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スペインスーパーカップ 1stleg 混乱と静寂のカンプノウ

レアルマドリード
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10対10の戦いを選択したジダン。得をしたのは…

 

今シーズン初めての公式戦でのクラシコ。

MSN解体後初めてのクラシコとも言える。バルサはデウロフェウをネイマールの位置に置いた。

マドリーはユナイテッド戦のモドリッチの所にコバチッチが入っただけ。

バルセロナはバルベルデになってハイプレスが復活するかと思いきや、そんなことは全くなかった。コンディションの問題なのかエモーショナルな部分の問題なのかは不明だが、バルセロナのインテンシティはかなり低かった。

 

この試合はバルセロナのシーズンチケットに含まれないようで、観光客やマドリディスタの多かったようだ。

そのためどこか牧歌的な穏やかなクラシコになった。

そういった要因もあり全体的にインテンシティの低いクラシコになった。

プレッシャーが緩ければ、個々の技術がより如実に現れる傾向があるので、メッシが躍動するのではという不安がよぎったが、この日はそうはならなかった。

なぜならジダンがコバチッチを「メッシ番」に任命したからだ。

昨シーズンのクラシコでメッシに2ゴールを許したということもあって、この日はメッシを抑えるためにしっかりプランを練ってきたようだ。

おそらくコバチッチが選ばれたのはカゼミロではアジリティの部分で分が悪いという判断だろう。

そしてこの作戦は一定の効果を得たと言えるだろう。

コバチッチが負傷交代するまでメッシは目立った動きをすることはなかった。

ネイマールを失い、メッシが消えたバルセロナは攻め手を失くして、ピッチ上で混乱しているように見えた。

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賭けに勝ったジダン

 

後半に入り若干バルセロナのDFラインが高い位置取りをして、「よりコンパクトにしよう」という意図が見えたが、それ以外に目立った変化は見れず、バルベルデのスタイルがどういうモノなのかはこの試合だけでは把握できなかった。

 

この試合バルセロナはビダルのサイドの守備が終始不安定で(ビダルは攻守においてアウベスのレベルには達してない)、そこからピケのオウンゴールが産まれた。
相手の攻撃が上手くいってない上に先制点をマドリーが取ったので、カウンターのあるマドリーが優位と思いきや、スアレスのダイブを主審がPKと判定しカンプノウと共にバルセロナが盛り返す。

 

前述したメッシ番のコバチッチがいなくなったこともあって、メッシを中心にバルセロナがマドリー自陣に釘付けにする。

スコアが1-1となって、このまま終わっても悪い結果ではないという状況でジダンが勝負に出た。

ジダンは、イスコ、ベイル、交代で入ったロナウドの3人を前に残すというリスキーな判断をする。

結局この3人のカウンターからロナウドのゴラッソが決まり2-1とマドリーが勝ち越す。

カウンターの起点となったのはラキティッチのミスからなのだが、かなり際どいシーンだったのでジダンは危険な賭けに勝ったと言えるだろう。(単に選手がサボっていただけかもしれないが)

そのあと不可解な判定でロナウドが退場になるが、アセンシオがゴラッソを決めて3-1というスコアで試合は終わった。

 

マドリーはベイルとベンゼマのコンディションが依然として上がってこないのが気懸かりだが、2冠目のタイトルに大きく近づいたと言える。

アセンシオ、コバチッチ、ヴァラン、などの若手が非常に好調なのは良いニュースだ。

はっきり言って今回のクラシコは戦術的にはジダンのメッシ潰し以外は見所に乏しい試合だった。特にバルセロナは酷かった。

バルセロナはネイマールを失ったことも痛いが、一番問題なのはバルベルデが何をしたいのかがイマイチわからないという事では。

バルベルデはMSNありきのプランを持ってビルバオからやってきて、まさかのネイマール退団でプランを修正しきれてないのかもしれない。今日のデウロフェウは明らかにメッシとスアレスから信頼されておらず、このままでは厳しいかもしれない。左ウイングが補強ポイントなのにパウリーニョ獲得を発表したフロントと現場の足並みが揃ってないのも気懸かりだ。