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リーガエスパニョーラ18-19第13節エイバル対レアルマドリード~見えてきた現在地

レアルマドリード
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アセンシオ左で先発(笑)

 

関連記事:リーガエスパニョーラ18-19第12節セルタ対レアルマドリード~首位と4ポイント差だピョンアセンシオ「右サイドかトップ下なら…」

 

 

代表ウィーク明けの一戦。ここからCWCまで地獄の9連戦が始まる。

 

 

もう少しいじるかなと思っていたが、まさかオドリオソラ以外はベストメンバーを敷いて来たソラーリ。「右サイドかトップ下なら…」と発言したアセンシオはなぜか左サイドで起用された。この配置はよくわからん。今までベイルを左で使って来たソラーリだからアセンシオを右で使うと予想していたのだが…。

 

 

GK 13 アジエル・リエスゴ

DF 4 イバン・ラミス  12 パウロ・オリヴェイラ  15 ホセ・アンヘル
20 マーク・ククレラ

MF 5 ゴンザロ・エスカランテ  11 ルベン・ペーニャ  24 ホアン・ホルダン 14 ファビアン・オレジャナ

FW 9 セルジ・エンリヒ 17 キケ

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今シーズン最低の試合

 

試合は終始エイバルのハイプレスに苦しみ、何も出来ずに敗戦。今シーズン最低を更新する試合内容で、大一番のローマ戦に不安が残る試合となってしまった。

 

まだ観てない人は観なくていいぞ。マジでこの試合は酷かった。昼開催で比較的視聴しやすい時間帯だからまだ良かったが、これが深夜の時間帯だったら耐えられんかったわ(笑)

 

試合を振り返ると

セバージョスのアンカーが機能しない

加えていつも通りクロースが降りて来る

セバージョスとクロースのタスクが被り、マドリーの中盤が足らなくなり、エイバルは前に人を割き易くなる

繋げないので仕方なくロングボールを蹴る

回収されて攻められる

ガバガバ守備で大ピンチorなんとかしてボール回収

無限ループ

って感じだった。

 

前半押し込まれるのは予想通りだった。昨シーズンのエイバル戦も今日のような展開で、前半に乾がQBKしなければ負けていた可能性もあった。なので内容としてはそこまで差は無い。

決定的に違う点は、昨シーズンは2回のチャンスで2点獲ったロナウドがいたという事だ。ジダンもロナウドがいなければソラーリと同じような展開になっていただろう。

 

負傷中のカゼミーロ不在も一つの要因かもしれないが、彼はハイプレスに対する解決策にはならないので、いたとしても根本的な解決策にはならないだろう。3失点が1失点になった可能性はあるが。

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全く修正できなかったソラーリ

 

じゃあ負けた原因はロナウドの退団なのか?と言われれば答えは「NO」だ。

この試合は前半終了時に1-0のスコアだったが、ハーフタイム時にソラーリが機能不全の中盤にメスを入れていれば、最低でも引き分けには持って行けたと私は思っている。

 

そもそもアンカーとして不慣れなセバージョスを90分間起用した決断には疑問しかない。たしかにセバージョスはクロースよりも守備意識は高い。だが負けている展開なら、配球役としては世界最高レベルであるクロースを早い段階でアンカーに配置転換すべきだったのではないだろうか?

もしくはジダン必殺?の「モドリッチとクロースを落としてカゼミーロトップ下(今日の場合セバージョス)」を試してみるなど、打つ手はいくらでもあったはずだ。セバージョスならカゼミーロを上げるよりも機能したのではないだろうか?

 

加えて今日のような前プレをかましてくる相手なら、プレスを剥がせるイスコを起用するという手もあったと思うし、この試合のソラーリは全てが後手後手に回っていたという印象。(イスコを投入したのは3失点した後だった)

 

ベンゼマがオフサイドに何度も引っ掛かったようにエイバルのライン設定は高く、エイバルのハイプレスを掻い潜って、ベイルやアセンシオのスピードを活かす展開に出来れば、得点の可能性は上がったと思うのだが、ソラーリはチームをそこまで導く事が出来なかった。

 

ソラーリは選手に制約を設けないやり方とロペテギ解任ブーストでここまで一定の結果を残してきたが、この試合では制約を設けない事によって生まれた「アバウトな部分」をメンディリバルに徹底的に突かれた。

 

正直私は今まで「マドリーというクラブはある程度選手任せでもなんとかなる」と思ってたが、やはり最低限の決まり事は必要なんだなと痛感した。

 

ジダンはファイナルサードの崩しは選手任せだったが、ベンゼマ&ロナウドの最強2トップの存在もあって点は獲れてたし、ビルドアップに関してはアンチェロッテイのアシスタントをしてた事もあって、アンチェロッテイ式のビルドアップを採用し、最低限の決まり事があったのだが、ソラーリにはそれすら無い様に見える。特にジダンにはあった名将アンチェロッティの元で学んだ経験がソラーリに無いのは非常に不安である。

 

次の試合はミッドウィークのローマ戦。前も言ったとおりCSKA戦を消化試合にするためにも負けられない試合。

自分がローマの監督であるディ・フランチェスコなら、今日のエイバルの戦い方を大いに参考にするだろう。果たしてソラーリはこの短期間で打開策を講じる事ができるのだろうか?

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選手評

 

クルトワ 一人だけまともだった。低迷は彼のせいでいはない。むしろ救っている。

 

オドリオソラ 2失点目に絡むミスをしてしまった。カルバハルと比べると見劣りするという意見には同意するが、移籍直後のシーズンで監督がコロコロ代わっているわけだから、もう少し温かい目で見守りたい。

 

マルセロ 怪我明けという事もあって、まだ本調子ではない。レギロンが戻ってくるまで怪我しなけりゃOK。

 

ラモス 代表で怪我をしたが強行出場。だからこそ勝ちたかった。3失点目は前に入られてクリア出来なかった。

 

ヴァラン 怪我してたのになぜか代表で出場して帰ってきた。コチラも3失点目は反応が送れて前に入られてしまった。

 

セバージョス 先発起用はいいが、アンカーとしては疑問。特に負けている展開なら。そこまでビルドアップに貢献出来ていないし、あの守備力ならジョレンテとかも選択肢に入れてもいいのではないだろうか?

 

モドリッチ 代表で180分出場してきたのに、リスクを侵して先発、そして敗戦という最低のシチュエーション。疲れなのかミスも多かった。特に前半のベイルへのパスは合わして欲しかった。

 

クロース 今日は酷かった。守備はいつも通り軽いし、得意のパスでも失点に繋がるパスミス。

 

アセンシオ なぜか左で起用された。一度決定的なクロスをベンゼマに上げたが、それ以外はノーインパクト。

 

ベイル 本来なら彼のスピードを活かしたいのだが、そういう試合展開にならず。

 

ベンゼマ 呪われたかのようにオフサイドにかかり続けた。マリアーノがベンチ外になった原因は不明だが、現状代わりがいないので、頑張ってもらうしか…。

 

カルバハル オドリオソラが負傷して途中出場。彼のプレー自体は悪くなかったがチームがそれに呼応する事はなかった。

 

イスコ モドリッチと交代で出場。体のキレは戻って来たような気はする。

 

ヴィニシウス アセンシオと交代で出場するも流れを変えられず。フィジカルで負けるシーンやロストするシーンも多く、本領発揮まではまだまだ時間が掛かりそう。だが前線の選手層を考えれば成長を促すために積極的に起用して欲しいと思っている。

 

ソラーリ ビルドアップ時のハイプレス対策が全く無いのが気になる。ロナウド退団による前線の決定力低下は情状酌量の余地があるが、エイバルのハイプレスに窒息状態だったのは監督の責任。セバージョスをアンカーにしてボールを握る戦いをするなら早急に改善を求めたい。逆に相手にボールを渡してカウンターを狙うならセバージョスのアンカーは合わないので、カゼミーロに代わる選手を見つける必要がある。