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リーガエスパニョーラ19-20第17節バレンシア対レアルマドリード~勝ち点を得たのか?失ったのか?

レアルマドリード
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現役時代バリのフェイントをカマしてきたジダン

 

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バレンシア、クラシコと続く前半戦の山場。前日にバルサがソシエダに引分けたので、絶対に勝ちたい試合。

 

 

なんと予想に反してカゼミーロを外してきたジダン。いや、バルベルデにアンカーやらすのは良いけど、やらすならもっと簡単な試合で試しとけよ(笑)んで、左サイドバックには怪我から復帰したナチョがいきなり先発。

 

 

GK  1 ハウメ・ドメネク

DF  3 ハウメ・コスタ 5 ガブリエル・パウリスタ  14 ホセ・ルイス・ガヤ
24 エセキエル・ガライ

MF  8 カルロス・ソレル  10 ダニエル・パレホ  17 フランシス・コクラ 18 ダニエル・ヴァス

FW  19 ロドリゴ  20 フェラン・トーレス

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クルトワの活躍で1-1の引分け

 

引分けか…勝ちたかったが、完全に負け試合だったから良しとするか…。

 

展開が劇的だったので、「良い試合だった」みたいになってるが、フラットな目線で振り返ると…

アザールとマルセロがいなくてボールが運べないマドリー

なんか知らんけどバレンシアが引いてくれたおかげで序盤は押し込めたマドリー

だが外から壊すアザールがいなくて攻め手が無いマドリー。最終的にベンゼマ、イスコ、ロドリゴに向かってナチョが放り込む地獄のような展開に。

運べない事がバレてバレンシアがラインを上げて来る

だんだんオープンな展開になりトランジション合戦に

そうなるとイスコとロドリゴは不向き

ジダンはロングカウンターで活きるベイルとヴィニシウスを投入

ガバ守備で先に失点

バレンシアにスペースを消されて、ベイルとヴィニシウスが消える最悪の展開に

CKから起死回生の同点弾。

こんな感じになる。

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リーガではリーガ仕様の戦いを

 

個人的には開始直後のバレンシアが引いてくれた時間帯で攻め手が無かったのが痛かったと思う。そこはジダンが先発のチョイスを誤ったかなと…。特にイスコ先発は悪手だったように思える。

 

アラベス戦で「リーガの引いてくる相手にイスコを起用するメリットは無い」的な事を書いたが、この試合もそれに当てはまる。

おさらいすると、イスコ起用のメリットは「相手のボール保持率の低下・試合のペースダウン・相手のカウンターの抑制」である。だが今日の相手のバレンシアはボール保持に拘っておらず、PSGほど強烈なカウンターも持ってない。

というわけでイスコ起用のメリットはあまり無い相手だったのだ。

なので、放り込むのであればヨビッチかベイル辺りを先発にして、先制点を取ってから、イスコを使って試合をペースダウンさせる…というやり方の方が良かったのではないだろうか?

 

これもアラベス戦で言った事だが、リーガは引いてくる相手から勝ち点3を回収しなければいけないので「壊す力」が問われるコンペティションだ。今日のジダンはアラベス戦と同じ様に、CL仕様の「負けない采配」を取ってしまっていた。

これが仮にCL決勝トーナメントの敵地での1st Legだったら、悪くない結果だろう。だがリーガは勝たなければいけないのだ。

ジダンは早くリーガ下位を相手にした時の最適解を見つける必要がある。それが出来なければ今日の劇的な引分けはシーズン終了時に「勝ち点1しか取れず、2ポイントを失った試合」という位置付けになっているかもしれない…。

 

次の試合はクラシコ。バレンシアと違ってボールを持てるチームだし、強烈なカウンターも持っているチームだ。そういう意味ではイスコを起用するメリットはある相手だ。(アザールとマルセロがいなので、攻撃力が落ちてるのが不安要素だが…)

だが相手のサイドバックの守備を考えると、ウイングを両翼に置いて殴りに行くのも間違いではない。ジダンの采配に注目。

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選手評

 

クルトワ 間違いなくMOM。決定機を防ぎ、長身を活かしたヘディングで同点弾を引き出した。

 

ナチョ 復帰戦でいきなり先発。競り負けて失点の原因になってしまったが、攻守に置いてまずまずのデキ。

 

カルバハル 後半49分のベンゼマに出したフィードが同点弾の起点に。

 

ラモス 一回ずっコケてピンチを招いたが、それ以外は相手の2トップに仕事をさせなかった。

 

ヴァラン 失点シーンは読んでたが脚が届かず。まあ先に動いたら中通されてたし、あれはしゃあない。

 

バルベルデ アンカーだったが、捌く仕事はクロース&モドリッチと分担して行ってたので、あまり適正はわからなかった。失点時のインサイドハーフの帰陣が間に合わなかったシーンを観る限り、インサイドハーフにいてくれた方が助かると思った。

 

クロース 2トップの横で配球に勤しむ。だが彼が広角に散らしても、外から壊すウインガーいなかったので効果は薄かった。失点シーンは全然戻る気なくて草。

 

モドリッチ 中央に侵入するアイデアを持ってるのは彼だけだった。後半は連戦の疲れからペースダウン。失点後にヨビッチと交代。ブルージュ戦で「彼を使わざるを得なかった」という事実がスカッドの薄さを物語っている。

 

ロドリゴ やはりウインガーとしては突破力が無いので難しい。セカンドトップ的な使い方がベストなのでは。

 

イスコ 前述した通り、起用するメリットはあまり感じられなかった。どんな試合でも起用されるようになるためには「崩すアイデア」と「壊す力」が必要。

 

ベンゼマ 同点弾を決める。そのCKに繋がる裏への抜けだしもベンゼマ。まさに最高のベンゼマ。

 

ヴィニシウス 投入後にバレンシアが意図的にペースを落として来たので、得意なエリアでボールを持てなかった。

 

ベイル ヴィニシウスと同じく脅威になれなかった。だが後半47分の自陣まで戻った守備は良かった。あれが無ければ同点弾も無かったかもしれない。

 

ヨビッチ ネットを揺らすがオフサイドで取り消しに。だがシューターとしての資質の高さが垣間見えた。前半のような展開ならベンゼマとの2トップでの先発もありだと思う。

 

ジダン 采配ミスもあったが、カゼミーロを温存しての引分けは最低限の結果。前述した通り、クラシコでウイングを使うかイスコを使うかに注目。