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リーガエスパニョーラ17-18第28節エイバル対レアルマドリード~フットボールの不条理

レアルマドリード
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ジダンよお前は何がしたいんだ?

 

関連記事:リーガエスパニョーラ第27節レアルマドリード対ヘタフェ~嵐の前の静けさ?

勝ち点3を獲った。ただそれだけの試合だった。

まず両チームのスタメンを。

 

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エイバルは乾がスタメン。

 

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マドリーは何とあの忌まわしきイスコシステムの4-3-1-2で臨んで来た。この時点でかなりゲンナリなのだが、「もしかして新しい配置の実験か?」という可能性もあったので、暖かい気持ちで観ようと思った。

 

だが、いつも通りの4-3-1-2で試合開始早々からクソプレーのオンパレード。試合開始時間がアジアの視聴者向けに21時からに設定されたこの試合。そして相手には日本代表の乾。

マーケティング的に考えても良い試合をして、多くのサッカーファンを獲り込みたいのにこのクソ試合は…。CWCの失態に続き。ペレスのアジア戦略はまた水の泡になってしまった。

ハッキリ言って、ジダンがこの試合で何をしたかったのか私には全く理解できない。

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疑問だらけのジダンの選手起用。

 

上の画像だとマドリーはフラットな4-4-2になっているが、紛れもなく今日のシステムは4-3-1-2であった。ベルナベウでビジャレアルに負けたクソ布陣と言えばわかりやすいか。

 

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まぁこんな感じ。

 

何回も言っているが、このシステムはポゼッションしまくって初めて価値のあるシステムである。だが試合開始からエイバルのプレスにパスを繋ぐ事もままならない状況であった。ポゼッションが出来なければサイドの数的不利が明るみになり、PSG戦の1st Legのようにサイドを蹂躙されるのは自明の理だ。

案の定、カゼミーロはリーガだと凡庸なMFなので、プレスを前にボールを繋げない。モドリッチ&クロースのコンビは怪我明けで不調。イスコはボールロストとパスミスを連発。

おそらく前半は今シーズン最低の出来だったのではないだろうか?何でマドリーが勝てたのかわからない。エイバル側からすればやってられないだろう。まさに不条理。

マジでこの布陣は全く機能していなかった。冗談抜きにセードルフ率いるデポルティーボ・ラ・コルーニャ(現在19位)の4-3-1-2の方が機能していた。前節のデポルティーボ・ラ・コルーニャ対エイバルを観た人はわかると思うが、デポルティーボは試合開始時から決定機を量産。決定力があれば3-0で勝ってもおかしくない内容だった。選手の能力の差を考えれば如何にジダンの4-3-1-2が機能していないかがよくわかる試合内容であった。

お願いだからこれに懲りて、4-3-1-2には見切りをつけてもらいたい。他にも見切りをつけるべき部分がたくさんあった。

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もう残り3ヶ月しかないんですが…

 

今日のジダンの采配ミスを挙げると、

①4-3-1-2の採用
②ハイプレスを採用する相手に対してのカゼミーロ起用
③不調のイスコ起用
④怪我明けのモドリッチ、クロース、マルセロ酷使
⑤2~4を原因とする、若手選手の冷遇。

ざっとこんな感じか。

長かったシーズンも残り3ヶ月という状況。PSG戦の2nd Legの記事で私はこう書いた。

だがこのやり方はマンチェスターシティなどの本物のハイプレスを仕掛けてくるチームには通用しない。そういう意味ではジダンには今日のチームをさらにアップデートする事が求められる。
って書いたそばから…。アップデートどころか、ダウングレードしていたでござる。チーン。もし相手がペップのマンチェスターシティやクロップのリバプールだったら、マドリーは間違いなく大敗していただろう。

PSG戦2nd Legでのジダンの采配を称賛するメディアもあった。だが私はPSG戦の記事で運が良かっただけと書いたぐらいなので、今日の酷い内容には驚いていない。

今日のエイバルによってジダンマドリーの弱点は炙り出された。勿論CLで対戦する相手もこの試合を観ている。早急にジダンは手を打たなければいけない状況で、「信頼ガー」とか言っている場合ではない。

まぁ考え様によっては、「本物のハイプレスを使う相手にカゼミーロを使うとこうなるよ」という教訓になったとも言えるのだが、そもそもそれはベティス戦で解りきっていた事である。ジダンはもうそろそろ「切るべき選手を切る」「レギュラーに格上げすべき選手を格上げする」この2点に踏み切る必要があるのではないだろうか?

今日の内容でメンバーを外されたセバージョスら若手達の心情は察するに余りある。昨シーズンのイプルーアでのエイバル戦ではハメス、モドリッチ、アセンシオ、ベンゼマといった優秀なボールプレーヤ達の躍動で、良質なフットボールを展開し、エイバルは手も足も出なかった。対して今日は主力陣を酷使してこの有り様。ジダンは次節ジローナ戦で何らかの変更を加える必要があるだろう。

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パルプンテディフェンダーセルヒオ・ラモス

 

パルプンテデフェンダーとは…試合の状況・敵味方関係なく、試合に多大な影響を与えるデイフェンダーの事を言う。セルヒオ・ラモスの他にもチェルシーのダヴィド・ルイスなども該当する。

PSG戦では獅子奮迅の活躍でマドリーを勝利に導き、PSGをドン底に突き落としたセルヒオ・ラモス。今日はマドリーをドン底に突き落とそうとしていた。

 

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ラモス「ちょっとクソ行っていくるわ」

審判「ファッ!?いや試合中やぞ。」

 

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ラモス「大丈夫すぐ戻るって」

 

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スタッフ「セルヒオが便所行きました」

ジダン「……。」

 

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ラモスが踏ん張っている頃、チームもピッチ上で踏ん張っていた。ラモスがいないからカゼミーロがDFラインに降りて4-3-2で守るマドリー。中央スカスカ過ぎてワロタ。モドリッチ怪我明けなのに…。

 

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クロスボール入れられて…。

 

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乾に決定機!リーガのアジア戦略も考慮して乾に決定機を演出したセルヒオ・ラモス。今日はマドリーのDFとしては仕事をしなかったが、リーガの広報大使としては十分役割は果たしたと言えるだろう(笑)

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ラモス「さぁ、行こうか(仙道風)」

乾「ファッ?!」

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選手評

 

ナバス 失点はマークが完全に外れていたので、そっちの方が問題。彼は好調のように見える。

カルバハル ベッカムばりのピンポイントクロスで勝ち越し点を演出。もうジダンは休ませないのだろうから、怪我しないでもらいたい。

マルセロ 本調子ではないのでテオを使ってもらいたかったが、ジダンなのでそれは諦めている。起点となるパスは流石だった。

ヴァラン 接触で大事をとって交代。無事を祈る。

ラモス 酷かったが、大した問題ではない。これがパルプンテDFラモスなのだ。

カゼミーロ リーガに舞台を移して、再び凡庸なMFに逆戻り。PSG戦で彼の事を称賛していた人は見る目が無いと言わざるをえない。

クロース リハビリに勤しむ。まぁ使うほうが悪い。

モドリッチ リハビリの段階なのにフル出場。怪我が再発しないか心配だ。アシストは流石。

イスコ マジで酷かった。日に日にプレーが雑になって行っている気がする。見切りをつけるべきだと思うが。これくらいの出来でいいならセバージョスでもいいはず。公平なポジション争いを求めたい。

ベイル 戦術が噛み合わず。有効なボールが入らなかった。マルセロとの連携もイマイチ。

ロナウド 一人気を吐く。

ナチョ 休日出勤。いつも通り落ち着いていた。

ベンゼマ 点は無かったが、彼が入った事によってロナウドが自由を得て2点目に繋がった。

バスケス ボールロストからあわや失点というシーンを創り出す。一応2点目にも絡んでいるが、あの役割なら彼じゃなくても良いような気がする。

ジダン 今日の内容で4-3-1-2に見切りをつけたと思いたい。今のチーム構成ではCL3連覇など夢のまた夢だ。次節の対戦相手であるジローナもハイプレスを仕掛けて来る可能性があるので、ジダンがどういう布陣で臨むかを楽しみにしたい。切るべき選手を切れないならそれは「采配」とは言わないのでは?チームにとって最善の選択をしてもらいたい。