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ジダンマドリー第二期初陣セルタ戦マッチプレビュー

レアルマドリード
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2トップ回帰を求む

 

関連記事:ソラーリは解任。ジダンが監督として復帰。契約は2022年まで。

 

無冠が決定的になったとはいえ、なんだかんだで楽しみな週末のセルタ戦。まさにペレスの狙い通り(笑)

 

 

個人的にはこんな感じのスタメンを希望。中盤は適当だけど、2トップは一度試してもらいたい。マドリーは「2トップで相手の守備をこじ開けて勝ってきたチーム」だという事を、ジダンが思い起こさせてくれる事に期待。

 

そもそも1トップで得点を生み出せる選手など、今のサッカー界には存在しない。ベンゼマを批判している人間はバイエルン対リバプール2nd Legのレヴァンドフスキの孤立っぷりを見た方が良い。

ペップ時代にレヴァンドフスキがワントップで得点を量産していたのは、両ウイングがDFを広げていたから。加えてペップはレヴァの負担を減らすために、空爆要員としてミュラーをインサイドハーフで上手く使っていた。

 

対してリバプール戦、ハメスは組み立てに参加していて、エリア内にいる事が少なかった。まあこれはコヴァチの責任もある。

つまりバイエルンとマドリーは「エリア内に人が足りない」という同じ構造的問題を抱えている。

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アザール獲得=得点力不足解決?

 

ジダンがアザールを欲しがっていて、仮に獲得できたとしてもアザール1人では、今の得点力不足の根本的解決にはならないだろう。そりゃヴィニシウスよりはシュートが上手いから、多少はマシにはなるだろうが…。

3トップ路線で行くなら、最低でもアザールと同じレベルのウインガーが右サイドにも必要になる。

 

あとインサイドハーフに全盛期のジェラードみたいな、ゴール前に入って行けるタイプも欲しい。ジダンの好みで言うとポグバ辺りか。

それくらいしないとロナウドの穴は埋まらないだろう。少なくとも今のクロースのプレーでは厳しい。

だが、それは現実的ではない。なので2トップシステムへの回帰を私はオススメしたい。

 

「アセンシオを2トップの一角でシャドー的に起用」というのも無くはないが、アセンシオは選択肢がたくさんある状態で、相手との駆け引きで逆を取りたいタイプの選手。CFWが1人だと選択肢が狭まる。なので2トップシステムのサイドハーフで見てみたい。勿論守備は頑張ってもらう前提で。

17-18シーズン、ホームでのラスパルマス戦でアセンシオは4-4-2の右サイドハーフでMVP級のプレーを見せている。

ただその後、ジダンはなぜか機能してないイスコトップ下の4-3-1-2に戻したので、覚えてない可能性が高い(笑)

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イスコの処遇

 

セルタ戦で気になっているのは、ジダンが今のイスコをどう扱うか?という事。

個人的に今のイスコは先発に値しないと思う。「来シーズン残すかどうかのテスト」という意味で試すならわからんでもないが、以前のような特別扱いは止めてもらいたい。

もしジダンが今のイスコを特別扱いしたら、若手を不当に冷遇して、特定の選手を優遇した昨シーズンとまったく変わっておらず、学習能力が無いと言わざるを得ない。

 

Solari criticized Isco in front of the whole team 48 hours after the defeat against Ajax: “What a disappoint, you can’t even stand on the scale (to check his weight). You’ll never play for Real Madrid while I’m the manager.” [abc]

 

そもそも上司が代わった途端にやる気を出すというのも、プロフェッショナリズムに欠けていて、個人的には好きでは無い。

クリスティアーノはロッカールームが崩壊したモウリーニョ3年目の時も、嫌悪感を前面に押し出していたベニテスの時も、サッカーに対する取り組みが変わる事は無かった。不貞腐れて体重計に乗らないイスコとは雲泥の差である。

それにイスコがソラーリにチャンスを与えられた時に良いプレーしていたとは思えない。

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イスコの適正ポジション

 

よく「イスコはトップ下じゃないと輝けない。だからポジションが無い」的な意見を聞くが、この意見にも疑問を持っている。

思い出して欲しい、17-18シーズンのレガネス戦2nd Legで、イスコを4-2-3-1のトップ下で起用して国王杯から敗退した事を…。

この試合は記憶から消したいぐらい忌々しい試合なんで、あんまり覚えてないが、イスコは何も出来ずに、早々に途中交代させられたと記憶している。

 

たしかにクリスティアーノがいなくなった事によって、サイドハーフに守備を求める4-2-3-1を採用出来るようになった。だがイスコをトップ下に置いて、マドリーがタイトルを獲る絵が私には思い浮かばないのだ。

そもそも王様的扱いのトップ下で、チームにタイトルをもたらせるレベルの選手は、現在のサッカー界にはリオネル・メッシ以外見当たらない。

 

イスコは漫画家に例えるなら、絵を描くのは上手い。だが彼はストーリーを生み出す事が出来ない。場面場面で輝く事はあるが、継続して輝く事は無い。だから背景を書く有能なアシスタントが適役。主役にする選手では無い。

私は明確なタスクを与えて技術力の高さを活かしつつ、チームのためにハードワークをさせるのがイスコのベストな使い方だと認識している。

簡単に言うと、14-15シーズンのアンチェロッティの使い方である。

 

ジダンの師匠であるアンチェロッティはチェルシー時代、機能していなかったランパードの4-3-1-2でのトップ下起用を潔く諦めて、前方に彼の飛び込めるスペースを確保するために、左インサイドハーフで起用するという修正を加えている。

 

自分の過ちに気付いて修正できるのも名将の条件の一つである。昨シーズンのジダンにはこれが出来なかった。故に自分からチームを去る事になった。さて今回はどうだろうか?

というわけで、ジダンがこの8ヶ月で監督としてどう変わったのかに注目したい。