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リーガエスパニョーラ第20節レアルマドリード対デポルティーボラコルーニャ~ジダンよこれがレアルマドリードだ

レアルマドリード
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ジダンとマドリーを蝕んだ「流動性」という麻薬

 

はい、4-3-3で爆勝。先発を見た瞬間に「あっこれ勝ったわ」と確信した。

この試合の先発はビジャレアル戦のイスコの所にマジョラルが入っただけ。それだけでこれだけ変わるのである。

確かにデポルティボは降格争いをしているチームではあるが、マドリーの選手の能力の高さを考えれば、ビジャレアルもデポルティボもどちらも格下である。

加えて今日の主審はマドリーに勝ち点を落とす事を生き甲斐にしている無能アンチマドリー審判のフェルナンデス・ボルバラン(今季のマドリードダービでアトレティコの暴力プレーを許し続けたアイツ)だったので、難しいシチュエーションの試合だった。(案の定、相手選手がロナウドの顔面キックをして出血させてもお咎め無し。いつからサッカーはボールが近くにあれば、相手の顔を蹴っていいようになったんだ?)というわけで私はこの勝利を高く評価したいし、今後のマドリーを占う上でも重要な試合になるのではと思っている。

 

今までの試合と決定的に違ったのは、「4-3-3によるポジションの固定化」だろう。4-3-1-2の時は「右サイドにはカルバハルしかいない」という事態が多発していた。そして仮にカルバハルがそこから一人で頑張ってクロスを上げても、中には一人しかいない。それをひたすら繰り返し、点を獲ろうとしてバランスを崩してカウンターから失点。これが、4-3-1-2で戦っている時のマドリーであった。

 

4-3-3にした事によって、サイドにボールを配給すれば必ずそこにはベイルとロナウドがいる。そしてCMFとSBとWGの3人でサイドを破壊。エリア内には最低でも逆サイドのWGとCFWがいる。(今日の試合はSB、CMFもエリア内に入って来てた)これだけで得点の可能性はグンと高まる。得点の可能性が増えたため、カゼミーロが上がる必要性もない。(今日もたまに上がっていたが…。ただ頻度は確実に減った)

 

今日のマドリーは「流動性」という麻薬を体内からデトックスする事に成功していた。「流動性のあるフットボール」と言われれば、耳障りの良い言葉に思えるが、得点の奪えない「流動性のあるフットボール」など醜悪極まりない。目まぐるしくポジションチェンジを繰り返し、完全に守備を崩して得点を決めれるなら素晴らしいが、そんなのが可能なのはゲームの中だけである。

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これからのマドリーに望む事

 

アンチェロッティがかつてザッケローニ率いる日本代表の試合を観てこう述べている「攻めの形が歪になれば、その歪みは守備に影響する」まさに4-3-1-2でプレーしていた時のマドリーに当て嵌まる言葉である。

 

ジダンマドリーの4-3-1-2は「流動性のあるフットボール」ではなく「主体性のないフットボール」であった。故にイスコのようにピッチ上で迷子になる選手が現れ、カゼミーロは自分の役割を見失い、ゴール決めようと職場を放棄しバランスを崩す原因となった。その穴を埋めるためにモドリッチは疲弊し、ロナウドは得点力を失った。

 

それらの問題は4-3-3にする事によって解決された。如何にジダンがチームを苦しめて、選手の能力を抑えつけていたかがハッキリした試合になった。この試合の結果から「イスコ不要論」が流れるのは致し方ないだろう。だがその考えは短絡的と言わざるをえない。不調の元凶はジダンの監督としての能力であり、イスコはスケープゴートとなってしまったというのが真実である。ジダンにはイスコのプレーを矯正する事は性格的に出来ないだろう。そう考えるとイスコはこのチームでは、リードしている時に時間稼ぎで出場するスーパーサブが適任だと私は考える。そのシチュエーションが彼のキープ力を最も活かせると私は思う。

 

もうリーガのタイトルはジダンのせいでとっくの昔に終わってしまった。おそらくシーズン当初からこの形で戦っていれば、今も首位争いを続けていただろう。

ジローナ、トットナム、ビジャレアルといった格下に負けてチームの歴史に泥を塗った事も許しがたい。若手が結果を出しても、今日マジョラルが先発するまでずっと冷遇し続けたという事も腹立たしい。「信頼」という言葉を盾にして補強をしないのも甚だ疑問だ。自分はこの1勝だけではジダンを許す事はできない。おそらく全マドリディスタが同じ気持ちだろう。だが国王杯とCLは二つ残っているので、その二つを獲得する可能性は今日で少しだけ高まったと思う。なのでジダンには2冠を獲って掌返しをさせて欲しいと思う。

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選手評

 

ナバス まぁこんなもんじゃない?一点目のクロスはデヘアとかなら止めたかもしれんけど。今日はマシだったと思うよ。

カルバハル 今日は前にベイルとモドリッチがいたおかげで躍動。負担も少なそうで観てて安心。

マルセロ コンディションが上がってきたし、過労死システムが終わったという事でこれからに期待。

ヴァラン 今日は酷い。いやマジで。CB補強は必須だと思うのが普通だが、無能&身内贔屓の鬼ジダンは「補強は必要ない」の一点貼りだろう。

ナチョ 世界一過小評価されているフットボーラーだろう。文句なしにMVP。

カゼミーロ 4-3-3になって攻撃参加が減ったのはいいが、こうなってくると「ビルドアップ能力の低さをどうするか?」が問題になって来る。本来なら新しい組み合わせを試すべきだが、監督がね…。

クロース 4-3-3になって彼の配給力が活きる。これから上がってくるだろう。

モドリッチ ずっとMVP。もうリーグ戦は休ませて良い。CLに全力で頼む。

ベイル いるだけで違いを創り出せるという意味で貴重な存在。右サイドでのプレーも以前より改善されている。彼の問題はコンディション。仮に彼が出れない時にジダンが誰をチョイスするかが非常に重要な気がするのだが..。今日はそれがバスケスだったのが気懸かりだ。今日みたいな展開ならいいが、重要な試合でベイルの代わりは彼には無理だろう。

マジョラル 今日の試合で「マジョラル使えねー」と言っている人もいるようだが、私は高く評価している。少なくともイスコよりは有益な存在であった。信頼がないためあまりボールが入らなかったが、常に相手CBにプレッシューを与え、攻撃に深さを創り、両WGのロナウド&ベイルを解放する役目を担った。それだけでも仕事はしたと言える。ゴールを奪えれば完璧だったが、ベンゼマもゴールは期待できないので、私は第2CFWとしてはよくやったと思う。

ロナウド やっと自分の仕事場に戻れた。シーズン最初からこの形でやっていれば少なくとも15点以上は決めているだろうに…。これからの巻き返しに期待。

ベンゼマ やはり周りを活かすという仕事は世界一。とはいえ通算2点は…。

コバチッチ 良かったのは当たり前で、そもそも先発できないのが不思議でならない。

バスケス 何故かアセンシオより優先して使われる。まぁミッドウィークにフル出場したアセンシオを休ませたかったとポジティブに捉えたい。

ジダン 4-3-3に戻したのはいいが、決断するのが遅すぎる。本来なら9月のホームでのベティス戦で気付くべきだった。彼のせいでどれだけの選手・サポーターがフラストレーションを溜めた事か…。補強を頑なに拒んでいるのも、まったく理解できない。自分の息子達は優遇するくせに若手への冷遇っぷりも酷く、不公平極まりない。ジダンが監督でいる限り「信頼ガー」「チームの雰囲気ガー」とか言って、チームの新陳代謝が進まないので、タイトルを獲ろうが獲ろまいが今シーズン限りで辞めてくれ。