邦楽編①
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☆が今回の個人的な最優秀作品
ONE OK ROCK『Wasted Nights』
まあ曲自体は普通のポップロック。それは別に良いのだが、この曲の問題点は映画版『キングダム』の主題歌だという事。ハッキリ言ってまったく映画の世界感に合ってない(笑)なぜ中国が舞台の作品で英語の歌詞の曲が主題歌の英語になんのかサッパリわからん。『ラストエンペラー』で坂本龍一が作った神曲と比べると雲泥の差である。
サウンドもどっちかというとアメリカとかオーストラリアっぽいし、マッドマックスとかの日本版テーマならまだわからんでもないんだが。『男たちの大和』の主題歌で長渕剛が思いっきり敵性語の英語で「close your eyes~」と歌ってた時にはひっくり返ったが、それに近い物を感じる。
Aimer 『I beg you』☆
劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」Ⅱ.lost butterflyの主題歌。劇判を担当した梶浦由記が作曲。このアニメの事はあんまり知らん(笑)だがこの曲は最近のJPOPと違って独自の世界観があって良い。まあアニメの世界観ありきの楽曲なんだろうが、他のアーティストもタイアップ曲を書き下ろす時はこれくらい作品に寄り添った作品を創ってもらいたい。あとPVの浜辺美波ちゃん可愛い過ぎてワロタ。
milet 『inside you』
竹内結子主演のドラマ「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」のOPテーマ。楽曲を聴いた瞬間にアブリル・ラヴィーンなどの洋楽の影響が色濃く反映されているのがわかった。日本の歌手ではYUIに近いかな。調べたら彼女は思春期をカナダで過ごしていた様で腑に落ちた。(アブリルはカナダ・オンタリオ州ベルビル出身)コードの上でメロディを遊ばせるセンスは悪くない。でもこの手のタイプは元ネタが枯渇すると楽曲クオリティが著しく低下するので、今の所は様子見って感じかな。3枚目のアルバムまでこのレベルを維持できた時に初めて成功と言えるのでは。
洋楽編①
Rudimental 『Walk Alone』 feat. Tom Walker
メロディは普通。だがこの曲の良い所バックトラック。特にハイハットのリズム。もう既に定番の4つ打ちEDMは時代遅れになったんだなと実感する。JPOPでは未だにこのパターンが多いが。
ROBIN SCHULZ FEAT. ERIKA SIROLA 『SPEECHLESS』
これは上の曲と逆でメロディはそこそこ良いんだが、バックトラックが在り来たりな4つ打ちEDM。Zeddとかはボコーダーとか独自の要素を楽曲に取り入れてるけど、コイツはそれが無い。かといってアヴィーチー程のキャッチーさも無い。
総括:やっぱタイアップ曲は楽曲を書き下ろすアーティスト側と、依頼するクライアント側のセンスが重要だと改めて実感した。キングダムのような悲劇が続かない事を願う。そして浜辺美波ちゃんはカワイイ。