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リーガエスパニョーラ18-19第25節レアルマドリード対バルセロナ~これは再放送ですか?

レアルマドリード
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フリーズ状態のソラーリ

 

関連記事:リーガエスパニョーラ18-19第25節レバンテ対レアルマドリード~空虚な勝ち点3国王杯18-19ベスト4レアルマドリード対バルセロナ2nd Leg〜「瓦解」

 

国王杯から敗退して、次はリーガでクラシコ。アヤックス戦の方が大事なので、扱い方が難しい試合。

国王杯のクラシコでは

ソラーリが一番やってはいけないのは、今日と同じスタメンで負ける事である。そうなれば求心力を急激に失って、シーズン終了まで持たない可能性も有り得る。

と書かせていただいた。

 

 

 

キーパーとベイルのみ代えて来た(笑)う~む、微妙過ぎるスタメン。国王杯は0-0でもOKだったので、守備重視の4-3-3でも理解出来たのだが、この試合は勝利以外は意味の無い試合。引分けでも駄目。そう考えると、思い切って2トップを試してみたりしても良かったのでは?

 

 

GK 1 マルク・アンドレ・テア・シュテーゲン

DF 3 ジェラール・ピケ  15 クレマン・ラングレ  18 ジョルディ・アルバ 20 セルジ・ロベルト

MF 4 イヴァン・ラキティッチ  5 セルヒオ・ブスケツ  8 アルトゥー

FW 9 ルイス・スアレス  10 リオネル・メッシ  11 ウスマン・デンベレ

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修正という概念が無いソラーリ

 

録画で観たけど、案の定敗戦。しかしこの敗戦は萎える。何が萎えるって、負け方が国王杯の再放送かっていうぐらい似ていた事。

 

繰り返しになるが、国王杯のクラシコでソラーリはカゼミーロにメッシをケアさせている。その結果、オーバータスクでカゼミーロが普段の試合でやっているタスクを行えず、守備に綻びが生まれて敗戦。ざっくり言うと、こんな感じの試合であった。

 

この試合の失点シーンもほぼ同じであった。カゼミーロがメッシをマークするために、いつもやっている裏のスペースのケアの仕事が出来ずに失点した。(カゼミーロはセルジ・ロベルトが持つ前に首を振ってメッシを確認している)

しかもラモスの突撃守備のポカ、クロースの舐めプ守備、大外からの斜めのパスでCBの裏のスペースを使われる形も国王杯と一緒。同じ様な形で2試合・3失点しているわけで、ソラーリが全く何の修正もしていない事が明らかになった。

 

ちなみにカゼミーロはメッシが近くにいない時はCBの裏をケアする動きをしているので、おそらく彼の中での優先順位がメッシ>裏のスペースだったのだろう。(負けているので無意味だが、一応メッシにはこの2試合では仕事をさせていない…)

 

ぶっちゃけ相手監督のバルベルデに舐められてるよ、ソラーリは。バルベルデも内心びっくりしてんじゃね?「ちょっww何にも修正してないから、前回と同じ形で崩せてメシウマ過ぎワロタ」とか思ってそう(笑)

ほんま最近のクラシコは両チームとも弱体化して低レベル過ぎてな…(勿論マドリーの方が酷い)戦術的にハイレベルだったモウリーニョとペップの頃が懐かしい。

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ソラーリマドリーの構造的欠陥

 

正直、この試合は監督次第では十分勝てた試合だったと思う。ソラーリの戦術レベルが低いのはもうどうしようもないが、ソラーリは自分のチームのストロングポイントをもう一度理解すべきだろう。

 

直近5試合のマドリーの得点パターンを見てみると

アトレティコ戦
  • 1点目 CKから得点
  • 2点目 アトレティコが前掛かりになって出来たスペースをヴィニシウスがドリブルで突いて、そこからPKを獲得。
  • 3点目 カウンターからベイルが得点。
アヤックス戦
  • 1点目 ヴィニシウスが裏のスペースに抜けて、ドリブルで剥がしてベンゼマが決めた。
  • 2点目 カウンターからカルバハルのクロスをアセンシオがあわせる。
ジローナ戦
  • 1点目:CKの2次攻撃から、クロースのクロスにカゼミーロが合わせて得点。
レバンテ戦
  • 1点目:相手のハンドからPK
  • 2点目:お笑いPK
国王杯バルセロナ戦打ち合おうとして失点。しかも無得点

こんな感じになる。

 

見ての通り、ソラーリのマドリーが撤退守備を崩した得点は無く、全てセットプレー関係か、前掛かりになった相手の裏のスペースを使ったカウンターによる得点なのである。

辛辣な言い方すれば、「相手の守備が手薄な時のみ、前線のアタッカーのスピードと技術で得点出来ている」という状態。

ずっと言ってきた事だが、私が「ソラーリマドリーは先行逃げ切り型のチーム」と言ってるのはコレが理由である。

 

私はこの2試合のバルセロナの守備が優れていたとは思ってない。バルセロナは去年ローマに負けた時と同じ課題を抱えているように見える。単にマドリーの攻撃が稚拙過ぎただけだと思っている。

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ソラーリよ、出来る事をやれ

 

「じゃあ、これからソラーリマドリーがCLで強豪と戦う時にどうすればいいのか?」となるが、答えはカウンターのチャンスが来るまで耐えるしかないのではないだろうか?

 

アンチェロッティの頃は確実にカウンターもポゼッションも出来る全方位型のチームだったが、ベニテス政権以降、監督という役割を軽視し続けて、個人技ゴリ押しサッカーで誤魔化してきたツケを払っている様に見える。

今のマドリーには全方位型の戦い方は出来ない。なので、出来る事に集中するしかないのではないだろうか?

勿論このやり方はマドリーが先に失点した時点でアウトだ。本来なら先に失点してしまった時のプランも用意すべきだが、この2試合のビハインド時のプレーを観る限り、肝心のソラーリ本人に改善する能力が無いんだから、方法はこれしか無い。

 

幸いアヤックス戦は2-1のスコアから始まる。相手が前に出てくるので、ソラーリマドリーの良い部分が出易いシチュエーションである。

本来なら0-0でもOKな国王杯2nd Legでもそうするべきだったが、今更言っても後の祭りである。なのでこの試合だけは間違えないでもらいたい。

 

あと、バルサがマドリーに対してやった、大外からの斜めのパスに対してCBとSBの間を抜ける攻撃パクれば?(笑)ベイル、ヴィニシウス、アセンシオ辺りがやったら脅威だと思うけどな。

マドリーは同一レーンでの縦パスばっかで、斜めのパスを使った相手の背後を取る動きが無いから、相手が守り易いんだよな。

もう期待してないけど、連動して裏狙うぐらいはして欲しいわ。

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選手評

 

クルトワ 失点シーンはどうしようもない。移籍してからずっとチーム状況は悪いけど、むしろチームを救っている。

 

レギロン 失点シーンはもうちょい寄せて欲しかったが、ミスという程でもない。守備組織の欠陥の方が大きい。確実に成長してると思うが、後半のヴィニシウスが大外でプレーしている時は中でプレー出来るマルセロが恋しくなった。

 

カルバハル 右サイドが機能してないので、攻撃では相変わらず苦しんでいる。だが守備は安定している。アヤックス戦までなんとか頑張って欲しい。

 

ラモス ま~た突撃して失点に関与。しかも2試合連続で有休取得。

 

ヴァラン スアレスに追いついたシーンは良かった。まあ今のチーム状態だとアヤックス戦もヴァランに頑張ってもらうしかない。

 

カゼミーロ 失点シーンが批判されてるけど、個人的にあんま責められないかな。チームの皺寄せが彼に行っている感じだし。メッシには仕事させてないし。噴飯レベルのパスミスは勘弁してもらいたいが(笑)

 

クロース 流石に立場がヤバイと思ったのか、国王杯よりは走ってたような気がする。だが早めにバルベルデと交代。ソラーリの評価が下がったかもしれない。

 

モドリッチ 最年長なのに一番酷使されてて可哀想。結果論と言われるかもしれないが、休ませるべきだった。

 

ベイル 個人的には言われている程悪いと思わなかった。たしかに消えてる時間が長かったが、決まり事があればもっと活きると思うけどな。

 

ヴィニシウス 決定機はラングレにブロックされた。再三ドリブルで仕掛けたが、孤立しているシーンが多かった。後半なんて疲れているのに、ヴィダルとセルジ・ロベルト2人相手に1人で仕掛けててカワイソス。

 

ベンゼマ いつも通りのベンゼマ。スペース作っても誰も使わず。宝の持ち腐れ。

 

バルベルデ 悪くなかった。イスコが入ってからはアンカーでプレー。クロースよりも守備で計算出来るので、カゼミーロを外して、攻撃的な布陣に変更し易いのもプラス要素。

 

アセンシオ ベイルよりプレーに関わろうという意思は見えた。数試合先発で継続して観てみたい。

 

イスコ 久しぶりなんで、フワフワしているというか、タッチが安定しない感じだった。もっと守備ブロックの中で受けてもらいたいが、この状態でブロックの中で受けろというのも酷な気がする。

 

ソラーリ 先日の試合から修正もしてないし、こんな時だけイスコを入れる交代策も政治的過ぎる。リーガは4位以内ならOKなので、上手い事実験に使ってもらいたい。ただアヤックス戦に負ければ、監督でいられるかどうかも怪しい。