オーディオデラックスにてセール価格で購入
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Wavesが「プラグイン2個で30ドル」のセールをやっていたので、マルチバンドエンハンサーの「Vitamin」とイコライザー「H-EQ」を購入した。今回はまず「Vitamin」のレビューを。
そもそもエンハンサーというのはトラックに倍音を付加してくれるプラグインなのだが、EQ(イコライザー)でブーストするよりもより自然に音抜けが良くなるので、ボーカルが「前に出て来ない・音ヌケが悪い」なんて時に使うと有効。
比較音源&レビュー
今回はフリー素材を使って比較音源を作ってみた。
まず何もエフェクトを掛けてない音源
そしてVitaminで加工した後の音源。
このように、「Vitamin」をボーカルに使うとボーカリストの吐息・ハスキー感というか、声のシャガれた感じを自然な感じで強調出来る。
自分のプロジェクトのボーカルにもインサートしてみたが、歌声がバックトラックの中に埋もれず前に出て来る。バラード系の楽曲でボーカルにリバーブを深く掛けると音が引っ込んでしまいがちだが、そういう状況を回避するために使ってもいいだろう。
使い方としては強調したい音域を「XOVER」で決めて、フェーダーを上げるだけ。あとあまり知られてないが、「INPUT」と「DIRECT」で原音とエフェクト音のバランスを処理出来る。
INPUTを上げると倍音がより強調され、DIRECTを上げると原音の方が前に出て来てマイルドな仕上がりになる。この組み合わせで好みのバランスを探っていくといいだろう。
ちなみにステレオトラックにインサートすると「PAN」のフェーダーが追加されるので、ミックス時に立体感を演出したい場合にも使えそうだ。