬に成らざるを得ないという悲しい現状が明らかになり、日本サッカー界の問題の根深さを感じる数日間であった。

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ハリルホジッチの単独インタビュー

 

ハリルホジッチの会見は全文読んだが、個人的には会見翌日に行われた、セルビア人ジャーナリストのブラディミール・ノバク氏のコチラの独占インタビューの方が興味深い。興味深かった部分をいくつか抜粋した。

――霜田正浩氏(元技術委員長・現レノファ山口監督)がJFAを去り、その後、西野朗氏が後任に就いたことについてはどう思ったか?
2つの派閥が争い、その結果、一方が勝利したということだ。
――田嶋会長によると、日本代表は縦に速いサッカーよりもパス重視のサッカーが日本のスタイルに合っているとのことだが、どう思うか?
持論を展開するのは自由だが、プレースタイルや戦術に関していえば、彼は門外漢のはずだ。彼の仕事はそこには存在しない。私は資料を作成して、日本のサッカーは選手の個人的かつ集団的な価値に基づいて、アイデンティティーを形成すべきだと説明してきた。他国のコピーであってはならない。自身のプレースタイルを磨く必要があるのだ。プレースタイルは選手の性質に依存する。日本人は背が低いが敏捷(びんしょう)性に長けているので、速くて爆発的なプレーが可能だ。100本のパスはゴールまでのプレーを遅らせるだけだ。相手ゴールを危険にさらすためには、速い動き出しこそ必要なのだ。私は17年間、センターFWとしてプレーした。ゴールを奪うための最良の方法を心得ているつもりだ。
――田嶋会長は「1パーセントでも2パーセントでも、日本代表が勝つ可能性を追った」と会見で話していたが、どう思うか?
新監督は、私よりも何度かW杯を経験していて、選手時代もたいそう偉大な選手だったに違いない。だから、本大会でもきっとうまくいくのではないか。

 

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ハリルのインタビューから推測

 

つまりハリルホジッチを招聘した霜田正浩技術委員長と原博美JFA専務理事は、正当な理由ではなく派閥争いでクビになった事が明らかになった。

あとついでにハリルホジッチは田嶋の事を無能だと気付いてたようだ。日本語がわからないハリルホジッチに無能と見抜かれる田嶋幸三酷すぎてワロタ。

 

あと西野監督がハリルホジッチより優秀なら、ザッケローニの後に日本代表監督に据えて4年任せろよって話だわな。過去のインタビューによると、ハリルホジッチはW杯直前の3週間で戦術を選手に叩き込む自信があったようだが、西野監督は果たして?

 

前述した中田英寿の言うとおり、ハリルホジッチのように親善試合はデータ採集に使い、W杯の直前でチームを仕上げるやり方が日本代表でどれくらい通用するか?という「次の選択への判断材料」が消え失せてしまったのは非常に残念である。

駄目なら駄目で、「なぜ駄目だったのか?」「日本代表選手には戦術理解度が足りないのでは?」「じゃあ育成を見直さなければ」という風に、日本サッカー界に栄光をもたらすかけがえのない遺産になった可能性もある。

 

あと記者会見で「2人の選手(本田と香川?)が不満を抱えていた」とハリルが言っていたが、実際問題この二人の選手がどこまで解任に影響しているかは定かではない。

この「2人」が積極的にハリル解任を協会に働きかけた可能性もあるし、単にグチを言っているのを協会幹部が聞いて勝手に協会が忖度してクビにした可能性もある。

もしくはこの「2人」の意思は全く関係ない可能性もある(スポンサーの意向とか)

なのでこの2人が解任に追い込んだという論調に関しては、中立的な立場で、一つの仮説として私は捉えている。

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サッカー批評49巻の犬飼氏のインタビュー

 

そして本題なのだが、そもそも「なぜ田嶋幸三がサッカー協会の会長になれたのか?」という疑問を私も含めて皆さん持っているのではないだろうか?選手としても指導者としても経歴は凡庸極まりない。

ほんでサッカー批評という雑誌に元サッカー協会会長の犬飼基昭のインタビューが載っていたので、気になった部分を抜粋。

 

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僕が決定的に嫌だったのは、僕の次の会長のことも考えていかなきゃいけないと川渕さんに言ったら「田嶋しかありえない」と言ったんです。僕は「えっ?!あれは一番ダメですよ」と言った。基本的に方針がブレるし、その場その場でいろんな人に良い顔しているだけでアイデアもないし、二年間つきあったけどサッカーに対する提案一つ無い。「あれこそ駄目です。」と僕は言ったんです。そうしたら川渕さんは物凄く不満そうな顔をしてね、「じゃあお前、他にいるのか?」と訊くから「外から呼んでこなきゃダメです」と言ったら、もう次の日には僕がそう言ったことを田嶋は知っていたんだよ。ああ、川渕さんと通じているんだなぁと思って。サッカー批評49より引用

 

犬飼氏はかなり田嶋会長に対して辛辣。他にも「彼のような人間をトップに据えてはいけない」「川渕さんが田嶋を擁護していて、その庇護のもとに田嶋がやっているっていうのは協会中で知らない者はいない」とも発言している。

 

このインタビューを要約すると、
①引退しているにも関わらず、川淵三郎名誉会長の影響力は絶大。
②川渕は田嶋を評価。
③田嶋は犬飼から評価されていない事を川渕から聞いていた。
④田嶋は反犬飼勢力を拡大しようと暗躍。
⑤犬飼氏は岡田武史が会長に相応しいと考えていた。

 

まぁ犬飼氏目線の発言なので若干バイアスがかかっている感は否めないが、日本サッカー協会会長は「もっとも優秀な人間がなるポスト」ではなく「協会内部でもっとも上手く立ち回った者がなれるポスト」というのは伝わってきた。

あと犬飼氏が会長に推していた、岡ちゃんが日本協会公認S級コーチライセンスを返上、その後JFA副会長を退任(その後名誉役員に)、今治FCの経営に専念するのも今回の一件と何らかの関係があるのかも…と勘繰ってしまった。