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きみが心に棲みついた~第一話の感想

日記・IT・雑学
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吉岡里帆ってこういう娘なの?

普段あんまりドラマは観ないのだが、ザッピングしてたら「おっ吉岡里帆だ」と思って、何となく手を止めて観てしまった。

ストーリー的には「過去のトラウマを克服して新しい自分に!」みたいなステレオタイプなモノなのだが、吉岡里帆の演じる小川今日子のメンヘラっぷりが凄いのだ(笑)昔の彼女を知る人からはキョド子なんて呼ばれるぐらい常時キョドっているのだ。ろくに自分の意見を言えず、男性に対する依存も酷く、メールを意中の男性(桐谷健太)に何十通も送ったり、挙句の果てには悪い男(向井理)に騙されて、男友達の前でストリップしたりする。(なんじゃそらww)

 

このドラマがカテゴリー的に恋愛ドラマになるのかどうかはよくわからんが、恋愛ドラマの主人公でここまでメンヘラなのって中々いない。恋愛ドラマの主人公は世相を表すというか、その時代の特徴が反映される傾向もあるので、最近はこういう女性が増えているのか?(さすがにここまでメンヘラなのは中々いないだろうが)
昔のドラマでは「男が憧れる理想の女性像」を投影する「タッチの南ちゃん」的な完璧な美人が主人公だったが、最近は女性が共感できる「欠点があって親近感の沸く美人」が多いように感じる。(逃げ恥のガッキーとかもそうか)そういう意味ではバブルを引きづってるフジテレビが低迷するのは自明の理なのか…。

 

しかし、メンヘラ女を演じる吉岡里帆の演技が上手い。「本当にこういう娘なのか?」と思うほどに。このドラマは半沢直樹的な勧善懲悪のカタルシスを楽しむドラマではない。主人公もちょっとぶっ飛んでる。故に好き嫌いは分かれるだろう。ただ女優・吉岡里帆の魅力は爆発している。

 

あと悪役の向井理もいい味出してる。私の彼に対する印象は「超絶大根役者」(笑)以外なかったのだが、このキザでドSなクソ男の役はかなりハマっている。以前やっていた「神の舌を持つ男」という視聴率爆死ドラマの演技はマジで酷かったが、このドラマは彼の棒読みが良い方向に出ている。(2面性を感じさせるというか)

 

暴論なのかもしれないが、結局役者はその人の本来の性格が出るもので、「向井理は意外とこの役の人物と精神面でリンクする部分があるのかな?」と思った。そうなってくると吉岡里帆もメンヘラって事になるが(笑)何が言いたいかって言うとそこまで邪推させるぐらい、ベストなキャスティングをしたTBSはお見事。個人的には「次も観てみようかな」と思った。