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音楽コラム番外編:最近気になった曲をまとめて楽曲レビュー(2018年10月)

音楽・DTM
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邦楽編①

 

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が今回の個人的な最優秀作品

Mr.Children「Your Song」

 

言わずと知れたモンスターバンド・ミスチルのニューアルバム収録曲。前回の「SINGLES」の時も書いたが、メロディーのクオリティが著しく低下している。歌詞はまあ可もなく不可もなくって感じ。

唯一良かったのは、デヴィッド・ボウイやフー・ファイターズなどを手掛けるジョー・ラポータ(Joe Laporta)に依頼したマスタリング。各楽器の音の分離が良くなって、生生しいロックバンド的なサウンドに仕上がっている。ミスチルの過去の作品の音質はハイファイ過ぎて嫌いだったが、この音の傾向は結構好き。

だがそうなると、逆に弦楽器隊(ギター&ベース)の田原健一と中川敬輔の実力不足が目立つのが何とも(笑)

 

BUMP OF CHICKEN「シリウス」

 

TVアニメ「重神機パンドーラ」オープニング主題歌。バンプが数年に一回は必ずリリースする、疾走感のあるポップロックナンバーである。「カルマ」とか「sailing day」とか「乗車権」に近いかな。メロディはそこそこだが、ハッキリ言ってバンドの進化した部分は感じられなかった。だがもうcoldplayを丸パクリするバンプは見たくなかったので、まだコッチの方向性の方がマシ。歌詞もアレンジも王道のバンプ節って感じ。ネタ切れの藤原基央がそろそろパクる元ネタ探しの旅に出そうな予感。

 

DAOKO「終わらない世界で」☆

 

任天堂/Cygames アクションロールプレイングゲームアプリ『ドラガリアロスト™』 主題歌。この曲には良い意味で驚いた。というのもこの曲の作曲・プロデュースは小林武史なのだが、まだこんな良いメロディを書けるとは…。「コバタケまだまだやれんじゃん!」と聴いてて思ってしまった。ちょっとキョンキョンの『あなたに会えてよかった』のネクストバージョンって感じもあって、年長者にもアピールする魅力があるのではないだろうか。

アレンジも中々のクオリティだが、My Little Loverをやっていたコバタケからすれば、これくらい朝飯前だろう。やっぱこういうアンニュイな世界観を女性ボーカルに歌わせるのは彼は向いている。全然DAOKOに触れてないけど、DAOKOの歌詞と歌唱もそこそこ良かったよ(笑)

 

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邦楽編②

 

iri 「Only One」

 

国際ファッション専門職大学のTVCMソング。編曲はYaffleだが、作詞・作曲は本人が手掛けているらしい。曲自体はそこそこ良く出来ているのでは。

彼女の一番の売りは特徴的な声質だろう。個人的な直感だが、彼女のようなタイプの声質はどんな曲を歌っても同じ様な曲に聴こえてしまう可能性がある。ていう事で、作曲を外部のクリエイターに委託した方が音楽性の幅が広がっていいのでは。でもこの手のタイプのアーティストはプライド高くて自分で作りたがるんだよな(笑)

 

シン(阿部サダヲ)&ふうか(吉岡里帆)『体の芯からまだ燃えているんだ』

 

映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』主題歌。作詞・作曲はあいみょん

youtubeのコメントを見ると「2人とも歌上手い!」みたいな絶賛の声が多い。だが生演奏だったら悲惨な事になるだろう。というのも、阿部サダヲと吉岡里帆の歌声がAutotune(ピッチ修正ソフト)で修正し過ぎ(笑)

実はこの現象は最近の邦楽界で良くある事なのだ。一番有名なのは松たか子のアナと雪の女王の主題歌の「Let It Go」である。「松たか子がアナ雪で紅白出場か?!」みたいに騒がれている時、音楽業界では「あんなに修正してるのに生で歌えるわけねぇじゃん」と醒めた目で見られていたのは有名な話である。

話を戻すと企画モノとしてはソコソコ良く出来ている。でも大ヒットはないかな。

 

ReN 『存在証明』

 

エド・シーランのモノマネで批判されたからなのかは知らんが、この曲はフォーク・歌謡曲的な路線になっている。ただまだキャリアが浅く、音楽家としての蓄積があまり無いので、エド・シーランの要素が無くなると、父親の劣化版みたいになってしまっている。どう考えても「大型新人登場!」と持て囃した音楽業界・レコード会社の育成ミス。数年インディーズで経験を積ましてたら大化けしていた可能性がある。もったいない。

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邦楽編③

 

RIRI 『Maybe One Day』

 

歌は上手いし、楽曲も良く出来ている。だが売れないだろう。なぜなら、この手の音楽が好きな人は本物の洋楽に行くだろうし、Jpop・歌謡曲が好きな人は別の所に行く。彼女は非常に立ち位置が中途半端なのだ。この路線を続けるならブレイクは厳しいだろう。

例えば宇多田ヒカルは洋楽要素が強いアーティストではあるが、歌謡曲好きにも響く独自のポップセンスを持っていた。

個人的に西野カナみたいにJPOP要素ふんだんに取り入れて、女子高生から金を巻き上げる方向性をオススメする。

 

 I Don’t Like Mondays 『LEMONADE』

 

私の中で毎年ブレイクしそうで毎年ブレイクしないアーティストNo.1であるI Don’t Like Mondaysの新曲。この曲を聴く限りどうやら今回もブレイクは難しそうだ。曲自体は悪くない。だが上のRiriと同じで、立ち位置が非常に中途半端。この手の音楽が好きな人は洋楽に流れる。Jpop・歌謡曲が好きな人はI Don’t Like Mondaysは聴かない。なので知る人ぞ知るバンドを抜け出せないのだ。取り敢えずThe 1975をパクるのは止めろ(笑)

 

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洋楽編①

 

Deaf Havana- 『Sinner』

 

デフ・ハヴァナって読むらしい。イギリスのロックバンドである。まあスタイル的にはThe1975とかに近い。80年代のリバイバルというか。この曲は佳作だと思うけど、この程度のクオリティの楽曲だとcoldplayやoasisのレベルにはなれないだろう。I Don’t Like Mondaysがこれからパクりそう(笑)

 

 

Troye Sivan  『Bloom』

 

ボーイジョージを思い出す出で立ちとPV(笑)曲は最近の洋楽にありがちなパターン。もう一工夫しないと売れないだろう。こちらもI Don’t Like Mondaysがこれからパクりそう(笑)

 

 

Jess Glynne  『I’ll Be There』☆

 

これは良い。メロディもいいし、シンガーの独特な歌い回しと声質も曲調に合ってる、バックトラックもハイクオリティ。良い声だな~と思って、よく調べたらワイの好きなclean bandit(クリーン・バンディット)の『Rather BE』を歌ってた人だった。そりゃ好きだわ(笑)

 

 

 

総括:何と言っても、ベテランの小林武史がホームランを打ってくれたのが嬉しい。だがそれ以外の邦楽は酷い。特にミスチルの劣化っぷりは深刻。そしてその劣化したミスチルよりもクソな曲しか書けない若手アーティスト達、という事で斜陽化の止まらない邦楽界の現状を改めて実感した。