UFXからUFX+に買い換えた
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だいぶ前の話になるがオーディオインターフェイスをRMEのUFXからUFX+に乗り換えた。
UFXには音質・機能面・安定性、全ての面で満足していたのだが、「そろそろ最近評判の良いAntelopeに乗り換えようかな~」とか思ってる時にUFXの後継機であるUFX+が発売。
楽器屋でUFX+を試聴させてもらいDAの音質には満足出来たし、Antelopeはドライバーの安定性がイマイチという情報があったので、結局UFX+を購入した。
使い始めて1年以上が経ったが、ドライバーは流石の安定度だし、音質もUFXよりブラッシュアップされていて非常に満足している。特にマイクプリアンプが非常に改良された印象がる。
というわけで、今回はUFXとUFX+の音質を比較したいと思う。だがUFXはもう既に売却済みなので、HDDからベースとギターを試し弾きした時の音源を引っ張り出してきた。リズムがメチャクチャだったり、あんまりクオリティは高くないがご了承下さい。
RME UFXの音源
UFXはAD(アナログからデジタルに変換するコンバーター)のチップにCirrus LogicのCS5368(ダイナミックレンジ114dB)。
DA(デジタルからアナログに変換するコンバーター)のチップにはTexas InstrumentsのPCM4104(ダイナミックレンジ118dB)を使用しているらしい。
ちなみにコンバーターのチップのクオリティ=音質ではないのでご注意を。(音が通るトンネルの入り口の広さと思ってもらえば分かり易い。入り口は広いに越した事はないが、それ以外のクオリティが低ければ何の意味も無い)
今回の比較音源は①Fenderのプレジションベースのライン録り、②レスポールのフロントピックアップのライン録りになる。それをMP3の320kbpsに変換している。
ではどうぞ。(※音が出ます。ヘッドフォンで聴く事を推奨)
まず①のUFXのベース音源
次に②のUFXでのギター音源
RME UFX+の音源
UFX+はADのチップに旭化成エレクトロニクスのAK5388(ダイナミックレンジ120dB)を使用し、DAのチップには旭化成エレクトロニクスのAK4414(ダイナミックレンジ120dB)を使用している。
おそらくUFX2も同じチップを使用しているので、音質面ではUFX+と同等と予想される。(違いはMADIとサンダーボルト端子ががあるか無いかだけ)
ちなみにADに関してはBabyface proも同じAK5388を使用している。(Babyface proのDAはAK4413でTHDの数値が若干UFX+のチップの方が良い)だが前述した通り、コンバーターのチップだけで音質決まるわけではないので、Babyface proがUFX+と同等というわけではない。
ではまず①のUFX+で弾いたベース音源をどうぞ。
次に②のUFX+で弾いたギター音源
結論:オーディオインターフェイスは重要
聴き比べた結果、UFX+の方が音に厚みがあるように聴こえる。UFXも十分現役で使えるレベルだが、比較するとちょっと低音の存在感が薄いかな。
上がUFXの周波数ごとの音量。(ベース音源で比較)
こちらがUFX+。
まあ1トラックだけだと僅かな違いかもしれないが、1曲作るとなると何トラックも重ねる事になるので、その僅かな違いが曲のクオリティに影響する。やはり音の入り口であるオーディオインターフェイスが音質に与える影響は大きいと感じた。
ちなみに今回の比較はAD(アナログ→デジタル)部分のみになるが、DA(デジタル→アナログ)部分の方が、個人的には違いが分かり易かった事も付け加えておきたい。UFX+購入後にiTunesでMP3の音源を聴いたのだが、以前のUFXとは音の解像度・キメ細かさが全く違った。
追加で紹介したいのが、DUrec機能(ダイレクトUSBレコーディング)の便利さ。これはレコーディングでも勿論使えるし、単純にRadikoとかも録音できるので非常にありがたい。勿論、こちらも安定性抜群でエラーが出た事は無い。