スポンサーリンク

リーガエスパニョーラ18-19第14節レアルマドリード対バレンシア~戦略家ソラーリ

レアルマドリード
スポンサーリンク

クロース、マルセロ、カゼミーロ不在…

 

関連記事:18-19CLグループリーグ第5節ASローマ対レアルマドリード~諦めて勝ったソラーリリーガエスパニョーラ18-19第13節エイバル対レアルマドリード~見えてきた現在地

 

ローマ戦でなんとか踏みとどまったソラーリマドリー。だが試合内容自体はエイバル戦とそう差が無く、ソラーリの修正力には疑問が残った試合であった。CWCまで休みが無いので、過密日程の中でソラーリの修正力と用兵術が試される試合となった。

 

 

これが過密日程の中ソラーリが選んだスタメン。コンデイションに不安があるクロースとマルセロは無理させず、セバージョスと怪我明けのレギロンをチョイス。

 

 

GK 13 ノルベルト・ネト

DF 5 ガブリエル・パウリスタ  14 ホセ・ルイス・ガヤ  24 エセキエル・ガライ 18 ダニエル・ヴァス

MF 8 カルロス・ソレル  10 ダニエル・パレホ  17 フランシス・コクラ 7 ゴンサロ・グエデス

FW 9 ケヴィン・ガメイロ  22 サンティ・ミナ

スポンサーリンク

心臓が止まらなかったのが収穫(笑)

 

試合は幸先よく相手のオウンゴールで先制。久々のフィエスタになるかと思いきや、その後は決定機をそんなに作れず。

後半にバレンシアがマドリーの裏のスペースを狙い始めて、ペースを引き戻す。何度も決定機を作られて肝を冷やしたが、何とか凌ぐマドリー。83分にカルバハルの持ち上がりからカウンターが発動。最終的にバスケスが押し込んで2-0で試合を終わらせた。

 

なんとか勝った…。本当に心臓に悪い試合だった。

マジでジョレンテがミナを倒したシーン、パウリスタのQBK、パチュアイの1対1は心臓が止まるかと思ったぞ(笑)客観的に観れば、「引き分けが妥当だったかな」というのが私の率直な感想。

 

過密日程の中、若手をたくさん起用し難敵バレンシア相手に勝ち点3。この結果は非常にポジティブ。

だけど追加点を早い時間帯に決めて、試合を楽に進める事が出来なかったし、守備面では裏のスペースのケアに不安を残す試合であった。

 

特に前半36分30秒~ぐらいの、モドリッチのパスからベンゼマがミドルシュートを撃ったシーンを観ればわかるが、ベイルがサイドにいる事が多く、あまり中央の攻撃に絡めていないのは修正しなければいけない。(ロナウドなら中に突っ込んできて、ベンゼマから貰える位置にいたはず)

先制したシーンではベイルはエリア内に入って来てたので、ソラーリの手腕次第では十分改善可能だと思っている。

スポンサーリンク

エイバル戦からの修正点

 

まったく良かった点が無かったわけではなかった。

 

まずエイバル戦で前プレに苦しんだマドリーを図で表すと…

 

 

このようになる。黒がエイバルで白がマドリー。

 

エイバルの2トップがアンカーのセバージョスへのパスコースを切りながら、CBへプレス。ボールの出し所が無くなったマドリーはクルトワに戻して、ロングボールを放り込むシーンが多発した。

 

今日のバレンシアもエイバルと同じフラットな4-4-2であったが、今日のマドリーはエイバル戦の反省が見られた。

 

 

前半31分30秒~のシーンを図にしてみた。ポイントはオレンジ色の駒で表した、セバージョス、モドリッチ、ジョレンテの3センターとCFWのベンゼマのポジションチェンジ。

 

相手2トップがCBをケアするのはエイバル戦と同じ。

マドリーはインサイドハーフのモドリッチとセバージョスがSBの所に落ちて、相手ボランチの迎撃を回避。そしてモドリッチがボールを受けたら、ジョレンテがボールサイドに移動して、数的有利を形成。

そしてベンゼマがボールサイドの裏を狙う動きで相手DFの前プレスを牽制。

こうやって局地的に数的有利を形成してボールを前進させるシーンが見られた。

 

簡単に言うと、ソラーリマドリーもアンチェロッティのインサイドハーフ落としを導入したって話(笑)

この修正がソラーリによるものなのか、選手が自主的にやっているのかは判断しかねる。

この修正ならエイバル戦のハーフタイムの時点で出来たはずなので、ソラーリがやっているんじゃなくて、選手が自主的にやってるんじゃないかと私は予想している。もしくは選手からの提案をソラーリが受け入れたとか…。どちらにせよ4-4-2の前プレ対策が出来たのはポジティブな要素と言える。

スポンサーリンク

戦略家としてのソラーリ

 

前述したように戦術家としてのソラーリには疑問が灯る。だが戦略家としてのソラーリはジダンやロペテギよりも上かもしれない。

 

今日の試合での戦略家ソラーリの功績としては、

  1. 不当に干されていたマルコス・ジョレンテを2試合連続で先発し、守備とビルドアップを安定させた。
  2. ジダン・ロペテギ時代は絶対的な存在であったが、現時点でコンディションが悪くキレのないイスコを外し、バスケスとセバージョスといった当落線上の選手にハードワークをさせてチーム内に競争とフォア・ザ・チームの精神をもたらしている
  3. 1-0の展開でモドリッチを休養させて、トップチームでは初シーズンのフェデリコ・バルベルデを起用した。

が挙げられる。

 

今日の勝利はチーム全体にとっても勿論大きいし、レギロン、セバージョス、バルベルデ、ジョレンテのような若手にとっては良い自信になるだろう。選手全員が「自分がチームにとって重要な存在だと感じられるか?」は長いシーズンを戦う上では非常に重要で、今日の勝利はチームの勢いを増幅させてくれるかもしれない。

 

「ソラーリは移籍金・肩書き・キャリアで選手を判断しない。良いプレーをすればチャンスが貰える」

 

この共通認識がある事によって、ベテランは手を抜けないし、若手はモチベーションが上がる。チームとしては理想的な状況を作り上げたソラーリの今日の采配は賞賛に値する。

 

今日の試合に先発で出れなかったイスコ、アセンシオ、バルベルデ、マリアーノ、ヴィニシウスといった選手が、メリージャ戦でどんなリアクションを見せるかが今から非常に楽しみだ。

スポンサーリンク

選手評

 

クルトワ 控えめに言っても神。パチュアイの至近距離からのシュートを防ぎ、チームに勝ち点3をもたらした。

 

カルバハル コイツも神。全ゴールに絡む活躍。守備でも最後まで気を抜かなかった。

 

レギロン 予定より早く怪我から復帰して先発。先制時はエリア内まで侵出して、オウンゴールを誘発。攻守で安定してた。

 

ラモス 前半は前への迎撃守備が利いていたが、後半は裏を狙われるようになって苦しんだ。

 

ヴァラン エイバル戦とローマ戦よりはマシだった。メリージャ戦は休ませるだろうから、ここから調子が上向く事を願いたい。

 

ジョレンテ 2試合連続の先発で上々の出来。後半には右サイドを突破して決定的なシーンを演出。攻撃面でもアピールしようとする余裕が感じられた。試合終盤はキツそうだったが、1年半も干されていた選手がいきなり2試合連続でフル出場したのだから仕方ない。

 

モドリッチ ビルドアップ時と押し込んだ時のポジショニングのチョイスが秀逸。ジョレンテとセバージョスの両若手MFをプレー面・精神面で牽引した。疲労を考慮して途中交代。

 

セバージョス ハードワークと、プレーエリアの広さはクロースよりも上。だが攻撃時に効果的なプレーが出来るのはクロース。攻撃時に決定的な仕事が出来る様になれば、スターターも見えて来る。

 

バスケス 試合を決める2点目を記録。守備面では文句は無い。だが攻撃面では凡庸。本来はバスケスのハードワークとスペシャルな才能を兼ね揃えたベッカムやディマリアのような選手が先発でプレーするのが、マドリーというクラブに求められるレベルなのではないだろうか?やっぱここのポジションに新しい人が出て来ないと…。

 

ベイル 負傷でアセンシオと交代。前述したように大外にいる事が多く、ベンゼマの動きに呼応する動きが少ない。批判されているが、冷静に考えれば「サイドの守備も担当しつつ、守備免除されていたロナウドと同じ動きをオフェンス時にしろ」というのはオーバータスクな気もする。ていうか「ロナウドに代わる新エース」的な扱われ方が批判に拍車を掛けているが、攻撃の戦術が定まってない現状で、ロナウドのプレーを完璧にコピって得点量産するとか無理ゲー過ぎて草。ロナウドのドッペルゲンガーかよベイルは(笑)ウイイレじゃないんだから誰かと全く同じプレーなど出来るわけがない。怪我の多さは彼に非があるが、それと混同して彼のプレー全てを頭ごなしに批判したくはない。

 

ベンゼマ 人が変わったかのように、守備でチームに貢献。得点こそないが、チームのピースとしての仕事はしている。

 

アセンシオ ベイルと交代。決定機を決めきれなかったが、試合終盤の積極的なドリブルに復調の兆しを感じた。

 

バルベルデ モドリッチと交代。気の利いたプレーでモドリッチの不在を恋しく思う事は無かった。個人的には才能だけならコバチッチよりも上だと見ている。

 

イスコ セバージョスと交代で出場。あのタプタプしたお腹じゃそりゃ使われんわ(笑)まず痩せてキレを取り戻すこと。

 

ソラーリ 選手選考と交代策は見事だった。だがオフェンス時の枚数の少なさと、裏のスペースを狙われた時の守備問題は改善しなければいけない。