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サワコの朝~松本隆

音楽・DTM
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「良い詩書いてるシンガーソングライターは10人ぐらい」

 

サワコの朝に作詞家の松本隆が出演してた回を録画していたので、最近観た。

昔から「このオッサン、エラそうな発言ばっかりやな~。作曲できないクセに」みたいな事を思っていたのだが、サワコの朝での彼の発言は割と自分と思っていた事と近かった。

例えば(若い作詞家へ何かアドバイスは?と訊かれて)

「ずーっとシンガーソングライターの時代が続いたからね、商売にならないから辞めた方がいいよって言ってたんだけどね、でも冷静に考えるとシンガーソングライターで良い詩書いてるのは10人ぐらい。それ以外の人は埋めているだけだから。それだともたないと思うのね。また少し分業を考えた方が良いと思うよ。そのぐらいしかもう音楽に残された救済手段は無い様な気がする。」っていう発言。

これは私が「音楽コラム第2回~P!nk の「What About Us」から感じる洋楽と邦楽(バンプ、flumpool)のパクリセンスの差」で書いた、「音楽的ボキャブラリーの量=楽曲のクオリティ」という説と一致する。

 

松本隆の発言を聞いて「やっぱりそうだよなー」と改めて思った。

彼は「作詞家は語彙を増やせ」と言っていたが、これも私が書いていた「音楽的ボキャブラリー」に含まれる。

 

結局、作詞家だけをやっている人は「作詞家であるため」に作詞に必要な努力だけをすればいいわけで、作詞・作曲・編曲を全てやっているシンガーソングライターなんかより「作詞だけ」に関しては有利である。シンガーソングライターはそれ以外にも、作曲・編曲・レコーディング・ライブと色々な努力を迫られる場面があるわけで、それら全てを完璧にこなすのはいくらなんでも限界があるだろう。

 

作詞・作曲・編曲を分業するのはそういう意味で、音楽のクオリティを高めるもっとも合理的な手段と言える。ただ一番の問題は無能なレコード会社の社員がそれを理解していないということである。

残念ながら、一曲も書いた事のない素人が大学を卒業して「何となく」レコード会社に就職して、その積み重ねでできたのが、今の日本のクソ音楽界である。果たしてそういう人達がその事に気付くのは一体何時になるのだろうか?