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リーガエスパニョーラ17-18第2節レアルマドリード対バレンシア~ベンゼマ&ベイルの停滞、その時ペレスは何を想う

レアルマドリード
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格下にホームで手痛い引き分け。

 

非常に痛いドローに終わってしまったこの試合。

世間的には新たにマルセリーノ監督を迎えたバレンシアが健闘したということになるのだろうが、私はバレンシアが引き分けたのは幸運としか言えないと思う。

 

CB不在、不当な判定でエース不在、ベンゼマの師匠化、ベイルの空気化、明確なPK見逃し、これらのマイナスがあっての引き分けであり、普通にベストメンバーで挑むことができていれば大勝もありえたであろう試合内容だった。

 

ベンゼマの決定力の無さが議論になるのはわかるが、それでは進歩がない。なぜならベンゼマは昔からこういう選手であり、ストライカーとしての役割を明確に果たしたと言えるのは11-12シーズンまで遡らなければいけない。

 

今シーズンジダンはあきらかに攻撃的な方向性にチームの舵を切っている。だがそれは不世出のゴールゲッターであるCR7の存在があるから成り立つのであり、彼が不在の試合ではまず失点をせずにロースコアの試合をモノにするというプランも視野に入れてった方がよさそうだ。中盤の手駒は抱負なので不可能ではないはずだ。

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痛すぎたCBの不在

 

この試合はセルヒオラモスが第一節の馬鹿げた退場で出場停止だったわけだが、地味に彼の不在が一番痛かったのではないか。

失点の場面はカゼミロが本職CBじゃないという事が大きく関っている。バレンシアの一点目はカゼミロがニアをケアすべきだったわけだが、ボランチのクセでマイナスのクロスをケアする位置取りをしてしまっていた。

 

また、この試合バレンシアの2TOPが楔のパスを受けて、ゴール前まで到達するというシーンが多々見られた。もしもセルヒオラモスが出場していれば、ロドリゴ、ザザクラスのFWなら前向かせないでボールを刈り取ることができていたのではないだろうか。

 

ボールをキープされる

ゴール前まで撤退を余儀なくされる

中盤の運動量が低下する

オープンな展開になり引き分けでもいいバレンシアはカウンターをしやすくなる。

 

こういう悪循環がピッチで起きていたと言えるだろう。

セルヒオラモスも今年で31歳ということも考えるとCBの補強も考えてもいいのかもしれない。

だが彼と同じクオリティを持ったCBは市場に出ておらず、今年はナチョとバジェホに期待することになりそうだ。

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機能しなかった先発メンバー

 

ジダンの采配に関してはクロースアンカーでイスコをインテリオールに置いたのは失策だったと言えるだろう。

おそらく好きな選手を全員出場させたいという気持ちだったのだろうが、コバチッチかジョレンテをアンカーに置くのが正解だったのではないか。

結局このミスのせいで交代枠を一つ無駄にしたわけで、この試合に関しては前述したマイナス要素も含めてマドリーは「持ってなかった」と言えるだろう。

 

ジダンの采配で興味深かったのはアセンシオを残してミッドウィークに温存したベイルを交代させたということだろう。これは今までは有り得なかったことでありチーム内のヒエラルキーが確実に変化し始めている兆候と言えるだろう。(イスコが前半のみで交代になったが、これも興味深い。ハーフタイム交代はジダン政権では始めてのはず)

 

そしてそれをスタンドで観たペレスは今何を考えているのか?

移籍市場は31日まで。どうなるか静観したい。