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リーガエスパニョーラ17-18第9節レアルマドリード対エイバル~FIFA年間最優秀選手を囮役にして腐らせるFIFA年間最優秀監督

レアルマドリード
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エスパニョール戦の過ちを繰り返したジダン

 

まずロナウド、ジダン二人とも受賞おめでとう。

レアルマドリーの選手と監督がFIFA年間最優秀選手とFIFA年間最優秀監督に選ばれた事は非常に喜ばしい。

 

だが、である。果たしてこの試合がFIFA年間最優秀選手とFIFA年間最優秀監督を擁するチームに見合うクオリティかと言われれば、間違いなく答えはNOである。

 

結局エスパニョール戦の記事の繰り返しになってしまうのだが、またもやジダンはエスパニョール戦で機能しなかったCR7、イスコ、アセンシオの「CIA」を前線に並べた。この布陣だとロナウドが囮になってDFのマークを引き付ける役目を果たさなければならず、彼の得点力が活かせない。

開始早々のイスコが外したチャンスシーンがそれを如実に表している。このシーンでは、アセンシオがアシスト役、ロナウドが囮役、イスコがフィニッシャー役になっていた。「別にチャンスになっているんだから、別にいいじゃないか」という声が聞こえてきそうだが、ハッキリ言わせてもらうがこれはまったく的外れな指摘である。

 

クリスティアーノ・ロナウドという男はたくさんボールを触って、たくさんシュートを打つことによってリズムを作っていくタイプの選手であり、この役割分担では彼の才能を最大限に活かせないのだ。

イスコは2回決定的なチャンスシーンを不意にしたが、ロナウドならどちらかは決めていてもおかしくない。仮に同じようにロナウドが外したとしても、彼にとってはリズムを作る一つのルーティーンであり、彼が快適にプレーするために必要なのだ。

 

ベンゼマが入ってからロナウドが2回決定的なチャンスを迎えたのは偶然でもなく必然である。ベンゼマがロナウドを解放し、ロナウドの望むポジション取りが可能になったからだ。

ただ彼は前半からフラストレーションを溜めている上に、リーガでまだ一得点しかしてないことにナーバスになっているため、ゴール前での異常な落ち着きを失くしてしまっているせいで、この日はチャンスをモノにする事ができなかった。だが彼の精神状態をここまで追い込んでいるのジダンの稚拙な選手選考のせいである。

 

なぜジダンがこんなにロナウドのCFW起用にこだわっているのか私には全く理解できない。案の定イスコは全てのチャンスを外し、ロナウドはフラストレーションを溜めリズムを崩し、精彩を欠いたまま試合を終えた。
果たしてこれがチームとして正しい姿なのだろうか?

 

ジダンはヘタフェ戦のロナウドの今季初ゴールのシーンを思い出すべきだ。あのシーンはマジョラルが中央でDFを引き付けていたから、ロナウドがフリーになれたのだ。なぜこんなにわかりやすく実験結果が出ているのに、失敗した実験を同じ条件で繰り返しているのか?

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望まれる「最高のレアルマドリー」を実現するための選手起用

 

このブログを読んでいる方は私のことをCR7信者と思うかもしれないが、それは断固として否定させていただきたい。


私は単に強いレアルマドリー
が見たいだけであって、ロナウド信者ではない。


私がロナウドを擁護しジダンを批判しているのは、単に「ロナウドがフィニッシャーを務めるレアルマドリー」の方が「イスコがフィニッシャーを務めるレアルマドリー」より強いからに他ならない。

 

サポーターの中には「ロナウドはもう若くないから若手中心に切り替えるべき」みたいな事を仰る方もいるようだが、それはハッキリ言って見る目が無さすぎると言わざるをえない。

 

ムバッペ(エムバペ)クラスの選手ならまだわかるが、イスコが本当にロナウドの後を継ぐ王様になれると思っているのだろか?イスコははっきり言ってもうこれ以上大きな成長は見込めないだろう。彼には期待していたが、日に日にエゴが増して悪くなってる印象すらある。彼が一番良いプレーをしていたのはマラガから移籍してきて周囲に気を使いながらプレーしていた最初のシーズンだ。(アンチェロッテイ1年目)

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ジダンはイスコの扱い方を変えるべきだ

 

はっきり言って、ジダンがトップ下で彼を使うようになってから良かったのは昨シーズンのCL準決勝アトレティコ戦の1st Legぐらいではないか。この時の彼はハメス、ベイル、アセンシオなどと熾烈なポジション争いをしていて、ポジションを奪うために泥臭くプレーしていて良かったのだが、もうハメスが移籍し、ベイルは怪我がち、ジダンは自分に甘いという事がわかって、急にエゴ丸出しの王様プレーをするようになった。

 

エイバル戦のイスコのプレーは本当に酷かった。ロナウドが最高のタイミングで動き出しているにも関わらず、ボールをコネコネしてロナウドが呆れるというシーンが多々見られた。

仮にグティ、ジダン、イニエスタクラスのMFなら、確実にロナウドがシュートまで持って行ける良質なボールを供給していただろう。単純に彼はマドリーの司令塔になれる器ではないのだ。プレスを掻い潜れるからチームに一人はいて欲しい選手ではあるが、マドリーの王様になれるレベルにはない。ていうかジダンは現役時代マラドーナと並ぶ歴代最高の司令塔とまで言われたのだから、イスコの欠点はわかりそうなものなのだが..。

 

イスコをどうしても使いたいなら、クロース、モドリッチ、ベンゼマというフットボールマスター3人が出ている時に限定するべきだ。彼ら3人が出場している時はイスコのアナーキーなプレーを上手く利用できている。

 

しかしポジションはトップ下ではなく左サイドハーフがベストだ。彼のためにわざわざサイドの守備が不安定なダイアモンドの中盤を使用すべきではない。

CL決勝のユベントス戦もトップ下だった前半は攻撃はイマイチだし、守備は不安定になるわで最悪だった。後半イスコが左サイドーハーフに移って、やっと相手を押し込む事ができ、守備も安定した。

 

何度も言っているがダイアモンドの中盤が機能したのはCLアトレティコ戦の1st Legだけである。そしてこれはシメオネがチキン采配で攻めてこなかったから、守備の不安定さが明るみにならなかっただけなのだ。

イスコがベンチになるのは、おそらくBBCが揃い踏みした時だけだろう。ジダンの凝り固まったヒエラルキーとイスコ優遇はそれぐらいじゃないと崩れないだろう。

 

正直私はBBCに対して否定的だったが、イスコの王様サッカーよりもBBCの方がマシなのではないかと思うようになるぐらい、最近のイスコには辟易としている。

 

まぁ一番悪いのはヨーロップ最強の3TOPになる可能性を持っているアセンシオ、ベンゼマ、ロナウドのABCを試さないジダンである。

なぜスペインの幼稚園児でも思いつきそうなこの布陣を思いつかないのか不思議でならない。この3トップはロナウド(フィニッシャー&アシスト)、ベンゼマ(囮&アシスト)アセンシオ(アシスト&フィニッシャー)と完璧な補完関係を築けるのだが…

 

まぁ他にも言いたい事はあるのだが、ミッドウィークには国王杯もあるし、若手がアピールをしてジダンの脳内の凝り固まったヒエラルキーを壊してくれる事を期待している。

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選手評

 

カシージャ 安定していた。試合勘不足が解消され、徐々に本領発揮か。

 

ラモス 地味に酷かった。間違いなく守備陣のワースト。不用意に自分のポジションを放棄して、そこをカウンターに使われるという伝統の舐めプでエイバルにチャンスをプレゼントした。

 

ヴァラン 今日はラモスの不甲斐なさをカバーして、頼りになる日のヴァランだった。

 

ナチョ いつも通り安定。攻撃に関しては左のほうがやりやすそう。

 

テオ 徐々にフィットしてきている。技術とクロス精度が課題。

 

カゼミロ 今日は酷かった。ハッキリ言って退場になってもおかしくなかった。やっぱりCLの方が特徴が活きるような気がする。今日はジョレンテでも良かったのでは。

 

モドリッチ 言うまでもなく神。

 

セバージョス 豊富な運動量で懸命にアピール。だがまだ自分の役割を模索しているように見えた。もう少し様子を見たい。

 

イスコ ボールをコネコネでロナウドがイライラ。

 

アセンシオ ちょっと結果が欲しくて焦っているように見える。まぁこれに関してはジダンの使い方が悪い。彼はイスコと代えてスタメンで使うべき選手だ。早く前線ABCが観たい。

 

ロナウド 今日もジダン采配の生贄に。彼は絶対に言わないだろうがイスコとは同時に出場したくないと思っているだろう。一度も欲しいタイミングでイスコからパスが出なかった。ジダンが早くこの問題にメスを入れないと、チームの和を乱す事につながるかもしれない。ていうか一回イスコ外せ。

 

ベンゼマ 相変わらず9番の位置でプレーする偽10番としては優秀。シュートを外した時のベルナベウの「あー例のアレね」みたいな反応にはワロタ。

 

マルセロ 徐々にフィジカルコンディションが上がってきたようだ。ウェンブリーのトットナム戦でオーリエにリベンジできるか。

 

ルーカス・バスケス エイバルにすら通用しない個人技…。やはり守備固め要員として使うべきでは。