邦楽編①
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☆が今回の個人的な最優秀作品
いきものがかり 「WE DO」
活動休止明け第一弾のシングル。ソフトバンクのCMのテーマ曲。まずサビのコード進行がミスチルの「ラブコネクション」の丸パクリ(笑)まあよくあるコード進行ではあるんだけど、元ネタが判りやす過ぎて、個人的にはアウトかな。このコード進行はロックンロール系のバンドが良く使うコード進行なんだけど、バックトラックがカッコ良くないとサマにならない。いきものがかりの男2人(水野・山下)はギターが下手なので、曲を上手く料理出来てない。フォーク畑出身の奴がロックに挑戦すると、一番よくある失敗パターン。おとなしくJPOPしてなさい。
ゆず 「マボロシ」
NHKドラマ『昭和元禄落語心中』主題歌。最近のゆずの楽曲ではダントツで良い。栄光の架橋以降ではベストなんじゃない?北川悠仁が書く、ミスチル桜井の劣化版みたいなラブ&ピース的楽曲は食傷気味だったが、これは彼らのルーツであるフォークソングと、探求してきたバンドサウンドが上手く噛み合っているように思える。
DedachiKenta 「This Is How I Feel」
全国FM29局のパワープレイを獲得。初めて聴いた時は、「洋楽にしてはジジ臭いメロディとコード進行だな」と思ったのだが、ロス在住の19才の日本人らしい。この曲は日本人の琴線に触れる、歌謡曲的なメロディを英詩で軽妙に歌い上げてて悪くない。だが「Memories」という洋楽への憧れ丸出しの曲を聴く限り、この曲は彼のやりたい事では無いのかもしれない。よくある、日本で売れるには洋楽寄り過ぎるし、洋楽で売れるにはスペックが低すぎるパターンかもしれない。今後に注目。
邦楽編②
RIRI 「HONEY」
以前「Maybe One Day」を取り上げたが、この曲もまあ同じ路線。Zeddの劣化版みたいな楽曲。前回の繰り返しになるが、この路線を続ける限りブレイクは難しいだろう。この路線の楽曲が好きな奴はZedd聴くやろ(笑)そんな事もわからんのだから、レコード会社の人間は無能と言わざるを得ない。
RADWIMPS 「NEVER EVER ENDER 」
coldplayのLife in Technicolor (天然色の人生)の丸パクリでクソワロタ。これは酷い。なぜ日本のバンドはこうも簡単に洋楽の超有名曲を堂々とパクるのだろうか?もうちょいバレないように工夫しろよ(笑)コールドプレイの10年近く前の楽曲を、一応日本ではカリスマ的人気を誇るバンドがパクるという構図に、邦楽のレベルの低さと闇の深さを感じる。個人的に野田洋次郎はソングライターとしてはバンプの藤原の足元にも及ばないし、下手したら米津玄師よりも下かもしれんと思ってしまった。
ナオト・インティライミ 「Amor y sol with 桜井和寿」
ハッキリ言って、ナオト・インティライミの楽曲としては良く出来ている方だと思う。だがこの楽曲の問題は御大・桜井和寿が参加しているという事である。ナオトの曲としては良くても、天才・桜井和寿の楽曲として見たら、駄作中の駄作。ナオトの誤算はミスターチルドレン・桜井和寿の名前がクレジットされる事によって、楽曲に対するハードルが爆上がりする事を計算していなかった事だろう。
洋楽編①
Lukas Graham 「Love Someone」☆
エドシーランの劣化版男性シンガーソングライターが巷に溢れる中、これは中々の佳作。ちなみにソロアーティストじゃなくルーカス・グラハムっていう名前のバンドです。このレベルの楽曲をコンスタントに書けるなら、エド・シーランの対抗馬になれるかも…。過去のヒット曲である「7 Years」にはあまりハマらなかった私だが、ちょっとアルバムをチェックしてみようと思った。
Smith & Thell 「Forgive Me Friend」 (ft. Swedish Jam Factory)
スウェーデンのアーティストらしい。EDM要素と北欧的で流麗なメロディーが組み合わさった佳作。スウェディッシュポップの最先端って感じ。ちょっとFUN.とマムフォード&サンズにも似てるかなと思った。これから流行るかも。
Eric Clapton 「 For Love On Christmas Day」
クラプトンの新アルバム『Happy Xmas』に収録された楽曲。うーん、メロディーがもう一捻りあったら名曲になったような気がしないでもない。だが相変わらずクラプトンのアコギは良い音するな~。どうやって録ってんだろ?個人的にはもっとギター弾きまくってくれた方が嬉しい。
ZAYN 「 Good Years」
元ワン・ダイレクションのメンバーであるゼインの2ndアルバム「Icarus Falls」から2枚目のシングルカット曲。使ってるコードは少ないのだが、バックトラックが秀逸で単調に聞こえない。日本人のアレンジャーだとストリングスを大量にブチ込んで大仰な曲にしがちだが、ピアノとコーラスを軸にしたアレンジで宗教的な雰囲気を演出しているとこが上手い。
総括:正直ホームランレベルの楽曲は無かったかな。4打数1安打1打点って感じ。ルーカス・グラハムがエド・シーランの対抗馬になれるかどうかに注目。