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SONG TO SOUL「Girls Just Want to Have Fun」が神回だった件

音楽・DTM
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BS TBSグッジョブ

 

毎週録画してるけど、今回は神回だった。

 

 

 

名曲が生まれるまでのプロセスを知れるのがこの番組の魅力なんだ、この曲カバーだったのね。知らんかった。

 

 

 

Robert Hazard(ロバート・ハザード)という男性シンガーソングライターの同名曲を女性目線に作り替えたものらしい。確かにこの原曲では売れないだろうな。

 

面白かったのは、プロデューサーのリック・チャートフがGirls Just Wanna Have Funをシンディに歌うように持ち掛けたが、曲を聴いたシンディは「こんなクソ歌絶対歌わないわ!」と言ったとか(笑)

 

それでもリックは「君があの曲を歌えば、全く別のインパクトを持つ曲になるよ。今答えなくていいから明日電話をくれ」と言うと、翌朝シンディが「やるわ」と言ったらしい。

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アレンジが難航

 

シンディが歌う事に同意したのはいいが、アレンジが上手く行かなかったらしい。

 

 

最初はこんな感じでハザードの原曲に忠実な感じで作っていたが、みんなピンと来なかったようだ。そこからテンポを落として、レゲェ調になって行ったとか。

 

 

そして方向性を決める決定打になったのが。シンディの「カモン・アイリーン風に出来ない?」という提案。

その後シンディとリックとエリックでリズムトラックを作ってる時に、適当につまみをいじってたらドラムマシーンのテンポが120BPMになって、それが良い感じだったので、そのまま採用したらしい。

そのドラムビートからエリック・バジリアンはあの印象的なギターのフレーズを思いついたとの事。原曲のビートだとあのフレーズは絶対出て来ないからまさに奇跡。

その後、RolandのJUNO-60というシンセサイザーで音を足して行って、みんなが知ってる「あの」バージョンになったとか。

 

他にも興味深いエピソードとしてはボーカルをバックトラックに重ねてしまって、ボーカルがダブリング状態になったが、「こっちの方が良い」ってなって、そのままのバージョンを採用したらしい。こういうエピソードを聴くとワクワクするよね。

 

女性の社会的地位に対する賛歌はメッセージが押し付けがましくて「聴いてられるか!」って曲ばかりだが、この曲は「楽しみたいだけ」っていう、人間の根源的なメッセージだから性別を問わず老若男女に愛されるんだよな。

加えて、この時のシンディは自己破産を申請してたぐらい人生のどん底にいたわけで、「ただ楽しみたいだけ」というメッセージが彼女の感情とリンクして、リスナーにより強く響いたんじゃないかな。

 

「良い曲はふとした時に思いつく」なんてよく言われるけど、Girls Just Wanna Have Funに関しては苦労と奇跡がクロスオーバーした事によって生まれた名曲だという事がよくわかった。まさに神曲。そして神回。