残された最後のタイトルを求めて
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クラシコに連敗し、国内タイトルは指からすり抜けて行った。言うまでも無く、ソラーリにとっては進退問題に直結する試合。
マッチプレビューと全く同じスタメン。わかり易い男・ソラーリ、ここに有りって感じ。しっかし本当にローテーションしねぇな。フィジカルコーチのピントゥスも何か言えよ(笑)
GK 24 アンドレ・オナナ
DF 4 マタイス・デ・リフト 31 ニコラス・タリアフィコ 17 ダレイ・ブリント 12 ノウセア・マズラウイ
MF 6 ドニー・ファン・デ・ベーク 20 ラッセ・シェーネ 21 フレンキー・デ・ヨング
FW 22 ハキム・ジエク 7 ダヴィド・ネレス 10 デュサン・タディッチ
アヤックスは1st Legと一緒。
皆様お疲れ様でした
全て終わりましたね…。
マッチプレビューで「ソラーリが何の策も用意せずに選手任せで戦ったとしたら、負けても驚かない」と書いたが、本当にそうなってしまいましたね…。リアルタイムで観た方はお疲れ様でした。
え~っと、何から話せばいいのか…取り敢えず、私がこの記事を書いている時点ではソラーリの解任は発表されてない。
この試合の問題点は腐る程あったけど、今更ソラーリマドリーの問題点を書いた所で何の生産性も無いしね…。
世間の論調を見ていると、「ジダンの退任ガー」とか「クリスティアーノ退団ガー」的な意見が多いけど、この試合に関してはそれは違うかなと…。
だって0-0でも勝ち抜けだったんだよ(笑)なんなら0-1でも良かったわけで、クリスティアーノ退団による得点力不足とか、ジダンは関係ないと思うんですよね。
アヤックスは良いチームだと思うけど、マドリーの選手の方がどう見ても優秀なわけで、自分にはマドリーが勝手に自滅したようにしか見えなかった。
ヴィニシウスとバスケスが怪我したのは不運だったのかもしれないが(ヴィニシウスはソラーリの酷使も関係してるだろうが)、ヴィニシウスとバスケスの両翼って「守備面でもっとも信用できるから」って事で採用されたのに、その2人がまだピッチにいる前半18分の時点で2点獲られているわけで、これは「如何にソラーリのチーム造りに欠陥があったか」という事を如実に表している。
あと「クリスティアーノがいないとマドリーは点を獲れない」っていう風潮も個人的には疑問。
だって今日のマドリーの唯一の得点を振り返れば、モドリッチがフレンキー・デ・ヨングを右サイドに引き摺り出して、空いたスペースをアセンシオが使って得点している。
この形って1st Legのマドリーの1点目とほぼ同じ構造で、言わばアヤックスの泣き所だったわけですよ。そこを徹底的に突くような策をソラーリが授けていれば、点はもっと獲れたと思うんですよ。今のスカッドでも。
そりゃクリスティアーノがいれば、ベンゼマとクリスティアーノのコンビネーションで何か起きたかもしれないけど、やっぱりソラーリに問題があったと言わざるを得ない。
そして「なんで世界最大のメガクラブがソラーリみたいな、経験も実力も不足している監督に任せざるを得なかったか?」って事に行き着く。
ペレスよ、ジズーのメッセージを思い出せ
これはソラーリ就任後に4連勝を飾ったセルタ戦の記事。
そもそもジダンが辞任した理由は「私のやり方では来シーズンこのチームは勝てない。選手達には新しいメソッドが必要。」だったはず。 そしてポゼッション薄らハゲのロペテギが就任。だがそのロペテギが上手く行かず、ジダンと同じ流派の闇鍋サッカー(今の所)のソラーリが就任。 ジダンの読みが正しいなら、同じ流派のソラーリも近い将来同じ壁にぶつかる可能性がある。しかもジダンにはロナウドというチートストライカーがいたが、ソラーリにはそれも無い。 私の意見だが、解任ブーストで順調に勝ち星を重ねてドン底から抜け出した事で、首脳陣・サポーターとも充足感からフラットな目線でチームを評価できていないように感じるのだ。 このまま「ベニテス→ジダン時代と同じ様にレジェンドを途中登板させて順調にシーズン終了まで行く」なんて美味い話があるだろうか?あんな奇跡が2回連続で続くなんて事があるのだろうか? それとも私の予想を覆して、ソラーリが新たな王朝を築くのだろうか? |
結局、ジダンは自分の個人技ゴリ押しサッカーに限界を感じて辞めたわけで、ソラーリがやったのはジダンの個人技ゴリ押しサッカーから、クリスティアーノという存在と、ジダンの意味不明な強運を抜いたサッカーだった。そして、これはカスティージャの試合を観てればある程度予想できる事である。
もっと細かく言えば、ジダンはアンチェロッティのアシスタント時代の経験があったが、ソラーリにはそれすら無い。そりゃこうなるでしょうよ(笑)むしろなんでこれで勝てると思ったのか?
ペレスはロペテギが新しいメソッドを持ち込んでくれると思って、ロペテギを招聘したのかもしれない。だがロペテギの失敗が予想外だったとしても、その後任に真逆のタイプの監督であるソラーリをチョイスするのは矛盾している。
どう考えても、プランBとしてフベニールAで良質なサッカーを披露していたグティをカスティージャに昇格させておくべきだった。
結局、フロントの一貫性の無さと見通しの甘さがこの失態に繋がったと言わざるを得ない。
見様によっては、彼の能力では対処不可能な仕事を押し付けられたソラーリが被害者にも見えてくる。ソラーリの会見での言葉を借りるなら、私にはジュリア・ロバーツと付き合うために全財産を注ぎ込んだにも関わらず振られた哀れな男に見える…。
安西先生「まるで成長してない…」
ソラーリの処遇
残念ながら、ソラーリは99.9%解任だろう。問題は「今解任するのか、シーズン終了まではソラーリに任すのか?」という事。
これは人によって意見が別れるだろうが、私は今すぐ解任しても良いと思っている。前もチラっと書いたが、ソラーリは空気の読める男であり、「敗者は首を切られる」マドリーの鉄の掟を理解していて、もう自分が解任される事を悟っているはず。
私が心配しているのは、クビを切られる事を知りながら指揮を取り続けて、ソラーリは一体何をモチベーションにすればいいのか?という事。加えて、そんな状態の監督の言う事を選手が真剣に聞くだろうか?
どんなに悪いシーズンであろうとも、何が何でも来期のCL出場権だけは死守しなくてはいけない。ソラーリには気の毒だが、今のソラーリを続投させるというのは非常に危険だと言わざるを得ない。
他所から監督を連れてくるのは難しいが、カスティージャの監督であるホセ・マヌエル・ディアスを昇格させるとかなら可能なのではないだろうか?(ただ現在首位と5ポイント差で2部昇格も有り得る状況なので、非常に難しい選択ではある。)
世間は「レアルマドリーは終わった」と言うかもしれない、でも私はまだマドリーは死んでないと思っている。
第一次銀河系時代末期は手の施しようが無い重傷だったが、今のチームは監督次第では十分戦えるチームだと思っている。特に中盤から後ろは依然として世界最高レベルで、むしろマドリーの選手だからこそ、この悲惨な状況でここまでやれているとも言える。
なので来期に巻き返すためにも、少しでも良い形でシーズンを終えたい。
週末にはバジャドリード戦が控えている。果たして誰がベンチに座っているのだろうか?
選手評
クルトワ 4点目以外の失点は組織が破綻しているので、彼に責任は無い。4失点目が無くても勝てたとは思えない。
カルバハル 疲労の蓄積と組織崩壊の皺寄せでいつ壊れてもおかしくない状態。ゆっくり休んでくれ。
レギロン 彼のせいではないが、こういう試合では経験を買ってマルセロ先発もありだったかな。
ナチョ 退場。「ラモスの不在ガー」みたいな意見もあるけど、そもそもCBの負担が大きいチーム造りに問題があるわけで、ナチョを責めてもね。
ヴァラン シュートが相変わらず入らん(笑)それでもこの日程を考えればよくやってるよ。
カゼミーロ 疲れでヘロヘロ。まあ仕方ない。
クロース マジで酷かった。良い選手なのは認めるが、聖域扱いは止めるべき。今日に関してはセバージョスかバルベルデを使われるべきだった。
モドリッチ 相手に穴を作ってチームを動かそうと苦心し続けたが、それに呼応したのがアセンシオだけだった。年齢と日程を考えれば、これ以上は求められない。
バスケス 前半に負傷退場。正直彼がいても失点してるんでそれ程重要な選手には思えない。
ヴィニシウス 過労死。右足脛腓骨関節の靭帯を断裂で2ヶ月離脱。100%ソラーリの責任。
ベンゼマ 両ウイングの怪我を考えれば、怪我して無いことが奇跡。プレー自体も悪くなかった。ベンゼマとコンビを組む選手がいなかった。
ベイル 決定機が2回あったが決められず。なんだかんだで得点の匂いはする。もっと積極的に使ってフィットさせていれば結果は違ったかもしれない。
アセンシオ 唯一のゴールを決める。イマイチと言われている右ウイングで使っても、どう見てもバスケスよりは良いんですが…。
バルベルデ 時間が短すぎた。先発でも良かった。
ソラーリ 何もかける言葉が無い。CWCを獲って、チームの順位を上げてくれた事には感謝している。