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プロフェッショナル仕事の流儀「宇多田ヒカル」の感想と使用機材について

音楽・DTM
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歴代最高の天才でも苦労してるんだね

 

みなさん観ました?この番組。中々の密着取材っぷりで、宇多田ヒカルがどれだけ普段からディティールに拘って音楽に取り組んでいるかがわかって、私もとても刺激になった。

私は以前から宇多田ヒカルの作品を聴く限り、彼女は中々の宅録女子だと予想していた。例えば「This Is Love」「HEART STATION」のイントロのシンセのフレーズ。これは複数のシンセで多重演奏されており、彼女のアレンジャーとしての拘りが垣間見える。

 

 

宇多田ヒカルってシンガー・作曲家・作詞家として評価されていて、あまりアレンジャーとしては評価されないけど、私は彼女のアレンジャーとしての才能は日本屈指だと思っている。おそらくアレンジャーとしての才能は松任谷由実、中島みゆき、桑田圭佑、桜井和寿、小田和正といった名ソングライター達と比べてもズバ抜けている。

 

 

「Kiss & Cry」のアレンジなんてヤバイって、マジで(笑)ここまで一人で出来る奴世界を見渡しても数人しかいないのでは…。

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アレンジで重要なのは足し算じゃなくて引き算

 

一番興味深かったのはリードシングルである「初恋」のレコーディングのシーン。

この曲は最初はベースとドラムがふんだんに使われていたようだが、宇多田ヒカルは何かしっくり来なかった模様。

凡庸なアーティストなら他の楽器を足そうとして、音が膨張して無茶苦茶になるのだが、彼女はベースとドラムを削ってオーケストラ主体のアレンジへの変更を決断。世に出てるバージョンの「初恋」が完成した。

完成品を聴けば彼女の決断が正しかった事がわかる。

 

 

以前のバージョンはベースとドラムの存在感が大きく、音の隙間が無いせいで、感情の行き場が無く、リスナーの想像を掻き立てる「余白」が無い。このバージョンはリスナーそれぞれの過去の経験に自然と寄り添う慎ましさがある。

だが、これは中々出来る事ではない。だってせっかく来てもらったベーシストとドラマーに「やっぱお前らいらねぇわ」的な事を言わなければいけないわけで、自分の意見に確信がないと出来ない決断である。

あの場面で「音の引き算」の決断が出来るという所が彼女の才能の証左だろう。

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宇多田ヒカルの使用機材

 

あと番組では、彼女が部屋に篭って一人で宅録をするシーンも流れていた。宇多田ヒカルはバツ2で一児の母親なので、中々音楽に時間を割くのは難しいと思うのだが、それでも人任せにせずに、自分で全ての工程を手掛けるというのは賞賛に値する。

あとやはり私は機材オタクなので、宇多田ヒカルが使っている機材が気になった。

 

 

私が観る限り

スピーカー:FOCAL CMS50
ヘッドホン:SONY MDR-7506
インターフェイス :RME Babyface Pro
鍵盤:M-AUDIO KeyStation 61es
DAW:MacBook Pro & Logic Pro
ソフトシンセ:spectrasonics omnisphere2
コンデンサーマイク:67 AiとTLM102

と予想。

 

正直、かなりシンプルで必要最低限の機材なので驚いた。宅録をやっている奴の中には、曲作りよりも、機材の購入を検討している時間の方が長い奴もいる(笑)やっぱ才能と情熱があれば機材なんて関係ないんだよな。

まぁ宇多田ヒカルは本チャンで最高級のスタジオを使って録り直すわけだから、あまり一緒には出来んけど。デモを作るなら最低限でOKという事が分かった。

ちなみに宇多田ヒカルと私は使っているオーディオインターフェイスのメーカーが同じである。(RMEというドイツの会社の製品。たしか宇多田ヒカルは以前motu社のUltraLite mk3 Hybridを使っていたと記憶している)

 

ワイのオーディオインターフェイス
RME UFX+(約30万円)
宇多田ヒカルのインターフェイス
RME Babyface Pro(約10万円)

 

ウン、やっぱり機材の値段は音楽に関係ないな(笑)さぁ曲作るぞ!