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リーガエスパニョーラ17-18第6節アラベス対レアルマドリード~ジダン=3年目のモウリーニョ?

レアルマドリード
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降格候補のチームに辛勝

 

最悪の内容での勝利。

なぜ勝てたかと言うと、相手のアラベスがマドリーより弱かったから。(現在最下位のチーム)それ以外有り得ない。

 

前回の記事ではたくさん書きすぎたので、今回はコンパクトにまとめたいと思う。
まず私の思った問題点を述べていきたいと思う。

①ジダンのメンバー選び

 

ベティス戦の記事で述べた通り、アラベス戦は大胆なローテーションを期待していたが、今回チャンスを与えられたのは、セバージョスのみという事になった。私はアクラフ、マジョラル、ジョレンテにもチャンスを与えて欲しかったのだが…..。

 

特にカルバハルは今日も酷使されて、はっきり言って効果的なプレーはできていなかった。おそらく次のドルトムント戦も先発だろうが、いつ怪我をしても可笑しくない状況だ。

本人も自分のコンディションの悪さに自覚的なのか、消極的なプレーが目に付いた。挙句の果てにはわざとイエローカードを貰って有給申請するというハメに。まぁドルトムント戦は怪我しないように頑張って貰いたい。マジョラルについては③で述べたのでそれを読んで欲しい。

②ジダンの選手配置のまずさ

 

この日はサイドが機能不全に陥っていた。それはジダンが選手配置がまずかったからだと私は考えている。

まず左サイドはサイドバックが本職ではないナチョなのである程度は仕方がない。問題は右サイドだ。ルーカス・バスケスとカルバハルの右サイドはまったく機能していなかった。ルーカスもカルバハルも似たタイプの選手であり、この二人を同時に起用するメリットは無いと私は考えている。しいて言うなら守備強度が上がるぐらいか。

 

それに加えてセバージョスは右サイドより左サイドの方がプレーしやすいようで、ガンガン左に流れてプレーしていた。そのため右サイドは右足で無謀にクロスを上げ続けるしか手立てがないという事態に陥っていた。

こういう場合はアセンシオを右に置き、左にセバージョスかイスコという風に配置した方が機能したのではないか。アセンシオもイスコもセバージョスも左でプレーしていたのではピッチを広く使うことは不可能なので、ジダンにはそこらへんの配慮が足りなかった。

③CR7の孤立化

 

この日ロナウドは何回か決定的なシュートを放ったシーンもあったが、非常に窮屈そうにプレーしていた。

それはベンゼマの役割をやる選手がいなかったため、自分がベンゼマの役割をこなしつつ、得点も狙うという非常に難しいタスクをこなさなければならなかったからだ。

ジダンはトップ下で起用したイスコにベンゼマの役割を期待していたようだが、何度も言っているが彼にはそんな気の利いたプレーは無理だ。ジダンが何故マジョラルを使わなかったのか私には理解できない。

マジョラルがベンゼマと同レベルのプレーヤーだというわけではないが、ベンゼマ不在、ベイルとイスコはサッカーIQ不足という現状を考えるなら、マジョラルを使う以外選択肢は無いと思うのだが….。

 

ましてやベンゼマが長期離脱中の状況である。CR7とマジョラルの2トップを成熟させるのは、マドリーにとっても意味があると思うのだ。機能すれば必ずシーズン終盤でマジョラルは貴重な戦力になると思うのだが。

 

私が毎回若手を使えと言ってるのには理由がある。それはマドリーが昨シーズンと同等以上の成功を収めるには、マジョラル、セバージョス、ジョレンテ、アクラフ、バジェホといった若手が成長する以外方法は無いと考えているからだ。ハメス、モラタ、ペペといった経験のある選手を放出したのだから、ジダンはこの若手達を有効に活用してもらいたい。

問題点はまぁこんなとこかな。逆にポジティブな部分は無かったのかというところだが、無理やり述べるとすれば、

①セバージョスとジョレンテが好プレーを披露。
②ロナウドが昨シーズン序盤に比べるとコンディションがいい。
③ナチョが今年も頼りになる

ぐらいか。

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スーペルコパからアラベス戦までの流れを総括

 

なんだかんだで開幕からアウェーでは3連勝という結果に。いかにベルナベウでのマドリーが酷いかという話になる。一ヶ月前には予想していなかった事態だ。

 

マドリーがいかに負のスパイラルに呑みこまれたかを簡潔に説明すると

CR7が意味不明な退場でサスペンション5試合

バレンシア戦でベイル、ベンゼマが不発

ベルナベウがベイルとベンゼマにブーイングし始める

勝ち点を落としたため、ジダンの采配も保守的になり、思い切ったローテーションも出来なくなって、さらに疲労からパフォーマンスが低下。

レバンテ戦でベンゼマ負傷。そしてベイルへのブーイングがさらに増す

ベティス戦、ベイルへの風当たりの厳しさからベルナベウの雰囲気が殺伐としたものになり、チーム全体がナーバスな雰囲気になりパフォーマンスも低下。

疲労のせいでマルセロ、クロースなど怪我人が続出

さらにパフォーマンスが低下

今ココ

という事で泣きっ面に蜂どころではない、マドリーの現状をモウリーニョの3年目と比較している人もいる。だがこれに関しては私は否定したい。

モウリーニョは選手との関係が悪化したのであって、ジダンとは違う。
ジダンは自分の酷い采配で勝ち点を落としたり、怪我人続出を引き起こしているのであって、モウリーニョとは比較できないだろう。だがこのまま迷采配を続けると選手の気持ちが離れていく可能性はある。

つくづくレバンテ戦でマルセロとテオを同時起用して引き分けるという、迷采配が悔やまれる。あれがなければ普通に勝てた試合だったし、マルセロの怪我もなかったかもしれないし、ここまでチームに重苦しい雰囲気が蔓延することもなかっただろう。

 

ここ一ヶ月のマドリーを観ていると、つくづくフットボールというスポーツの難しさと奥深さを感じる。

ジダンのちょっとした選択ミスから歯車が狂ったように、ちょっとした事で事態が好転していく可能性もある。

ただマドリーがここから浮上していくにはベティス戦の記事でも述べた通り、ジダンが自分の迷采配がチームに悪影響を与えている事に気付く必要がある。

 

ドルトムント戦ではジダンがここ数試合低調なプレーをしているベイルやイスコを起用するかどうかが、試合のキーになる気がする。

私は今のスカッドならCR7、マジョラル、アセンシオの3トップが一番機能すると思うが、ジダンは機能していないCR7、ベイル、イスコの3トップとジダンは心中するつもりなのではないか。この3トップなら負けてもなんら不思議ではない。ともかくジダンが先発を見誤らない事を願っている。

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