難所アノエタでの一戦。期待に応えたマジョラル
レバンテ戦のレビューでも書いた通り、早くも今シーズンの山場となる試合が来た。アノエタのソシエダ戦ではここ数シーズンは勝ち点3を獲ることができているが、アンチェロッティ時代には4点取られて敗れたこともあるし、相手が開幕から負けなしということで厳しい試合が予想された。
それに加えてクロース、マルセロ、CR7、ベンゼマといった主力も不在という厳しい台所事情。
マドリーのスタメンはマジョラル、ベイル、アセンシオの前線。MFはイスコ、モドリッチ、カゼミーロ。
DF陣はヴァランが復帰、マルセロの所にテオが入るという布陣で臨んだ。
特筆すべきはマジョラルを先発で使ったということだろう。レバンテ戦でベンチにマジョラルがいないというジダンの采配に疑問を呈していた私だが、やっとジダンはマジョラルを使う気になったようだ。
この試合でマジョラルを使わずに負けることがあれば、チームに不協和音が生じる可能性を私は危惧していたが、さすがにジダンもそこまで馬鹿ではなかったようだ。
結果としてマジョラルは2点に絡む活躍をみせてチームを救ってくれた。この試合の活躍によって、おそらくマジョラルに対する懐疑的な意見も若干和らぐだろうが……。
気づくのが遅いよジダン(怒)
私は別にマジョラルのファンではないが、現時点でマジョラルは得点を獲るという事に関しては、今のベイル&ベンゼマよりも上だと思っている。(特にベンゼマは酷い)バレンシア戦もレバンテ戦も、マジョラルの才能を上手く使えていれば、勝ち点を落とすことは無かったと私は思っている。(ベイルの現状を考慮すれば彼をベンチに置き、ベンゼマ、マジョラルの2topを試すべきだった。)
ベイルを特別扱いするのはすぐにやめるべきだ
ベイルは今日得点を決めたが、試合に関与する時間が短すぎる。それに加えてチームメイト達から信用されていないのか、フリーでいる場面でもパスをもらえない場面が目立つ。
これは結構大きい問題だと言える。穿った物の見方かもしれないが、チーム内でベイルの事を懐疑的に見ている選手がいる可能性も否定できない。「なんでベイルはあのパフォーマンスでスタメンなんだ?」と思われても仕方ないぐらい本庁しから程遠いパフォーマンスを披露していたのは事実であり、彼の今シーズンの出来次第で、マドリーでの将来が決まるかもしれない。
勿論前線の層の薄さを考えれば、両サイドこなせるベイルは重要な戦力なので、私も復活を望む一人だ。ベイルがベストなコンディションならスタメンにする事には異論は無い。
しかし、現状のパフォーマンスに見合わない扱いは絶対にするべきではない。今まではベイルは試合に出られる状況ならいつでもスタメンというのがデフォだったが、今シーズンはそんな不公平なヒエラルキーで他の選手を腐らせるような愚行は辞めてもらいたい。
ベイルの得点は、勿論喜ばしい。だが、これからジダンがベイルをどう扱うかと言う意味では、難しくなったと言える。
昨シーズン、ベイルが怪我で離脱したことで、MFを4枚置く事が可能になり、チームのバランスが向上したことが、CL・リーガ2冠の要因であることは誰も否定できないはず。
なのでベイルが不動のスタメンになれるとしたら、彼が出場時のチーム力が、CL・リーガ2冠達成時より上回ったときでなければならない。
そうであればベイルがスタメンであることを疑問視する人はいないはずだ。
勿論BBCが最高のパフォーマンスを見せているなら先発でも構わない。だがアセンシオやマジョラルの方が優れているのであれば、前線の組み合わせはABC(アセンシオ、ベンゼマ、CR7)、MAC(マジョラル、アセンシオ、CR7、)またはCIA(CR7、イスコ、アセンシオ)でもいいのだ。
ジダンには無数の選択肢の中から、その時のコンディション、相手との噛み合わせも考慮してメンバー選びをしてもらいたい。
次のベティス戦はCR7がサスペンション明けで帰ってくる。こういった状況でジダンがどういったメンバーで臨むのかを注目したい。