何が違うのか?
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今回はT-RacksとAmplitubeでそれぞれ発売されているロータリースピーカーシミュレーターの「Leslie」がどう違うのかの検証を。
検証方法としては、ギターでライン録りした同じ音源に対して同じ設定で後掛けして比較して行きたいと思います。
使用した機材は
レスポール(フロントピックアップ)→ヒュース&ケトナーTubeman2のCH1(プリアンプ)→Strymon Big Sky(リバーブ)→PDI-03JB(キャビネットシミュレーター)→RME UFX+ |
こんな感じ。
そしてフレーズをPro Toolsで録音して、その音源に対してプラグインを後掛けしている。
AmplitubeのLeslie(3300W)
まず最初はAmplitubeの音源から。アンプは3300Wというモデルを選択した。
Christmas Carolsというデフォルトで入っているプリセットをちょっとイジって使用している。
ツマミの設定は…
TUBE DRIVE4、TUBE MODE6、VOLUME4、LOW5、MID5、HI7 |
こんな感じ。
では音源をどうぞ。
良い感じ。
T-RacksのLeslie(3300W)
次にT-Racks Leslieの音源。
設定も全て同じにしてある。ボリュームを揃えるためOUTPUTだけちょっと上げている。
では音源をどうぞ。
こんな感じ。
検証結果
聴いてもらえばわかるが、そこまで大きな差はなかった。アナライザーで分析したら微妙に違うので全く同じではないのだろうが、正直ブラインドテストで正解する自信はない。
上がAmplitubeの周波数の分析結果。
上がT-Racksの周波数の分析結果。似ているが500~2000Hz当たりが微妙に違う。
番外編:回転を止めた状態で比較
「これぐらいの違いならどっちかで良いじゃないか!両方買って損した!」と思った方もいるかもしれないので、別の検証方法でも試してみた。
brakeボタンを押した状態(回転を止めた状態)で比較してみた。
まずAmplitube Leslieのbrakeボタンを押した状態。
次にT-Racks Leslieのbrakeボタンを押した状態。
さっきより違いが明確に出た。というわけで、セッテイングで似たような音色を出す事は可能だが、全く同じというわけではなさそう。