アイソレート式なので超ノイズレス&高音質
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先日ギターのコンパクトエフェクターの組み合わせを見直していると書いたが、この際パワーサプライも購入してしまおうと思って勢いで購入してしまった。
今回購入したのは、
MXRのM238 ISO-Brickというパワーサプライ。値段的にはパワーサプライの中では上位モデルに分類される一品。なんでもクオリティはアルカリ乾電池に匹敵するとメーカーが言ってるとかナントカ(笑)
スペックの説明をさせてもらうと、まず端子は…
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このようになっており、計10口となっていて、最大2000mAまで供給可能。10口全部に接続すると2700mAになるので、10口全部は使う事は出来ない。エフェクターをたくさん繋ぐ予定の方は注意した方がいいかも。
450mAの端子もあるので、strymonのbig skyのようなアダプター供給が推奨されるようなエフェクターも使用可能。
そしてこのパワーサプライの最大の強みはノイズが少ないという事。ご存知の方も多いと思うが、アナログエフェクターとデジタルエフェクター(ディレイ)を同じ電源で同時に起動させると、グラウンドループというデジタルノイズが発生する。
だがこのM238 ISO-Brickは、1つの端子に対して1つのレギュレーター(電源供給回路)が搭載されているアイソレート式を採用しているので、前述したデジタルノイズは皆無。
実際にリバーブ(デジタルエフェクター)とオーバドライブ(アナログエフェクター)などの歪みエフェクターを同時に使用してみたが、ノイズは皆無であった。
実はEX-PROのPS-2(この商品はアイソレート式じゃないので、デジタルとアナログを同時に繋ぐとノイズが出る可能性が)も候補に入っていたのだが、このノイズ問題が理由で候補から外れた。そしてその選択は間違ってなかったと思っている。
M237 DC Brickとの違い
下位機種にM237 DC Brickという商品があるのだが、正直言ってこちらのパワーサプライを購入をするのはオススメ出来ない。
M237 DC BrickとM238 ISO-Brickの値段は数千円しか変わらない上、M237 DC Brickはアイソレート式ではないので、デジタルとアナログを同時に使用するとノイズが発生する。絶対M238 ISO-Brickの方をオススメする。
あと端子が片面にまとまっているのでセッティングもM238 ISO-Brickの方がしやすいと思う。
可変式端子のメリット・デメリット
M238 ISO-Brickには6~15Vの可変式供給端子がある。これが非常に便利。
勿論12v用のエフェクターにも使用可能だし、可変式なので12.5Vまで昇圧させる事が可能。(例えばT-Rexのペダルは最大電源電圧が12.5V DCになっている)
アダプターだと12Vまでで、12.5Vまで供給する事は出来ない。この微妙な差でレンジが広がるなどの影響を与える可能性もあるので、音質に拘るユーザーには非常に嬉しいのではないだろうか?
有名な話かもしれないが、新品のアルカリ電池の電圧は9.6V前後と言われている。この可変式端子を使えば9Vのエフェクターを9.6Vで起動させる事も可能。これもM238 ISO-Brickを使用するメリットと言えるだろう。(機種によっては壊れる可能性もあるので注意!)
敢えて欠点を挙げるとすれば、この可変式端子のダイヤルが非常にアバウトな事。上の写真を見てもらえばわかるが9.5Vなのか9.6Vなのかが非常にわかりづらいのだ。その1点に関してはディスプレイが付いているEX-PROのPS-2の方が優れていると言える。
購入前はFIREGLOW/ PPS-01 、STRYMON / Ojai R30、TRUETONE/ 1SPOT PRO CS7、VOODOO LAB Pedal Power 2 Plus、EX-PRO/PS-2なども候補に入ってたが、「ノイズレス・音質・全ての電圧をカバー」という多機能なM238 ISO-Brickを選んで良かったなと思った。
パワーサプライとして値段は高い部類に入るかもしれないが、妥協して中途半端な商品を買うぐらいならM238 ISO-Brickを購入する事をオススメしたい。
MXR M238 ISO BRICK POWER SUPPLY パワーサプライ 価格:17,160円 |