スポンサーリンク
スポンサーリンク

リーガエスパニョーラ17-18第8節ヘタフェ対レアルマドリード~自分で自分の首を絞め続けるジダン

レアルマドリード
スポンサーリンク

またもや先発選びをしくじったジダン

 

実力差以上に苦しんだ試合だった。

原因はシンプルで、もはや今シーズン恒例となったジダンの選手選考ミスだ。
正しいメンバーを選び、正しいポジションに配置すれば5-0で勝ってもおかしくないレベルの相手である。

 

どこがおかしかったと言えば答えは「ルーカス・バスケス先発」と言わざるをえない。

 

前節エスパニョール戦の記事で述べた通り、彼は香車タイプのサイドアタッカー(しかもドリブルで抜けない、クロスもフンワリクロスという低スペック)であり、サイドバックを高い位置に押し上げるレアルマドリーではサイドに蓋をしているだけなのである。

この試合ではエスパニョール戦でのミスを誰かに指摘されたのかどうかは定かではないが、インサイドでプレーしようとしてはいた。だが、彼はそんな技術もプレービジョンも持ち合わせていないのだ。

 

予想通り彼がインサイドでプレーしたところで、パス回しのスピードが淀むだけで、相手のボールの獲り所になっていた。バスケス自身も自分の技術不足を自覚したのか、しばらく時間が経つとおなじみのサイドに張り付いてお得意の香車プレーをし始めた。

そうすればヘタフェからすれば占めたものである。なぜならレアルマドリーのボール回しを右に誘導してバスケスに持たせるだけでヘタフェはボールを回収できるのである。案の定ヘタフェはマルセロ、クロース、アセンシオのサイドに人数をかけて、バスケスのサイドにボールが行くように仕向けた。

この日のレアルマドリーの唯一の失点はバスケスのボールロストからである。ちなみにアラベス戦の失点もこの形からである。

スポンサーリンク

もはや「ルーカス・バスケスに持たせる」が敵チームの合言葉になりつつある

 

バスケスがまったく機能していない、というかレアルマドリーでプレーするレベルの選手ではないのに先発に選ぶジダン。

いったいジダンは何を考えてバスケスをピッチに立たせているのか?私にはまったくわかりかねる。

サイドで爆発的な突破力があるならまだ理解できるが、彼は相手を抜けないわ、ボールを失うわ、仮に抜けてもフンワリクロスと何も良い所がない。しかもボールの持ち方が縦に仕掛ける持ち方しかしないため、相手DFは落ち着いて対処できる。

 

バスケスを使うデメリットはまだある。

彼は基本右サイドに張り付く。故に他の選手が右サイドに流れるというチャンスが消えてしまうのだ。

これは選手が流動的にポジションチェンジをして、相手の守備に的を絞りにくくさせるというジダンマドリーの長所を消してしまうのである。

 

バスケスファンの人には悪いが、私が知る限りここまでレベルの低い選手が、レアルマドリーでスタメンで出場したことは記憶にない。時代が時代だったら彼はフォベールのような扱いでもおかしくないレベルの選手だ。

ハメスやベイルでも疑問を呈されるレアルマドリーである。レアルマドリーのスタメンはフィーゴやベッカムやディマリアクラスの選手でないと務まらないと、現役時代の経験からジダンは知っているはずなのだが、一体ジダンは何を考えているのだろうか。

何故彼のような凡庸な選手が先発で、セバージョスのような才気溢れる大器がベンチなのか私にはまったく理解できない。

ジダンがバスケスを交代させて、チームの攻撃が活性化して、クリスティアーノ・ロナウドのゴールが決まったのは偶然でも何でもなく必然である。

さすがにどんなにジダンが愚かでも今日の試合で「バスケスに攻撃面でのメリットは期待できない」という事に気付いたと思いたい。

ていうかそうじゃないとヤバイ。彼はリード時の守備固めで投入するのが一番合っている。

毎試合言っているがクロース、イスコ、セバージョスの内一人を左に置き、アセンシオを右に置くのかマドリーにとってベストだという事にジダンは気付いてもらいたい。ヘタフェ戦に限って言うなら、クロース、ジョレンテがダブルボランチで、2列目左にセバージョスかイスコ、右にアセンシオが最適解だっただろう。

 

実際ヘタフェはバスケスがいなくなって守り方を変えてきたし、「バスケスに持たせる」が敵チームの合言葉になりつつある、というのは冗談でもなく事実である。

 

ヘタフェ側の心理を要約すると

ヘタフェ側「やっべバスケス下げてイスコ投入してきた。右サイド誘導作戦使えねーわ」

ヘタフェ側「ここは5バックで勝ち点ゲット狙うで~」

ヘタフェ側「個のクオリティが違いすぎて無理デシタww」
みたいな感じだろう

スポンサーリンク

今シーズンのレアルマドリーが苦しんでいる理由

 

ここ数試合マドリーはスカッとした勝ち方を実現できない原因を説明すると

 

まずジダンが当然のように先発選びをミスる

当然まったくチームが機能しない

相手が「意外と俺らヤレるんじゃね?」となる

相手のモチベが上がり、スコアが動かず膠着状態&相手が遅延行為しまくる。

マドリーの選手がイラつき始めて、プレーのクオリティが低下する。

70分過ぎぐらいにジダンが自分のミスに気付いて選手投入。

交代が適切であれば勝利or引き分け(ヘタフェ戦パターン)
交代が不適切であれば引き分けor負け(ベティス戦パターン)
こんな感じだろう。

 

じゃあ何故今シーズンこういう試合が増えているのか?という話だが、もし昨シーズンのスカッドならおそらくバスケスのポジションにはハメスが入っていたはずだ。

ハメスはバスケスより遥かに格上の選手であり、彼ならベンゼマとCR7に良質なボールを供給しつつ、自分でゴールを狙えた。

 

ジダンの選手選考には選手のネームバリューが大きく関っている。ベイル、ベンゼマへの優遇っぷりを見てもそれはあきらかだ。攻撃陣からハメス、モラタといったネームバリューのある控えがいなくなったことによって、ジダンが先発選びをミスる確率が昨シーズンより上がっているのではないだろうか。
例えば私がマジョラルをよくこのブログ内で「マジョラルを使わないんだ!」と述べているが、ジダンはマジョラルを頑なに使わない。ウォルフスブルグで結果を残せなかったマジョラルはジダン的には信用に値しないのだろう。

仮にマジョラルがウォルフスブルグで大活躍して、ブンデス得点王でも獲っていれば、ジダンは今よりマジョラルにチャンスを与えているだろう。同じ能力を持った同じ選手でもこれだけ扱いが違うのである。簡単に言えばジダンの選手選考は選手の純粋な能力よりも、その選手のバックボーン、キャリアなどに影響されすぎなのだ。

 

嘆いてもハメス、モラタは帰ってこないし、人が足りないわけではない。前述した通りアセンシオを右に固定すればいいのだ。バスケスやベイルはアセンシオを休ませたい時に使えばいい。

ジダンがそれに気付くだけで見違えるように良くなると思うのだが…。事態が好転することを願う。

スポンサーリンク

選手評

 

カシージャ 久しぶりの出場だが落ち着いてプレーできていた。失点は彼に責任は無い。キック精度はナバスよりも優れている。このレベルの選手が第2キーパーなのはありがたい。

マルセロ 怪我明けでまだコンディションが戻ってないように見えた。得意の攻撃参加も鳴りを潜めた。なぜこのコンディションでジダンが先発で使ったのか理解できない。最初からテオで良かったのでは。(これもジダンの選手選考がネームバリューに左右されている証拠なのでは)トットナム戦彼が先発だと、オーリエに左サイドを蹂躙される可能性がある。どう考えても今は先発で使うべきではない。

ラモス 舐めプはご愛嬌。まぁ可もなく不可もなくといったところか。サイドチェンジを宇宙開発するのはやめてもらいたい。あとそろそろコーナーキックから決めてもらいたい。(体調が悪かったという報道もあり。だとしたらバジェホw)

ナチョ 相変わらず安定していた。攻撃陣にもナチョのようにどこでもこなせる選手がいれば、助かるのだが。

アクラフ 18才とは思えないプレーを披露している。ひょっとしたら大化けするかもしれない。少なくともダニーロ放出を嘆いているマドリディスタには同意できない。クロス精度とファイナルサードでのプレーを改善したい。

マルコス・ジョレンテ 守備面ではフィルター役として機能。もっと攻撃面でアピールしたい。クロースとのタスクの棲み分けが課題か。

クロース 相変わらず安定していた。代表を怪我で離脱したのに休ませてもらえない社畜っぷりには同情。

アセンシオ 左サイドだとやはり良さを発揮できない。マルセロが不甲斐ないのも関係して、イスコとテオが投入されるまではやりにくそうだった。

バスケス 言うまでもなく最悪。というか良かった試しがない。詳しくは前述しているので控える。来シーズン彼を放出して、彼のポジションに優秀なサイドアタッカーを獲得するべきだろう。ドルトムントのプリシッチなどどうだろうか?

ベンゼマ まだ本調子ではないがCR7のパートナーとしては優秀。この試合はバスケスのせいで前線は機能不全に陥っていたので、今日の彼は責められない。

CR7 ようやく初ゴール。これで彼へのプレッシャーも和らぐだろう。まぁジダンが先発選びを間違えなければ軽くハットトリックできてたと思う。そういう意味ではジダン采配の一番の被害者だろう。

イスコ 彼の事はそこまで評価してないが、バスケスがあまりに酷いため相対的に良く見えた。決勝点をアシストしたのは良かったが、試合終了間際の怠慢守備は酷い。自分はこのチームの王様じゃないという事を早く気付いてもらいたい。

テオ マルセロがリハビリ状態だったので、先発じゃないのは可愛そうだった。攻撃活性化に貢献。トットナム戦で使ってあげて欲しい。

マジョラル ずっといいプレーしているが、ジダンの評価は上がらず。もっと信用されるに値する。