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音楽コラム第1回~コードブルーを観てて今更感じたミスチル桜井氏の苦悩

音楽・DTM

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今日はサッカーじゃなく音楽についてです。

ドラマ「コードブルー」を観ていたのだが、ドラマ終盤に流れる「HANABI」を聴いていて色々感じたので書いておこうと思う。

 

私は洋楽から音楽に入ったので別にミスチルファンではないのだのが、この曲はミスチル後期を代表する曲という事で私でもよく知ってる。

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実は構成が特殊なHANABI

 

実はこの曲は構成が特殊で、
Aメロ→Bメロ→Aメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→大サビ→転調してサビ
という構成になっている。

ちなみに普通のJPOPなら、
Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→大サビ
となるのだがこの曲は1番と2番でサビ前の部分が変更されている。

(1番はAメロ→サビ、2番はBメロ→サビ)※ただしサビ前の印象的なギターフレーズはまったく同じ演奏。

 

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桜井氏の狙いを考察

 

「HANABI」がかなり珍しい構成だと理解していただけたと思うのだが、ここから私の推測を書いていきたい。

実はこの曲のサビのコード進行はミスチルの楽曲でよく使われる、まさに王道のコード進行なのである。

至る所で耳にする悪く言えばありきたりなコード進行なのだが、桜井氏は天賦の才でメロディを発明し、そのメロディにコードはつけていったはず。

おそらく桜井氏は曲が完成した時に、
「あぁまたこのコード進行かぁ~」的なことを感じていたのではないだろうか。

「変化をつけるために3番に転調するというのもよくあるしなー」
「なんか斬新な方法で変化をつけられないかな」

そこで前述した、曲の構成を入れ替えて従来のJPOPにはない構成にするという方法に辿り着いたのではないか。

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桜井氏が見せたモンスターバンドの矜持

 

たぶんこれだげ曲のクオリティが高くて月9のタイアップがつけば、曲はヒットしていただろうけど、それだけでは桜井氏が満足できなかったのではないか。

 

ミュージシャンが第一線で活躍し続ける条件として、
「レコーディングを終えてスタジオを出る時に満足感を得られているか」
が非常に重要で、それを感じられなくなった時にミュージシャンは引退を考える。

 

おそらく桜井氏はセールスや世間の評価のためではなく自分自身の人生を賭けてこの曲を書き上げたのではないかと思った。これからも大好きな仲間達とバンドを続けるために….。

そういうフィーリングをこの曲の歌詞と「HANABI」というタイトルから私は感じた。

この曲は2008年の楽曲だが、ミスチルいまだに健在である。

 

奇しくも最近発売されたシングル「HIMAWARI」もコード進行的には「HANABI」と同じ系統なのだが、Aメロ→サビというBメロをぶち抜くことでまた曲に変化をつけている。

 

モンスターバンドMr.Childrenの一番の原動力は、虚栄心や自己顕示欲でもなく学生時代からの仲間との楽しい時間が終わってほしくないというイノセントワールドへの郷愁なのかもしれない。