アメリカでの最後試合
関連記事:18-19プレシーズンレアルマドリード対ユベントス~ロペテギの憂鬱
ユベントス戦でロペテギ政権初勝利を挙げたロペテギマドリー。プレーシーズン第3戦相手はローマ。
これがマドリーのスタメン。トピックとしては、ユーベ戦ウイングの位置でイマイチだったイスコを中盤に下げ、出色の出来だったアセンシオを中盤に組み込んで来た。イスコのウイング起用を諦めたのはコバチッチの退団も絡んでいるのかもしれない。
これがローマのスタメン。ペジェグリーニがマドリー時代に欲しがっていたマルカーノが先発で出てて、懐かしすぎてワロタ。そのニュースを聞いた瞬間に、私がペジェグリーニの契約途中での解任を確信したのは良い思い出である(笑)
ハイライン&ハイプレスで来たローマ
試合はマドリーが前半に2点を決め、リードを守りきって2-1で勝利した。2点を決めた前半の出来にはマドリディスタは概ね満足なのではないだろうか?
たしかにコンディションも上がり、ロペテギの考えが着実にチームに根付いている事を実感出来る45分であった。ジダン時代よりも速いパスワークで相手を揺さぶる攻撃が出て来ている。
だが過信は禁物である。というのも、今日のローマはハイライン&ハイプレスがテーマだったようで、プレス耐性MAXであるクロースアンカーのマドリーにひたすら、プレスを交わされ、ボールを運ばれる試合展開であった。
私が危惧しているのは、リーガエスパニョーラで今日のローマのようなハイリスクで攻撃的な作戦を採ってくるのは、バルセロナとパコ・ヘメスのチームぐらいである。いや、今のバルベルデのバルセロナならカウンターを狙うかもしれない。
今日はローマの事情もあって、アセンシオとベイルを走らせるだけでOKだったが、こういう展開は中々リーガでは観られないだろう。
ミラン戦とアトレティコ戦に向けて
個人的にミランとアトレティコは、かなり守備的に退いてくるのではと予想している。ミランは親善試合なので不明だが、アトレティコは間違いなく守備的に来るだろう。
なので、その2試合で相手が守備的に来た時のこじ開け方を観てみたいと思っている。基本的に相手がゴール前にバス・ストップしてきたら、サイドを早く変えて、相手を揺さぶって、そこからカルバハルとマルセロがクロスを入れるしかないと思っている。
「じゃあ結局ロペテギはジダンと一緒じゃねぇか」と言われそうだが、ボール回しのスピードや、相手の揺さぶりに関してはロペテギになってからの方がスムーズになっている。
なのでその成果が、守備大国イタリアのチームと、世界最高クラスの守備組織を持つアトレティコに通用するのか非常に興味深い。
ユベントス戦はベイルの理不尽な一撃が決まったが、完全に崩したわけではなかったし、アセンシオの1点目はカウンターからだった。まだロペテギマドリーは退いた相手に対して有効的な攻撃は見せていない。
そして今まではクロスボールに対して、絶対的な強さを誇っていたクリスティアーノ・ロナウドが移籍。
この2試合で引いて来た相手に得点を出来なければ、マドリーは前線の補強に動かざるをえないだろう。(と思いたい。)
そしてクロースアンカーという攻撃的な布陣が、アトレティコというカウンター時に、相手の守備の欠陥を突くのに長けているチームに通用するのか?という問題もある。
逆にカゼミーロをアンカーに起用すれば、今日の前半のようなパス回しは不可能になる。ロペテギの決断は、試合を左右する非常に重い決断になるのは間違いない。
そういう意味では次の2試合は、今までと異なった試合展開が予想され、前線の補強も含めて、今シーズンのマドリーを占う上で試金石になるのではないだろうか。
選手評(先発組と気になった選手のみ)
ナバス キックも安定していたし、今日は良かった。なぜ彼はGKの補強のニュースがあるとパフォーマンスが上がるのか?
レギロン トップチームに慣れてきて、実力以上の事しようとして失敗してた印象。まぁまだこれから。守備で穴にはなってなかったので、そこは良かった。
ナチョ 怪我が心配。そこまで重傷じゃないようだが…。
ラモス 親善試合で初戦という事を考慮すればには良かったのでは。まぁバジェホがもう怪我しているので、今年も過労死寸前まで行くかも…。
カルバハル まだトップフォームには程遠い。ただベイルに出したパスは良かった。
クロース アンカーで先発。バカ上手過ぎてワロタ。守備もこの戦術だとそこまで問題にならない。だが相手のレベルが上がって来ると、まだ未知数だ。
セバージョス 一回しょうもないミスでカウンターを喰らったが、それ以外は中々。後半の若手中心になった時、もっとチームを牽引するようなパフォーマンスが出来なければスタメンは難しい。
イスコ 今日は中盤でプレー。今日のようなハイプレス系だと良さが活きる。だが前述した通り、リーガでは撤退守備がデフォなので、ロペテギがプレーを矯正出来るかがkeyになるだろう。
ベイル 1ゴール1アシストでチームを牽引。まぁあれだけスペースがあればこれぐらい楽勝でしょう。まだまだこれから。
アセンシオ 早くもベンゼマと良い関係をピッチ上で築けているように見える。覚醒のシーズンにしてもらいたい。
ベンゼマ アセンシオという新たな理解者を得て、パフォーマンスが上向きに。他の3トップの2人がゴールを決めた時に決めないのが、とってもベンゼマっぽくてワロタ。
マジョラル またイマイチだった。ていうか大体チーム力の落ちる若手組で使われるので、彼までボールがあまり届かないので判断に苦しむ。右サイドを突破してシュートまで行ったシーンは良かった。
ラウール・デ・トーマス ユニフォームネームの表記が「R・D・T」なの、どうせ放出するからプリント代がもったいない説。パンチ力あるから一回ベンゼマと組ましてみたら面白いのに。
ジョレンテ ハッキリ言って、アンカーとしての配球力はクロースとは雲泥の差。それは後半終始押し込まれていた事から明らかだ。だが最後の方はCBとしてもプレー。バジェホのスペ具合を考慮するとCBへのコンバートを考えてもいいかもしれない。
レオン 失点直後に周囲を見回して、人のせいにしようとしててワロタ。どう考えてもお前の責任やろ(笑)