ローインピーダンスをハイインピーダンスに変換
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EVA電子のFinal Stabilizerというエフェクターを購入したので、今回はそれについて書きたいと思います。
このエフェクターはエフェクターボードの最後(アンプの直前)に繋いでローインピーダンスをハイインピーダンスに変換してくれる。
つまりハインインピーダンスのままアンプのHIGH端子(インプット)に接続できるので、インピーダンスがマッチしてサウンド面で恩恵が得られるのだ。
今回は「ラインレコーディングでインピーダンスマッチングの恩恵が得られるか?」を検証していきたい。
Final Stabilizer無しの音源
今回使用したエフェクターはこんな感じ。
① | EVA PHC-VIC サウンドスタビライザー |
② | T-REX MOLLER2(バッファードバイバス) |
③ | TRUETONE JEKYLL & HYDE V3(バッファードバイバス) |
④ | VISUAL SOUND VS-XO(バッファードバイバス) |
⑤ | strymon Big Sky(キャビネットシミュレーターをON) |
⑥ | EVA電子 Final Stabilizer |
⑦ | RME UFX+(オーディオインターフェイス) |
歪みはVSーXOをT-REXでブーストしている。そしてStrymon Big SkyのキャビネットシミュレーターのスイッチをONにしてPro Toolsで録音している。
ちなみに使用したギターはレスポールでリアピックアップを使用して弾いている。録音後に軽くリバーブをDAW側でかけてからMP3に変換している。
ではどうぞ(※音が出ます。ヘッドフォン推奨。スマホだとわかりにくいと思う。)
まずまずのサウンド。
Final Stabilizer有りの音源
次にFinal StabilizerをBig Skyの後に繋いだ場合のサウンド。ちなみに最初にバッファー(この場合EVA PHC-VIC)を繋いでローインピーダンスにしないと、ポテンシャルを発揮できないようなので、購入を検討されてる方は要注意。
18Vまで対応しているので、18Vのアダプターで駆動させている。(本当は電池の方が良いらしいが…)
それでは音源をどうぞ。
全然違う…。
インピーダンスマッチングの効果は絶大
聴いてもらえばわかると思うが、全く違う質感になった。Final Stabilizerを繋いでいないサウンドはローインピーダンスのままHi-Zの端子に接続しているので、インピーダンスが合っておらず、低音がボフボフしており、キレの無いサウンドになっている。
Final Stabilizerを繋いだ方はインピーダンスがハイとHi-Zで合っているので、音の輪郭がハッキリしており、ヌケの良いサウンドになっている。
ライン録音でこれだけ違いが実感できるので、スタジオやライブでアンサンブルの中で使用したら絶大な効果を発揮するだろう。「ライブで音が埋もれてしまう・他の楽器に負けてしまう」と思っている方にもオススメしたい。