whirlwind(ワールウィンド) Leader(ベルデン製)から買い替え
ギターのシールドを新調しました。買ったのはコレ。
KLOTZ TITANIUMの3m。ドイツ製のケーブル。ジョー・ボナマッサやT.M.スティーヴンスなどの有名プレイヤーが使用している事で有名。そしてTITANIUMはKLOTZ社のケーブルの中でも最上位のモデルである。しかも永久保証付きというメリットもある。なのでレシートと、紙のケースみたいなヤツに貼ってある保証書は捨てないように(笑)
で、以前使ってたのが
whirlwind(ワールウィンド)の3m。ジェフ・ベックも使っていたとかいないとか…。
KLOTZとwhirlwind(ワールウィンド) との比較
で、早速比較してみた。
Gibsonのレスポール→シールド(whirlwindor KLOTZ)→RME UFX+(オーディオインターフェイス)というシンプルなセッティングで、同じフレーズをPro Toolsに録音して、何回か聴き比べてみた。
まず最初にKLOTZだが、解像度の高さに驚いた。よく高音を強調しているだけなのに解像度が高いと謳っている商品も多いが、これはレンジが広く、全帯域が満遍なく出るフラットなケーブル。音の立ち上がり速さ・アタック感も申し分ない。もろ弾き手のニュアンスをそのまま出力する剥き出しの音。なので良くも悪くも誤魔化しが利かない代物。オマケしてくれる感は全くない。なので上級者向けのケーブルなのかもしれない。あと余談だがギター側のプラグにケーブル着脱時にノイズを発生させないNeutrik 社製サイレントプラグ(写真の赤いプラグ)を採用しており、プラグを抜く時にノイズが出なくなっている。
次に今までずっと愛用していたwhirlwindだが、この商品は知り合いのリペアショップのオッサンが言うには、ケーブル自体はベルデン(belden)製のようなので、音の傾向は音楽・録音業界標準のベルデンに近いというイメージでいいと思う。まずローミッドに豊かな響きがある。解像度はKLOTZより劣るが、凄く音楽的な響き。弾いていて気持ちがいい。KLOTZ程のスピード感は無いのだが、こちらはKLOTZと違ってオマケしてくれる感がある。
これは周波数ごとの音量。左がKLOTZで、右がwhirlwind。中低域と2000hz以降に明確な違いがあるのがわかる。
結論…ハッキリ言って全く違った..。何かもう目指している方向が違うというか…。
例えるならKLOTZは「透明度を極限まで追求したミネラルウォーター」。
whirlwindは「どんな料理もおいしくするダシ汁」って感じ。
どちらのケーブルも良く出来ていて、ケーブルの取り回しも楽だし、プラグの強度も問題ない。レスポールのフロントピックアップの低音弦の音抜けを良くしたいならKLOTZ、ベースのライン録りでローミッドを増強したいならwhirlwind、って感じで使用用途によって使い分けられそう。