負の連鎖
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開幕戦のビルバオ戦は2-0でマドリーが勝利。
システムを慣れ親しんだ4-3-3に戻す可能性もあると見ていたが、システムはプレシーズンから試していたベリンガムをトップ下に置く4-3-1-2。
以前、このシステムはモドリッチ&クロース同時起用だと「運動力が求められるので守備がキツイ」と書いたが、やはりアンチェロッティもそう思ったのか、ベリンガム、バルベルデ、カマヴィンガ、チュアメニの走れる中盤で臨んできた。
そのおかげもあってか、守備はプレシーズンよりは改善されたが、攻撃面ではまだまだ形が見えてこない。
ぶっちゃけ、このままだと「ベリンガムがバロンドール獲った時のカカーぐらいやってくれないとタイトルは無理やろ」って感じなのだが、本当にこのまま9番不在で行くのだろうか?(なおアンチェロッティは死んだ目で今シーズンは9番は使わないと発言した模様。)
これまでのアンチェロッティの経歴を見てみると、「飽和気味の攻撃的タレントを共存させる」という仕事が多く、「守備のバランスをどう整えるか?」に重きを置く事が大半で、得点不足に悩むことはほぼ無かった。
今回はそれと真逆で点取り屋である9番が不在の中で、「どうやって全員で点を取るか?」を解決しなければいけない。
しかも、CBのミリタオがクルトワと同じ靱帯断裂で今シーズンほぼアウトという負のスパイラル状態。「この状況でタイトル獲得できる監督なんておるんか?」っていうぐらいのスーパーハードモードである。
さて稀代の名将はこの問題をどう解決して行くのだろうか。個人的にはこの状況で今季タイトルを獲得したら、ベルナベウにアンチェロッティの銅像を建ててあげたいぐらいだ。