李牧も王翦も有能に見えない件
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※注 ネタバレ要素があるので、知りたくない方は読まないことをオススメします
現在のキングダムは606回。朱海平原の中央でやっと李牧と王翦が戦い始めた。やっとかよ…遅すぎるぜ…。もっとサクサク進めて趙と最終決戦ぐらいまで進んでても良かっただろ（笑）
今の状況を説明すると、鄴の兵糧を秦軍のスパイに燃やされて、李牧はさっさと王翦を倒して鄴を助けに行きたいって感じ。李牧もそれぐらい想定しとけよ。ほんま無能やな。
対する秦軍も秦軍で兵糧の問題があるからさっさと李牧を倒したいのだが、馬食ったりして兵糧問題を有耶無耶にしたせいで、タイムリミットがガバガバだからイマイチ緊迫感が無い（笑）だって鄴も馬食ったりしたら、もうちょい持つんちゃうの？
やっぱり兵糧問題を適当に片付けたのは大失敗だった。例えるなら、「爆弾をタイムリミットまでに解除しないと爆発で全滅する」って話で「タイムリミット過ぎてもまだ大丈夫でした～」って言ってるのと同じやからな。そりゃ盛り下がるわ。
そしてもっと失敗だったのは、李牧の戦術の秘密を王翦が一瞬で見抜いてしまったこと（笑）もうこれ以上李牧を無能にするのは止めてくれよ…。
ていうか、そもそも李牧は史実ならこの戦いには出て来ないのだが…。（たしか次の次の戦いからだったハズ）無理矢理参戦させて、最大の敵の一人である李牧の魅力を減衰させて何になるのだろうか？
その李牧の戦術っちゅうのも無茶苦茶な謎理論だしな。「知略型の部下に本能型の武将をコピーさせた」とかマジで意味がわからん。
そもそも本能型の武将って何？（笑）
李牧が麃公の戦い方をパクった的な描かれ方をしていたが、そもそも李牧軍のやってる本能型って、信とか麃公（ひょうこう）の本能型と全然違うんだけど…。
だって合従軍（25巻）の時に…
| 呉鳳明「それにしても変わった敵だ、麃公軍とは…各軍の置き方・戦い方、まるであべこべで、どの兵法書でも禁とするものが平気で目につく。現に無意味なほど兵を死なせている。しかし代わりに要所要所では有り得ぬ様な勝ちをおさめてその差を帳消しにしてくる」 |
って言ってたぞ。今回の李牧軍は相対する敵に対して常に最善の策を講じて、被害を最低限に留めている。全然違うじゃん（笑）
あと王翦が
| 王翦「武を極めると起こりを察知し、 相手の動きを読むことができ、さらに返しの技が出せる。」 |
って言ってたけど、それってメチャクチャ論理的な思考で、どう考えても知略型武将の戦い方やん（笑）
| 傅抵 「解けるはずがない。あれはもはや戦術なんて域を超えた代物だ」 |
全然戦術を超えてなくて草。むしろ戦術そのものでワロタ。
話を戻すと、25巻で信が「麃公将軍の戦い方は理屈じゃねぇんだ！」なんて言ってのは何だったのか？その理屈じゃない理屈を李牧が解明したという事なのか？だとしたら、それはそれでマズイぞ。
だって知略型が本能型をパクれるなら、自動的にどちらにも対応出来る知略型の武将の方が上って事になるやん。オイ、この漫画の主人公は本能型の武将である信だぞ（笑）そんな描き方して大丈夫なんか…。
歴史に残る名将である李牧と王翦を無能に描き、物語の肝である本能型と知略型の違いすらもあやふやになってきたキングダム…こんな体たらくが続くなら人気低迷で中華統一前に打ち切りになる可能性もあるぞ…。ほんま付け焼刃の浅知恵で盛り上げようとするのはやめて欲しいわ。盛り上げるにしても進撃の巨人とか観て、シナリオの組み立て方を勉強して欲しいわ（笑）