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リーガエスパニョーラ18-19第35節ラージョバジェカーノ対レアルマドリード~足りないのはモチベーションじゃなく…

レアルマドリード
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アウェーで未だに未勝利…

 

関連記事:バルセロナのリーガ優勝が決定…リーガエスパニョーラ18-19第34節ヘタフェ対レアルマドリード~さよならジョレンテ、セバージョス…

 

だんだん攻撃の機能不全が明らかになってきたジダンマドリー。以前は個人技のゴリ押しで叩き壊せたが、今ではそれすら見れない状態。ベンゼマのいない状態でジダンが攻撃をどうするか?が注目ポイントだった。

 

 

何でか知らんが、ここに来てダイヤモンドの中盤にしてきた。このジダンの決断はマジで意味不明。ピッチの幅が狭くて中央でパスが引っ掛かりやすいバジェカスで、中央の数的優位で勝負する中盤ダイヤモンドって(笑)ジダンセンス無さ過ぎワロタ。

 

 

GK 1 アウベルト

DF 2 ティト  7 アレクサンドレ・モレノ  21 アブドゥライェ・バ  23 アレハンドロ・ガルベス

MF 3 ユーチ・ヘンリー・アグボ  15 マリオ・スアレス  22 ホセ・ポゾ

FW 24 ハビエル・ゲーラ 11 アドリアン・エンバルバ  14 ベベ

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最下位に勝ち点3を献上

 

試合は前半にラージョにPKで先制を許し、そのまま何も出来ずに試合終了。またしても攻撃が機能不全で無得点。ジダンが監督として何もしてないのが明らかになった試合であった(まあ17-18シーズンで答えは出てるんだが…)

 

しかも、この試合こそ今までやってた4-3-3で両翼に脚の速い選手(左ベイル、右アセンシオが適任か)を置いて裏を狙うべきなのに、なぜかこの試合に限って中央にスペースが無い中、4-3-1-2で中央密集パスサッカーに変更する無能采配。そして案の定4-3-1-2システムの構造的欠陥であるサイドの数的不利から失点。

しかもそんなにボールも持ててないという…(ポゼッション52%)

17-18シーズンに散々言った事だが、中盤をダイヤモンドにするなら死ぬほどポゼりまくらなきゃ収支が合わないんだって。それこそアンチェロッティミランとかペップバルサぐらいの完成度の高いチームじゃないと意味無いわけ。勿論ジダンにそんな能力は無い。

 

ジダンさんの試合後のコメント

「全てが悪かった。走れなかったら勝負できない。ラージョはプレーしていたが、我々は何もしなかった。私はいつも選手を守っているが、今日はできない。だが、私にも責任はある」

何もしてないのはアンタだろ(笑)選手のせいにするとか無能過ぎて草。「走れない」じゃなくて「どこに走ればいいか」がわかってないんだよ。

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モドリッチの苦悩

 

この試合を観て「タイトルが賭かってないから選手のモチベーションガー」とか言ってるヤツは目が腐っていると言わざるを得ない。私には選手は真面目にやってるように見えた。そもそも選手のモチベーションが仮に50%だったとしても、マドリーの選手のクオリティなら5-0で勝てる相手である。如何にチームが破綻しているかがわかる試合内容であった。

 

例えば前半33分のモドリッチがロストしたシーン。この試合「モドリッチのロストが多すぎた」と言われているようだが、このシーンを見ればその批判が如何に的外れかわかる。

モドリッチが右に展開しようとしたが右サイドに誰もおらず、どこにパスを出せばいいかを躊躇している間にボールを奪われている。この試合のモドリッチは機能不全の中盤の中で「どうやってチームを動かすか?」と苦心し続けていたように見える。

結局この4-3-1-2というシステムはモドリッチが「ビルドアップ時には右インサイドハーフ」、「守備時にはスライドして右サイドハーフ」、「ファイナルサードではトップ下でチャンスメイク」といった感じで、一人三役をこなさなければいけないモドリッチ過労死不可避システムなのである。

16-17シーズンのユーベとの決勝では本当にモドリッチが一人三役をこなして「ちょっwwコイツヤバ過ぎワロタ」状態だったから、圧倒的な試合になっただけである。

 

それに、いつもなら最大の理解者であるベンゼマが気を利かせてパスを受けれる位置にいてくれたのだが、そのベンゼマもいない。

だからいつもより判断のスピードが落ちて、次の動作への準備もままならない、自ずとプレー精度は低下する。問題はこの選手がバロンドーラーだという事。しかもバロンドールを獲ったのは大昔の事ではない。彼は直近のバロンドーラーである。

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不安しかない来シーズン

 

そんな優秀な選手ですら苦しんでいるチーム状況で、「選手のクオリティが足りない」という批判は的外れにも程がある。問題はアンチェロッティ解任以降まともな監督を連れて来なかったフロントの失策である。

 

以前、グティの記事で書いた事だが、「ジダンがマドリーに最適な監督」なんじゃなくて、「監督・ジダンにとって最適な職場がマドリー」なんだよ。それなのにみんな前者の考えが正しいと思い込んでるのが問題だよな。

個人的には今すぐにでも他の監督を探してもらいたい所だが、そんな事は有り得ないだろう。というより復帰の要請を受けて戻って来たジダンがクビになる事はないだろう。数々の名将の首を切ってきたペレスとはいえジダンの肩を叩くのには抵抗があるはずだ。

つまり来季ジダンで行き詰ったら、もうそこでTHE ENDである。世間的には「来季はマドリーの反撃のシーズンになる」的な意見もあるが、自分は現状不安しか感じない。

 

今季のバルセロナの成績から予想される、優勝に必要な勝ち点は大体90ポイント前後。正直そんなにべらぼうに高い数字でもない。38試合で30勝は本来のマドリーなら十分可能。

今の所マドリーは20勝で、単純に考えると、来季は10勝上積みしないといけない。この10勝分をどうやって生み出すか?が重要。(ちなみに11-12シーズンが32勝。16-17シーズンが29勝。やはり30勝前後は勝たないとリーガ制覇は難しいと思われる。)

 

 

会見で補強について聞かれたジダンが、

ジダン「私はどんな権力も有していない。重要なのは、力を合わせて事にあたることだ。権限を有する人々がいて、監督である私は、彼らと一緒に物事を進めていきたい。私は家でも権限など有していない。(補強は)一緒に行っていくことなんだよ」

と言っていたようだが、来季マドリーが勝てるとしたら、フロントが死ぬ程補強をしてそれが全部大当たりする…、ぐらいしかないかな。

「大当たり」ってのは、つまり相手の組織をぶっ壊せる破壊的な個の力を手に入れて、10勝分を上積みできるか?って事。

ところで、補強が全部大当たりした事なんて過去にあったっけ?(笑)

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選手評

 

クルトワ 久しぶりの出場だったが、1対1をセーブするなどまずまず。

 

カルバハル 復帰以降まだトップフォームになってない。加えて、今日は右サイドに人が足りなかったので攻守で負担が大きかった。

 

マルセロ 後半は高い位置を取れるようになったが、得点に繋がるようなプレーは出来なかった。

 

バジェホ PKを獲られてしまったが、個人的にはあの判定は厳しいかな。それ以外は悪くなかった。

 

ヴァラン 可もなく不可もなく。

 

ジョレンテ 悪くなかったと思う。カゼミーロとそんなに差があるようには思えない。

 

モドリッチ 前述した通り、孤立していた。ポゼッションを安定させるためにクロースと近い位置でプレーしようとして左サイドに寄れば、今日のシステムだと右サイドの守備問題が発生する。彼にはどうしようもなかった。

 

クロース いつもの事だが、モドリッチと違って高い位置でのプレーは少なかった。アンカーならそれでいいんだが、インサイドハーフだからね。

 

セバージョス トップ下としてはアピールできなかったが、今日の2トップとやるのは初めての事だし、誰が出ても厳しかった気がする。

 

ベイル 彼が欲しいタイミングでボールを貰う事が出来なかった。バスに乗らなかったらしいが、怒りは理解出来る。本人的には「こんな状態で俺にどうしろっていうんだ!」って感じなんだろう。

 

マリアーノ チャンスは前半に1回あったぐらい。正直これだけで失格の烙印を押されるのは可哀想だと思うが。

 

ブラヒム 今日はイマイチ。なんでアセンシオより序列が上なのか?

 

イスコ モドリッチと交代で出場。有効なパスは出せず。

 

バスケス マリアーノと交代で出場。何を期待して入れられたのか意味不明。

 

ジダン 完全に戦犯。いい加減、攻撃がシュートまで辿り着かない問題を修正しないと。今の内容のままだと来季はCL圏を逃すかもしれない。