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リーガエスパニョーラ17-18第17節レアルマドリード対バルセロナ~これはクラシコ(伝統の一戦)ではなくただの試合だった

レアルマドリード
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リーガにサヨナラ

 

実はこの試合は生で観れなくて、情報遮断して録画で観ようと思っていたのだが、たまたまスマホをいじってたら間違って結果を知ってしまうという凡ミス。

「負けたんかいww弱すぎワロタ」と思いながら観たので、前半意外に良い試合してたので驚いた(笑)

 

率直な感想を言わしてもらうと、「クラシコレベル落ちたなー」かな。

 

バルサも酷いし、マドリーは言わずもがな酷い。

「世界のサッカーシーンをリードする2チームの一戦がこんな低レベルでいいのか?」という気持ちになった。このままだとスペインサッカーはヨーロッパの覇権を失う事になるのではないだろうか?どう考えても両チーム共にCLを制するレベルには無い。

 

まずバルセロナの前半は酷すぎた、「敢えてマドリーに持たせた」なんて言ってる無能もいるが、あんな強度の低い撤退守備では強力なFWがいるCL決勝トーナメントでは通用しないだろう。近年最強だったのはエンリケ1年目だろうがバルセロナは明らかに弱体化している、今日の試合も「バルベルデの後半の修正力は神」とか言っている人もいるが、何をどう修正したのか説明できる人が一人もいない時点で…。単にジダンがバルベルデを遥かに上回る無能だったというだけである。

そしてそのバルセロナからホームで一点も奪えないマドリーはもっと酷い。まぁマドリーが酷いのはこのブログで散々書いて来たので、今更感が強いが…。

 

マネードーピングで戦力値MAXのPSG、名将グアルディオラ率いるシティにはバルサ、マドリーとも「現時点では」敵わないだろう。

「リーグ戦捨ててCLに切り替え」なんて言ってる人もいるが、それには同意できない。マドリーはCL出場権も危ういので、リーグ戦も優勝は無理でも調子を上げながら一つ一つ地道に勝って行くしかないだろう。

 

なぜ私が《「現時点では」敵わないだろう。》という言い方をするのかと言うと、それはこれからの振舞い次第で変えられる未来だからだ。

そういう意味ではこの敗戦は、今後のチームの振舞いによっては、「ターニングポイントになった敗戦」になる可能性もある。

本当ならジローナ、トットナム戦の敗戦で気付くべきなのだが、ジダンが無能で気付いてくれなかった。(その後のラス・パルマス戦は悪くなかったのだが)おそらくジダン的には「カルバハルが戻ってくれば楽勝や!また無敗街道が始まるで~」的な感じだったのだろうが、そんなわけないのは聡明なマドリディスタなら気付いていたハズ。

というわけでこれが本当に本当にジダンに与えられた「ラストチャンス」である。

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マドリーの未来とジダンの決断

 

まずグレミオ戦の記事で書いた事を振り返りたい。

クラシコで起きそうな事と、そうなった場合の残りのシーズンを想定してみた。

 

①ジダンがアセンシオ、コバチッチをイスコ、カゼミーロに代えて先発に抜擢し勝利。そしてその後その布陣がベースになる。おそらくこれが最高のシナリオだろう。こうなればチームの調子が上向き、前述した「絶対的な強さ」を持ったチームに成長できる可能性を秘めている。

 

②ジダンがCWC決勝と同じ布陣でクラシコに臨み敗戦。しかしその敗戦からジダンがスタメンを再考。リーガ制覇が難しくなった事から若手にチャンスが与えられて、ポジション争いが激化。アセンシオ・コバチッチの序列が上がり、以後スタメンに。「負けるんかい!」とツッコまれそうだが、おそらくそれぐらいじゃないとジダンの特定の選手への依怙贔屓は崩れないと私は考えている。

 

③ジダンがCWC決勝と同じ布陣でクラシコに臨み勝利。そしてその布陣がシーズン後半もベースに。クラシコ勝利は素晴らしいのだが、結局イスコ中心の布陣では偉業を成し遂げる事はできないと私は考えてる。しかもクラシコで勝って勝ち点差が狭まったため、ローテーションがしにくくなり、選手起用が保守的に。若手がベンチで腐る様が容易に想像できる。一時的に雰囲気は良くなるかもしれないが、暗黒の匂いが濃厚に漂う。

 

④ジダンがアセンシオ、コバチッチをイスコ、カゼミーロに代えて先発に抜擢し敗戦。ジダンが「やっぱイスコとバスケスや!アセンシオなんていらんかったんや」状態に。言うまでも無く暗黒。

 

⑤ジダンがCWC決勝と同じ布陣でクラシコに臨み敗戦。そして試合後のインタビューでジダンが「バルサも勝ち点を落とすはず。今まで通り続けるだけ。キリッ」みたいな事を言って、シーズン後半もイスコトップ下布陣を継続。言うまでも無く暗黒。

厳密に言うとこの①~⑤のどれにも該当しないという結果に。私はコバチッチを使うならカゼミーロはベンチだと思っていたので、正直今日のスタメンは想定していなかった。

 

ジダンの考えを勝手に説明すると、スーペルコパではコバチッチアンカーで上手くいったが、あの時の両ウイングはアセンシオとバスケスであった。しかし今回は守備に不安があるロナウドがいるので、守備力の低下を補填するためにカゼミーロ、コバチッチ同時期用という決断に至ったのだと私は考えている。

無理矢理当てはめるなら②・④・⑤になるか。勿論希望は②なのだが、今回のイスコ外し&コバチッチ起用はクラシコ限定の選手起用の可能性もある。

というわけでジダンがこの敗戦をどう捉えているかで、今後の未来は変わってくる。

まともな監督ならそれ程強くないバルサにホームで負けたら「ヤバイ!」と思うはずなのだが、ジダンの無駄にポジティブな発言を聞いていると④・⑤もありえそうで恐ろしい。

 

ちなみに試合後のジダンの一言

「I’ll never change my way whatever happens. 」

マドリディスタ「……」

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マドリーの改善すべきポイント①

 

まぁどう改善するって言っても、このブログを読んでくれている方は私がアセンシオ、ベンゼマ(今日の出来ならマジョラル)、ロナウドのABC3トップと中盤コバチッチ、モドリッチ、クロースによる4-3-3を推しているという事は理解していただいていると思う。

 

「お前なんでそんなにアセンシオと4-3-3推すんだよ?」と思っている人もいると思うので、今回はそれを説明したい。

カゼミーロは勿論守備においてチームに貢献してくれているが、ビルドアップでの貢献が皆無なので、ビルドアップ時はトップ下みたいな振舞いをしている。だが全く役に立っていないのだ(笑)つまりここに攻撃で貢献できる選手を置けば、おそらく今日のバルサなら簡単に破壊できていただろう。

 

それが顕著に現れたシーンをピックアップした。

 

 

マルセロからトップ下カゼミーロにパス。相手は守備がザルなアルバ。どう考えてもチャンス!

 

 

だがモタモタして、相手が帰陣してしまい結局何も起こらず。チーン。
もしアセンシオかベイルだったら一点モノのシーンだったと言える。ベンゼマもそれを察してワンツーパスの壁役になろうと近づいていた。

ちなみにこれは後半7分のシーン。こう見ると「後半のバルサは圧倒的だった!」なんて言ってる無能もいるが、相変わらずのザル守備であり、単にジダンが無能だったというだけである。

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マドリーの改善すべきポイント①

 

もう一つ4-3-3なら….というシーンがあった。

 

 

まず左サイドでボールを奪う。ていうかこんなに人数さかんでいいやろ(笑)3人に対して5人って(笑)。

 

 

無事回収しモドリッチがボールを持つ。

 

 

モドリッチからのパスで、「トップ下としては最高」のベンゼマがボールを持つ。だが前には選択肢は無く、結局カルバハルにバックパス。

仮に赤のスペースでアセンシオがボールを受けれれば何でもできる状態である。裏で貰って爆走ドリブルでもOK。間で受けて爆走するロナウドにラストパスでも勿論OK。

 

このシーンも後半始まってすぐのシーン。振り返るとこういう「チャンス未遂」のシーンがゴロゴロしており、言われている程バルセロナが盤石ではないという事がわかる。それに気付いて修正しないジダンは無能。

外しまくるベンゼマが批判されるのは致し方ないが、最高の10番ベンゼマの才能を活かしきれてないという事も頭に入れておくべきだろう。大体ベンゼマの前にはロナウドしかいないケースが多いので、敵もアホじゃないのでそんな状態では彼の才能は活かせない。彼には沢山の選択肢を与えないと才能の持ち腐れになる。

 

という事で、私が4-3-3を待望している理由を今日のクラシコに照らし合わせて書いてみた。

カゼミーロの「ビルドアップ貢献力皆無問題」「前線に人が足りない問題」から私は前線ABCとコバチッチ、クロース、モドリッチの3センターがベストだと考えている。

守備時はアセンシオが下がって4-4-2にして、クロアチアコンビがダブルボランチで中央に蓋をする。「守備ヤバクね?」って言われそうだが無能ジダンはマルコス・ジョレンテを使う気がないようなので、これがベストと考えた。そりゃレドンドみたいな不世出の天才アンカー(分かりやすく言うとシャビ・アロンソとモドリッチがフュージョンしたようなチート選手だった。)がいりゃいいのだが、そんな選手はこの世にいないのでフェデリコ・バルベルデが覚醒するまでは我慢するしかない。個人的にはジョレンテを育てるのもアリだと思っているのだが….。

 

ジダンが中断期間中にこのフォーメーションに気付いてくれる事を願っている。

「前線に人が足りない→中盤とサイドバックが必要以上に上がる→失点シーンみたいに相手のカウンター時に人が足りない」というチームの攻守に歪みが生まれている。ジダンの布陣では火力不足で少ないチャンスをモノにできれば勝利、出来なければ引き分け、攻撃力のあるチームには必要以上にバランスを崩した所をカウンターで失点して敗戦が続くだろう。

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選手評

 

ナバス 最後のクラシコになるかもしれないが、今日は頑張ってくれた。最後のは止めて欲しいが、敗戦は彼のせいでは無い。

 

カルバハル 退場で試合を終わらす。プレーは素晴らしいがカードトラブルが多い。これを機に精神的にも成長してもらいたい。

 

マルセロ 攻撃ではピンポイントクロスを繰り出すなどまずまずだったが、守備がユルユル。ただセビージャ戦から4試合連続フル出場という事を考えると致し方ないのかも。

 

ヴァラン 今日あんまり目立たなかった。失点シーンは数的不利だったので致し方ないか。

 

ラモス 失点するまでは良かったのだが、クソ失点の後には明らかにイライラしていた。メンタルから来る不安定さはもう治らないだろうから期待してない。

 

カゼミーロ 自分の役割を見失っていたように見えた。ちょっとアンカーのポジションについて考え直す転換期に来ているように感じた。今日は技術力の低さが目についた。ハリルホジッチとラモス瑠偉「カゼミーロは世界最高の守備的MF!」2人共無能過ぎてワロタ。どうせヘスス・スアレスにコラムでボロクソに言われるんだろうな~。

 

モドリッチ 頑張ってたけど、1失点目のブスケツからラキティッチへのパスの時は明らかにスイッチオフってたよね。たぶんカゼミーロとコバチッチいるから人足りてるっていう認識だったんだろうけど。彼にしては怠慢なプレーだった。

 

クロース 攻撃ではスーパーだったと思う。でもクラシコだからもっと守備面でも貢献度を高めてもらいたい。モドリッチと同じで「今日はコバチッチとカゼミーロがいるから平気」感が出てた。

 

コバチッチ 色々と言われてるが、私は彼は良くやったと思う。1失点目は確かに言われても仕方ないかもしれないが、そもそも数的不利に陥ってるわけでそれは彼にはどうしようもない。メッシへのパスコースを切りながらラキティッチをファウル覚悟で止めるしかないのだが、同胞という事で躊躇したのかもしれない。「存在感だけでチャンスを演出したメッシのファインプレー!」とか書いてる愚かな記事もあるが、単純にジダンの戦術の詰めが甘くて、あのシーンは守備が破綻していたというだけなので、良い子は真に受けないように(笑)

 

ベンゼマ いつも通り外しまくる。まさに様式美。だが快適にプレー出来ていないというのも考慮する必要があるだろう。ただ一本は決めて欲しかった。一番手のFWがこの出来でベンチ外になるマジョラルが不憫。

 

ロナウド 空振りのシーンが色々言われているが、あれ結構難しいよ?(笑)シュテーゲンの状態の良さを考えれば決定機と言えるか微妙。後半はチャンスすら巡って来なかった。これが問題。

 

ナチョ いつも通り安定。

 

ベイル 可能性は感じた。やっぱり破壊力は魅力。怪我しないならスタメンでいいけど、怪我するだろうから、継続性とポゼッションへの親和性という点でアセンシオを私は推す。

 

アセンシオ まぁ普通。やっぱり途中からのタイプじゃないんだよね。ジダン、なんで気付かないの?あとベイル右でアセンシオ左って逆やろ。

 

ジダン イスコを外した事とバスケスを使わなかった事は評価しよう。だが何でこんな特殊な戦術をぶっつけ本番でやったのか。明らかにディテールの詰めが甘かった。もう少し長期的なビジョンを持って指揮してもらいたい。ジダンってその日の事しか考えてないように見えるのは私だけ?もっと早くイスコ外して、別のシステム試してたら絶対結果は違っていたはず。本来ならジローナ戦の敗戦で気付くべきなのに、約2ヶ月遅れてるんだよなー。2ヶ月後PSG戦って(笑)この失った2ヶ月は大きすぎる。