ハインケスCL12連勝達成
モウモウのマンチェスターユナイテッドを降したセビージャがバイエルンをサンチェス・ピスファンに迎えたこの一戦。下馬評は「バイエルンベスト4進出確定ワロタ」的な意見が多かった。
試合のスタメン
セビージャはプレス外しマスターのバネガがサスペンション。(なおプレスはかわせても自分の車は避けられなかった模様)モンテッラはロケ・メサは評価してないようだ。
バイエルンはまぁ妥当なのかな?ハメスとロッペンがベンチで、アラバがベンチ外、ノイアーは怪我。守備重視のような気もしないでもない。ハインケスはセビージャのホームでの強さを警戒していたのかもしれない。
レバンドフスキ空気
いつもはどうなのか知らんが、この試合レバンドフスキがマジで空気だった。マジで何もしてなかった。噂レベルではあるがマドリーの補強候補に挙げられる事が多いレバンドフスキだが、マジで今のマドリーには不要だと思った。
もしペレスが1億ユーロでレバンドフスキ獲得したらブチ切れ不可避。あとハリルホジッチはこの試合のビデオを1万回観てレバンドフスキ対策研究しろや。まぁ日本にはエンゾンジはおらんが(笑)
前半は正直「これバイエルン負けるんじゃね?」と思いながら観ていた。実際サラビアのQBKが無ければバイエルンは窮地に陥っていただろう。
やはりノイアーの不在でビルドアップ時にCBにかかる負担が増大しているように感じた。とは言えドルトムントが先日のリーグ戦で6-0で粉砕された事を考えると、セビージャのレベルの高さが伺える前半だった。そして前半32分、ベルナトの背後を取ったサラビアが左からのクロスを受けて、待望の先制点となるゴールを決める。
失点直後の前半36分にハインケスが動いた。怪我のビダルに代えてハメスロドリゲスを投入。左のインサイドハーフに入る。ここからバイエルンが試合のペースを引き戻していく。
後半の1シーン。ハメスとチアゴがセビージャのダブルボランチの脇にポジショニングしている。このポジショニングにセビージャは後半ずっと悩まされる事になる。
修正したハインケス、修正できなかったモンテッラ
後半セビージャの運動量が落ちて、バイエルンのCBがボールを持てるように持っていた。
CBからチアゴに縦パスが入る。
ほんでここからサイドに展開。このパターンでセビージャは守勢に回る破目に。この段階ではスコアは1-1だったので、モンテッラが何か修正をすべきだったかどうかは意見が分かれる部分だと思う。モンテッラ的には「アリアンツで勝つとか、無理ゲー過ぎてワロタ。ホームで勝つしかないわww」みたいな感じで、攻撃的姿勢を崩したくなかったのかもしれない。だがハメスとチアゴに対策を施さなかったその選択の代償は高くついた。
バイエルンの2点目のシーン。ボアテングが左サイドのリベリにサイドチェンジ。チアゴはまたダブルボランチの脇にポジショニング。
そこからリベリのクロスに対して、フリーで上がって来てたチアゴがヘディングでネットを揺らした。セビージャは「ダブルボランチの脇の選手を誰が見るか?」を最後まで整理できなかった。終盤ホームの声援を背にセビージャが決死の猛攻を仕掛けるが、スコアは1-2のまま試合を終えた。セビージャのアウェーでの弱さを考えれば、バイエルンはベスト4進出に大きく前進したと言えるだろう。
タラレバになるが、ビダルとベルナトの怪我による交代がなければ、セビージャは勝てた可能性もあったと思う。だが不測の緊急事態をチャンスに変えたハインケスの交代は見事だった。