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19-20プレシーズンレアルマドリード対ASローマ~【悲報】3バック崩壊…

レアルマドリード
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最後の親善試合

 

関連記事:19-20プレシーズンレアルマドリード対ザルツブルグ~手遅れになる前に…

 

開幕戦のセルタ戦まであと1週間。だがジダンが未だに何がしたいのか全く見えて来ないヤバい状態。

 

 

ジダンはザルツブルグ戦で3バックに味を占めたのだろうか?ザルツブルグよりもレベルの高い相手に通用するとは思えないのだが…。ていうかCBの枚数的にメインオプションになるわけないのだが。

 

 

で、後半はこんな感じになった。

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前半は余すことなくガバ守備を披露

レアルマドリードローマ
9Corners5
6Shots on target6
7Shots wide9
5Fouls15
7Offsides2
51Possession49

 

ゴメン、「もうマドリーはベンゼマ、ネイマール、アザールの化学反応に賭けるしかないんや!」とか言ったけど、ネイマール来ても無理だわ、コレ(笑)だってボールが前に届かないんだもん(汗)

世界屈指のドリブラーであるアザールが消えていた事からわかるように、この内容なら同じドリブラーのネイマールを一人増やしても大して変わらないだろう。

多少守備が緩いのはチームカラーとして許せるんだが、攻めれないのは問題だよ。なんのためにアザール獲ったんだよ?

あれじゃ単に攻撃の枚数が1枚減ってるだけだよ。それで守れてるならまだしも、あの組織崩壊守備(笑)もう3バックは諦めてくれ。

 

前から「ビルドアップ問題」について触れていたが、この試合の前半を見てもらえば如何に重症かご理解いただけたのではないだろうか?

 

問題を整理すると、今までのマドリーのビルドアップは2CBと3センターの5人で行われていた。中でもモドリッチとクロース、この二人の天才は重要な役割を担っていた。

それが今日の試合だと、ビルドアップの中心は3CBと攻撃面では心許ないカゼミーロの4人が中心であったが、全く前にボールを運べなかった。(良かったのはミリタオ→モドリッチ→マルセロのゴールぐらいか)

そもそも3バックのメリットというのはCBを3枚使う事によって、サイドと中盤の選手を高い位置に押し上げる事が可能となるのが強み。ところが今日は前述した通り、後ろの選手がビルドアップでもたついて、カウンターを食らう場面が多発した。

サイドと中盤を押し上げられないのなら、自陣で引き籠ってカウンターを狙うというやり方もあるが、たいして守備強度も高くないし、それはマドリーの哲学とは反する。(ていうかCBが4人しかいないのでメインオプションには出来ない)3バック採用は諦めた方が賢明だろう。

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各布陣の問題点・最適解が見つけられない

 

後半はナチョとバルベルデの2枚を削って、ヨビッチとヴィニシウスを投入した事で、前にパスコースが増えて敵陣に到達するシーンが増えた。「じゃあ4-4-2でいいじゃん」と言いたい所だが、そうならないのが今のマドリーの問題である。

 

表にすると

フォーメーションビルドアップ守備強度攻撃長所・短所
3-5-2×
  • ボールが前に進まない
  • 攻撃の枚数も足らない。
  • 守備も安定しない。
  • マルセロの守備のリスクが軽減される
アザール左サイドの4-4-2(カゼミーロ有りバージョン)
  • 攻撃は悪くないが、アザールの守備が微妙。
  • 右サイドの計算できる選手がいない。
  • ジダンのお気に入りであるクロース、モドリッチから一人外さないといけない。
  • カゼミーロの存在がビルドアップ時にネックに。
アザール左サイドの4-4-2(カゼミーロ無しバージョン)×
  • 攻撃は悪くないが、アザールの守備が微妙。
  • 右サイドの計算できる選手がいない。
  • カゼミーロを外さなければいけない
  • プレス耐性は格段に上がる。
  • アトレティコに7発ブチ込まれるぐらい守備強度が下がる。
アザールトップ下の4-4-2(カゼミーロ有バージョン)
  • サイドの守備はマシになるが、今度はアザールのトップ下が攻撃時に微妙。
  • 右サイドの計算できる選手がいない。
  • ジダンのお気に入りであるクロース、モドリッチから一人外さないといけない。
  • カゼミーロの存在がビルドアップ時にネックに。
アザールトップ下の4-4-2(カゼミーロ無しバージョン)
  • サイドの守備はマシになるが、アザールのトップ下が攻撃時に微妙。
  • 右サイドの計算できる選手がいない。
  • カゼミーロを外さなければいけない。
  • プレス耐性は格段に上がる。
  • 守備強度は格段に下がる
お馴染みの4-3-3
  • 4-3-3→4-4-2の可変式を導入すればアザールの守備問題は無くなる。
  • 右サイドの計算できる選手がいない。
  • カゼミーロが繋げないので、ビルドアップ時にインサイドハーフが下がらなければいけないため、エリア内にベンゼマしかしないシーンが多発する。
  • 一番慣れ親しんだシステムではある。
  • だがマンネリ感が半端ない。

という感じでどれも一長一短。こう見ると、ジダンのお気に入りである、アザール、カゼミーロ、クロース辺りがチーム作りの幅を狭めているようにも見える…。(個人的にはカゼミーロとクロースの役割を一人でこなせる選手を見つけるしかないと思っている。それがジダンにとってはポグバなのかもしれないが…)

 

ちなみにロナウドがいた時の4-3-3は表の書き方で言うと、左から△・〇・◎といった感じか。ベンゼマ&ロナウドの攻撃力が異常だったので、当時は中盤が下がって受けても問題なかった。ジダンが当時のままの感覚でチーム作りを続けているのが最大の問題と言える。

あと一週間しかないわけだが、ジダンは夏休みの宿題を片付けられるだろうか?バライードスのピッチには果たして誰が立っているのだろうか?(特に右サイド)

 

ジダンだったら「開幕戦の右サイドはローマ戦で温存して休養十分のバスケスちゃんに決定!」とかなりそうだから困る。マジでそれだけは勘弁願いたい(笑)

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選手評

 

クルトワ 間違いなくMOM。安定していた。

 

カルバハル 右サイドが依然として機能不全で良さが出ず。

 

マルセロ 1ゴール・1アシスト。アザールの役割を奪っててワロタ。このシステムの恩恵を受けている唯一の選手。

 

ナチョ ウンデルのスピードに苦しんだ。だがちょっとDF陣が無防備に晒され過ぎている感があるので、あまり責めたくない。

 

ヴァラン 3バックの真ん中はパスが得意じゃないから向いてない。

 

ミリタオ モドリッチに出した縦パスは良かった。ザニオーロやジェコに振り切られたのを見る限り、まだトップフォームでは無さそう。(そう思いたい。)

 

カゼミーロ カバーしなければいけない範囲が広すぎた。あとビルドアップ能力の低さがこのシステムだとより目立つ。まあユーベがこのシステムでやってた時はこのポジションは天才・ピルロがやってたぐらいだからね。(しかも後ろには縦パスを出せるボヌッチがいて、ピルロがマークされた時のリスク担保もされていた)このポジションは向いてないと思う。

 

バルベルデ エリア内に入って行ってシュートを撃ったシーンは良かった。個人的には今日のシステムだったらカゼミーロの位置で見たい。もしくはモドリッチとのダブルボランチとか。

 

モドリッチ マルセロのゴールをアシスト。そして何故かこんなどうでも良い試合でフル出場。最年長で怪我明けなのに酷使されて気の毒。ハッキリ言って、今年も彼の代わりはいないので、彼が怪我をしたら詰むだろう。

 

ベンゼマ エリア内でスペースを作っても、誰もそこを使わないので宝の持ち腐れになっている。どうやらアザールはそのタイプでは無さそうだし…。

 

アザール ぶっちゃけかなり使い辛い選手だと思った。チェルシー時代にサッリが悩んでいたのも頷ける。トップ下もしくは2トップ起用に何とか慣れて欲しいが。

 

ヴィニシウス プレシーズンの出来で言うと、今日が一番良かった。守備性能も含めるなら、アザールとそんなに変わらない気がする。

 

ヨビッチ チャンスを迎えるも初得点ならず。意外にゴール以外の部分も下手じゃない。ベンゼマとの2トップは試す価値あり。

 

ベイル 何故か出場。ぶっちゃけアタッカー陣で一番良かった(笑)その上、守備にも協力的だった。最終的にヴィニシウスとスイッチして右に移動していたが、4-3-3の右で試す価値はあると思うが。

 

イスコ ザルツブルグ戦のクソプレーが嘘のように効率的なプレーを披露。一体何がどうなってるのかワイにはサッパリわからん(笑)

 

ジダン あと一週間で何かが変わるとは思えないが、ファンは楽しい週末を過ごしたいんだよ。望むのは本当にそれだけ。